標準ダッシュボードの探索
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- B2B Marketing Analytics のダッシュボードの主要なコンポーネントを識別する。
- 各ダッシュボードに何が表示されるかを説明する。
B2B Marketing Analytics のすべてのダッシュボードのコンポーネント
データセットの準備ができ、それらのデータセットの特定の分析に注目するレンズの準備もできました。これで、そのすべての情報をダッシュボード上に配置して、明確に情報を伝えることができます。ダッシュボードは、1 つ以上のレンズでデータに基づいて選ばれたグラフ、総計値、および表のセットです。Analytics アプリケーションのすべてのダッシュボードには、共通するいくつかのコンポーネントがあります。
- ドロップダウンメニュー: データを調整したり、レンズを開いてデータのより詳細な情報を表示したりするために使用します。
- グラフ: クリックしてデータを探索します。
- タブ: 特定のデータに絞り込んで表示する場合に使用します (現在何件のマーケティング評価済みリードがパイプラインにあるかなど)。
次は、B2B Marketing Analytics ライセンスで提供される 4 つの標準ダッシュボードを見てみましょう。
Engagement ダッシュボード
このダッシュボードは、マーケティングエンゲージメントデータを探索し、特定のマーケティングアセットと営業結果の間のつながりを調べるのに最適です。Pardot の 3 つの主要なマーケティングアセットであるリストメール、フォーム、ランディングページに焦点が当てられています。
Engagement ダッシュボードでは、戦略、コンテンツ、コラボレーションにプロスペクトがどの程度共感しているかについての情報が明らかになります。個々のアセットが、訪問、販売、商談成立ライフサイクルにどの程度貢献しているか表示されます。ただし、このダッシュボードの本当の価値は、4 つのフィルターを使用できることにあります。それによって、年、四半期、キャンペーン、タグに基づいてデータを詳しく調べることができます。
このダッシュボードの [List Email Engagement (リストメールエンゲージメント)] フィルターを使用すると、すべてのメールエンゲージメントの概要 (送信済みメール総数、開封率、ユニーククリック数、バウンス、オプトアウト、未配信メッセージ) が表示されます。
このダッシュボードの [Form Engagement (フォームエンゲージメント)] グラフには、登録率、ビジターからプロスペクトへの変換率、ビュー数についての情報が表示されます。
このダッシュボードの [Landing Page Engagement (ランディングページエンゲージメント)] グラフには、ユニークビュー数、総登録率、総登録数、総ビュー数についての情報が表示されます。
Engagement ダッシュボードは、URL、Chatter を通じて、またはダウンロード画像として他のユーザーと共有できます。
Pipeline ダッシュボード
このダッシュボードは、営業リーダーやマーケティングリーダーに最適です。営業とマーケティングのデータが 1 か所にまとめて表示され、戦略やコンテンツの有効性に関する貴重なインサイトを得ることができます。マーケティングパイプラインのエンドツーエンドの視覚的ビューには、次のものが表示されます。
- パイプ金額
- リード数
- 投資収益率
- コンバージョン率
Pipeline ダッシュボードには、最初にビジター数が表示されるため、匿名のビジターのうちの何人がプロスペクトに変換されたかがわかります。変換されたプロスペクトのうちの何人がマーケティング評価済みリード (MQL) しきい値に達して営業担当に割り当てられたかが表示されます。さらに、MQL のうちの何人がセールス評価済みリード (SQL) になり、商談の取引先責任者ロールとして関連付けられたかが表示されます。最後に、何件の商談が成立したかが表示されます。これは、ビジネスの収益を表します。
Pipeline ダッシュボードでは、ライフサイクルファネルが可視化されます。
- ビジター: Pardot ビジターデータセットのビジター合計数
- プロスペクト: Pardot 商談データセットのプロスペクト合計数
- マーケティング評価済みリード: Pardot 商談データセットの MQL プロスペクト合計数
