デモスキルの向上
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 模擬実行の価値を説明する。
- 模擬実行の方法を説明する。
- デモ発表ツールの最も効果的な使用方法を説明する。
- お客様向けデモ用に準備するアイテムを挙げる
ただ続けること
デモの準備は整いました。ここで、模擬実行を通じて、あなたのストーリーを発表する練習をしましょう。模擬実行を行うことは言葉では言い尽くせないほど重要です。
模擬実行とは、お客様に発表する前に、チーム全体に向かって最初から最後までプレゼンテーションを行う練習プロセスです。これをお客様スポンサー (あなたのお客様のために仕事をしている信頼できるアドバイザー) と共に実施することをお勧めします。
模擬実行を何度も行えば、次のことができます。
- 計画のずれを明らかにする。
- デモ要素が連携することを確認する。
- 発表時間を調整して効率化する。
- 伝えたい重要なメッセージを忘れてしまうリスクを減らす。
模擬実行により、自信に満ちた態度で円滑にデモを進めることができます。これで、プロフェッショナルとして認められるでしょう。
練習あるのみ
模擬実行が午後の楽しい過ごし方になるとは思えないかもしれませんが、デモが成功したあかつきには、模擬実行をしておいて良かったと思うことでしょう。
模擬実行を始めるためのヒントを以下に示します。
- 声に出して練習する。
- 用意したシナリオに漏れがないかどうか確認する。
- 1 つずつ練習する。
- フィードバックを得る。
- 模擬実行から実際のデモまで時間を置く。
- 必要に応じて手直しする。
ここで、3 つ目と 4 つ目のヒントを詳しく見てみましょう。
1 つずつ練習する: デモの長さに応じて、プレゼンテーションを小さなセクションに区切り、セクションごとに練習してきちんと消化していきます。セクションごとに取り組めば、模擬実行の参加者から、最後に 1 時間に及ぶ全体的な提案を受けるのではなく、各セクションの終わりに詳しいフィードバックをもらうことができます。
フィードバックを得る: チームの人々や組織外の人々 (お客様スポンサーや配偶者など) にフィードバックを求めることは、最も効果的なデモの準備方法の 1 つです。あなたが伝えようとしていることを参加者が理解できない場合、発表を考え直してください。
デモの練習を行いながら、円滑なプレゼンテーションを進める方法を考えます。1 つの方法としてズームとキーボードショートカットを使用することができます。
意図的なズーム
デモのスライドはすべて重要ですが、その中でも特に重要なスライドがいくつかあります。ズームを使って参加者の注意を画面の特定の領域に集中させます (重要な点を強調します)。模擬実行中、プレゼンテーションの特定のタイミングでズームを練習して、参加者にフィードバックを求めます。ズームを効果的に用いれば、発表の効果が高まり、スムーズな流れを演出できます。
次の手順に従って、Mac で適切なズームレベルを設定してください。
- [システム環境設定] に移動します。
- [アクセシビリティ] をクリックします。
- [ズーム] 機能をクリックします。
- [キーボードショートカットを使ってズーム] を選択します。
成功への近道 (ショートカット)
特定の項目に何を入力するのかを正確に覚えていなくても、デモ中に十分に考えることができます。こういった場合は、テキスト値が入力されるキーボードショートカットが役立ちます。覚える必要があるのはキーの組み合わせのみです。
デモチームとも呼ばれる Salesforce の Vision Engineering チームでは、デモで Keyboard Maestro (Mac) とユーザー辞書 (iOS) を使用しています。
必ず成功するように、模擬実行でもショートカットの練習をしておいてください。
レベルに合わせる
デモは効果的です! Google Meet を介した小規模グループ用のリモートデモであろうと、エグゼクティブレベルの正式な会議であろうと、基調講演であろうと、あらゆるデモには事前の計画が必要です。とは言え、すべてのデモの作成と発表に同程度の労力が必要になるとは限りません。デモをいくつかのレベルに分けることで、デモの成功に向けて、適切な量の時間を投資することができます。
当社ではデモの機会を 3 つのレベルに分割しています。
- レベル 1: 参加者のニーズに合わせてカスタマイズしたり、労力をかけたりする必要がほとんどない、エントリレベルのデモ。製品やサービスに慣れてもらうために取引先またはチームに対して実施する最初のデモや、準備や発表にほとんど時間をかける必要がないデモが該当します。このレベルかどうかを判別するもう 1 つの方法は「対面式のデモか、会議サービスを介して行うデモか?」を判断することです。リモートデモであればレベル 1 であるものと思われます。
- レベル 2: 参加者に合わせて多少のカスタマイズが必要なデモ。このデモは、商談を成立するために会社の価値を証明することに焦点を当てたデモか、取引先との重要な会議で実施されるデモです。対面式の会議で行うデモは、レベル 2 以上であるものと思われます。
- レベル 3: 注目度が非常に高いデモ。これは、多数の参加者を対象とするデモか、重要性の高いデモです。デモの注目度が上がるほど、レベル 3 である可能性が高くなります。
問題なく発表を進めるにはどれだけの投資が必要であるのかを、レベルごとに容易に確認できます。
デモの究極的な原動力、チェックリスト
あなたはデモを何度か経験しました。ここでは、あなたが使用するものを確認します。これらはデモ当日に必要になります。リストを作成し、出かける前に並べてみましょう。
多くのチェックリストがありますが、必要になるすべての要素の一覧を作成することが重要です。デモで使用するのは Mac ですか? いいですね。電源アダプターは入れましたか? VGA (ビデオグラフィックスアレイ) ドングルについてはどうですか? それとも、必要なのは HDMI ドングルですか? デモに向かう前にこれらを並べます。
Salesforce デモチームが使用しているリストを次に示します。
デバイス |
レベル 1 |
レベル 2 |
レベル 3 |
ラップトップおよびモバイルデバイス |
X |
X |
X |
充電器 |
X |
X |
X |
ドングル |
X |
X |
X |
スイッチャー |
X |
X | |
バックアップネットワーク (Mi-Fi) |
X | ||
これらをすべて持ち運ぶためのケース |
X |
X |
デモの成功をお祈りしています!