スケジュール済みレポートを作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- スケジュール済みレポートとその使用状況を説明する。
- 各種のレポートについて説明する。
- スケジュール済みレポートを作成する。
レポートによってデータを確認する
データの詳細な分析を取得、表示、共有するにはレポートを作成します。レポートをゼロから作成することもできますし、以前の単元で学習したようにエンティティ (ピボットテーブルやダッシュボードページなど) をスケジュール済みレポートにエクスポートすることもできます。いくつかの種類のレポートを作成できます。
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フラットテーブル (Excel/CSV): データを含むフラットファイルを作成します。たとえば、送信日あたりの合計送信数を表示します。これは、定義済みピボットテーブルで [Schedule Export to a Flat Table (フラットテーブルへのエクスポートのスケジュール)] を使用することでも実行できます。
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ピボット Table (XLS): ピボットテーブルビューと同じ構造の Excel を作成します。これは、定義済みピボットテーブルで [Schedule Export to a Pivot Table (ピボットテーブルへのエクスポートのスケジュール)] を使用することでも実行できます。
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ダッシュボード (PDF): ダッシュボードを PDF にエクスポートします。これは定義済みダッシュボードで [エクスポートをスケジュール] オプションを使用することでも実行できます。
レポートを作成したら、スケジュールと配信情報を定義できます。Intelligence Reports では次の 8つの配信方法がサポートされています。
- AzureBlob
- Email
- FTPS
- Google ドライブ
- HDFS
- SFTP
- AWS - S3
- Google Cloud Storage
NTO のマーケティング部長である Ralph は送信されたメールに関する日次レポートを受け取ってメールパフォーマンスを追跡したいと考えています。そこで、NTO のマーケティングスペシャリストの Paulo に作成を依頼します。彼がどのようにしてレポートをゼロから簡単に作成するかを見ていきましょう。
スケジュール済みレポートを作成する
レポートは Intelligence Reports の [レポート] タブで作成、管理されます。ここで Paulo は [Create New Report (新規レポートを作成)] をクリックし、次のようにレポートを定義します。
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[Export Format (エクスポート形式)] で [Excel] を選択します。
- 期間を定義します。デフォルトでは、過去 30 日間のデータを取得します。
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[メジャメント] を [Email Delivery Rate (メール到達率)] に設定します (実際に配信されたメール数を知りたいため)。
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[ディメンション] を [Send Date (送信日)] に設定します (1 日に送信されたメール数を知りたいため)。
スケジュール済みレポートを作成する必要があるため、次の手順も実行します。
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[Report Scheduling (レポートのスケジュール設定)] 領域に移動し、[Active (有効)] チェックボックスをオンにしてすべてのオプションを有効にします。
- Ralph から依頼されたのは日時レポートであるため、[頻度] を [毎日] に設定します。
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[配信時間] を午前 10 時に設定します。
- Ralph はメールでレポートを受信することを希望しているため、[配信方法] で [Email] を選択します。
- 受信者として Ralph のメールアドレスを入力します。
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[Add As New Scheduler (新規スケジューラーとして追加)] をクリックしてレポートにスケジュールを適用します。
レポート履歴を表示する
レポート履歴ログには、レポートが実行されたすべての回のリストと各レポート実行に関する情報 (実行が成功したかどうかや実行の開始日と終了日など) が表示されます。レポート履歴を使用すると、レポートを監視して、失敗したジョブがあるかどうかやその理由などを知ることができます。また、レポート履歴を使用して、レポート出力のダウンロードなど、レポート実行を詳しく調べることもできます。
レポート履歴ログは [レポート] ページでレポートをクリックし、[履歴] をクリックすると表示されます。リストにすべてのレポート実行が表示されます。レポートが実行されるたびに新しいジョブが実行され、リストに新しい行が表示されます。ここから、レポートの設定の編集、リストからのログの削除、レポート履歴の更新、レポートの再実行を行うことができます。これで終わりです。
まとめ
このモジュールでは、Intelligence Reports について取り上げ、メール、プッシュ、ジャーニーのキャンペーンレベルのデータを分析して最適化する方法を学習しました。実際のシナリオを見ることで、NTO チームの Isabelle、Paulo、Ralph がダッシュボード、ピボットテーブル、レポートを使用してメールキャンペーンの確認や管理を行い、データを最大限に活用する方法も学習しました。次は皆さんが Intelligence Reports を使って各自のデータを探索する番です。