- セールス評価済みリード: Pardot 商談データセットの SQL プロスペクト合計数
- 成立商談: Pardot 商談データセットの成立商談合計数
- ベロシティ数値: パイプラインの各フェーズで、プロスペクトが各フェーズに到達する平均ベロシティ
このダッシュボードには、Pardot キャンペーンの内訳も表示されるため、特定のキャンペーンに関連付けられたプロスペクトとデータベース内の商談との間のつながりに関するインサイトを得られます。どの Pardot キャンペーンが最も多くの商談成立、つまり潜在的な収益を表しているかを知ることができます。また、不成立の商談を最も多く生成しているリードソースはどれかを知ることもできます。状況がビジター、プロスペクト MQL、または SQL で、商談金額が特に大きい取引先を特定できます。
ダッシュボードの各コンポーネントで、ドロップダウン矢印をクリックすることで、データをさらに詳しく見ることができます。たとえば、データについて何か変更があった場合に警告するように通知を設定できます。どのような場合にどの程度の頻度でこれらの変更についての通知を受けるかを指定できます。通知の名前を編集することもできます。そうすることで、何についての通知かが一目でわかります。また、アノテーションを作成して、データを共有するときに他のユーザーにデータについてのコンテキストを伝えることもできます。
データをより深くドリルインして、レンズがどのデータセットを使用しているかを調べられます。さらに、同じデータセット内の基準やディメンションなどを調べることもできます。鉛筆アイコンを使用すると、ダッシュボード上の要素を再設定または移動したり、新しい要素を追加したりできます。そして、個別のレンズと同じように、ダッシュボードを保存、プレビュー、共有できます。
Marketing Manager ダッシュボード
このダッシュボードには、パイプライン、キャンペーン、エンゲージメントに関する特に重要なデータが表示され、ビジネスの健全性をすばやく確認できます。2 つのフィルター (年と四半期) が含まれていて、時間をベンチマークとして使用して、全体的なマーケティングパイプラインの健全性を表示できます。
このダッシュボードによって、マーケティング活動が営業にどのような影響を及ぼすかについてインサイトを得られます。以前のキャンペーンのパフォーマンスを分析して、何が最も成功したか、何が成立した商談に基づく収益を最も多く生成したか、そして何が失敗したかを見極めることができます。そして、新しいマーケティング活動を開発するときに、それらのインサイトを使用してデータ主導の意思決定を行うことができます。このダッシュボードからは、Pipeline ダッシュボードと Engagement ダッシュボードの両方に直接アクセスできます。
Marketing Manager ダッシュボードには、パイプライン内の商談の概要、コスト、収益、商談成功率、リード数、コンバージョン数、キャンペーン投資収益率が表示されます。
Multi-Touch Attribution ダッシュボード
すべてのマーケティング担当者にとって、キャンペーンが収益にどのような影響を与えているかを理解することは重要です。Multi-Touch Attribution ダッシュボードを使用することで、キャンペーンインフルエンスを追跡できるようになりました。Sales Cloud と連携する Pardot クライアントには、初回接触、最終回接触、均等分布の 3 つの標準属性モデルがあります。マーケティングの目標に応じて、これらのモデルによってキャンペーン戦略を知ることができます。たとえば、初回接触モデルを使用すると、キャンペーンが新しいリードの生成にどの程度有効かを調べることができ、最終回接触モデルを使用すると、どのキャンペーンが最も多くの商談を成立させているかを理解できます。
Multi-Touch Attribution ダッシュボードでは、これらの標準搭載モデルだけではなく、独自に作成したカスタム属性モデルの詳細を確認することができます。その情報を使用して、Multi-Touch Attribution ダッシュボードには、どのキャンペーンのパフォーマンスが良好であるかが表示されます。たとえば、特定のキャンペーンの投資収益率が優れていることがわかるため、今後、同様のキャンペーンに投資することを決定できます。または、特定のキャンペーンが成功していないことがわかれば、マーケティング戦略からそれらを排除できます。