データ構造について学ぶ
Datorama は Marketing Cloud Intelligence になりました。
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- データモデルの概要とその使用法を説明する。
- データセットのディメンションとメジャメントを区別する。
- エンティティの概要と、エンティティキーとエンティティ属性のリレーションを認識する。
データモデルとは、データベース内のデータを整理し、その要素間のリレーションを定義するために使用する事前定義された構造です。このモジュールでは、各種のデータタイプと Marketing Cloud Intelligence データモデルとの関係を説明してから、データストリームについて概説し、Marketing Cloud Intelligence データモデルを使用するメリットを見ていきます。ここで重要な点は、Marketing Cloud Intelligence 特有のデータモデルを見ていく前に、データ全般の基本原則を理解しておくことです。
ディメンションとメジャメントを区別する
データセットの大半は、メジャメントとディメンションのいずれかに分類されるフィールドのコレクションで構成されます。
メジャメントとは、特定のディメンション値のカウントまたは定量化を目的とする数値です。たとえば、インプレッション数、クリック数、コンバージョン数はデータのメジャメントです。
ディメンションは通常、テキスト形式の説明や、特定のフィールドの特性です。この例として、キャンペーン名、サイト名、クリエイティブタイプなどが挙げられます。時として、ディメンションに数字が含まれることがありますが、こうした数字は定量化を目的とするものではなく、テキスト形式の説明の一種であるため、ディメンションとみなされます。たとえば、キャンペーン ID が数字の羅列であることがありますが、これは ID の一形態で、集計を目的とするものではありません。
ディメンションはさらに、エンティティディメンションと一般ディメンションの 2 つの主なグループに下位分類されます。
エンティティとは、ユーザーにとって一番の関心事項であるため、その情報を取得してデータベースに保存したいと考える項目です。エンティティは一意で、通常は一意の ID やキー番号によって相互に識別できます。各エンティティはさらに詳しく説明する補足的な特性にも関連付けられています。この特性を属性といいます。
上記の定義をデジタルマーケティングの分野に適用する場合、Salesforce や Marketing Cloud Intelligence データベースにとって一番の関心事項であるエンティティはキャンペーンであるため、Datorama にはキャンペーンエンティティが用意されています。キャンペーンキーディメンションは、特定のキャンペーンを一意に識別して、他のすべてのキャンペーンと区別するものです。関連する他のキャンペーンディメンション (キャンペーン名、キャンペーンカテゴリ、キャンペーン開始日など) はすべて、キャンペーンエンティティの属性になります。つまり、エンティティは下図のとおり、関連するディメンションのコンテナと考えることができます。
Marketing Cloud Intelligence データモデルでは、エンティティキーとその属性とのリレーションについて、属性がエンティティキーごとに一度に 1 つの値だけを保持できるようになっています。たとえば、特定のキャンペーンキーに、キャンペーン名とキャンペーンタイプを一度に 1 つしか設定できません。同様に、同一のキャンペーンに複数の開始日を設定することも、一度に複数のカテゴリに割り当てることもできません。
一般ディメンションは、その名が示すとおり、一意でなく、相互の識別が不能です。つまり、それ自体がエンティティではなく、特定のエンティティの属性でもなく、日付、デバイス、ロケーションなどの情報でデータを細分化したものです。
習得度チェック
カードの質問を読んだ後、カードをクリックすると正解が表示されます。
この単元で説明した内容を以下の動画で視聴いただけます。
データセットの構造について理解したら、Marketing Cloud Intelligence データモデルの詳しい説明に進みましょう。
