カスタマイズされたダッシュボードの作成
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- カスタムダッシュボードを作成する前に議論するトピックを挙げる。
- 独自のレンズを作成する。
- カスタマイズしたダッシュボードを作成する方法を説明する。
B2B Marketing Analytics アプリケーションに付属する標準ダッシュボードは非常に便利です。次は、自社用にカスタマイズしたダッシュボードを作成する方法を見ていきましょう。
始める前に
ダッシュボードの作成に進む前に、会社の優先事項を確認します。チームの意見を求めましょう。いくつかの考慮すべきトピックを次に示します。
- 個人とチームの目標とメトリクス
- それらの目標とメトリクスを追跡するべき頻度 (毎日、毎週、毎月)
- データの視覚的表現 (グラフ、テーブル、合計数値)
たとえば、コンバージョン率の向上を目標として、主なメトリクスとしてメールのクリックスルー率を使用するとします。その場合、過去 1 年間のメールのパフォーマンスを時系列グラフによって視覚的に確認できます。
ダッシュボードは、個人やチームに関係するすべてのメトリクスの概要だと考えることができます。このように分割することで、最終的な製品の概要を作成しやすくなります。
レンズの作成
ダッシュボードを作成する前に、レンズを作成する必要があります。そしてもちろん、レンズを作成する前には、データがクリーンであることを確認します。
クリックスルー率を経時的に追跡する例に戻りましょう。そのレンズを作成する手順は、次のとおりです。
- Analytics Studio に移動します。
- B2BMA アプリケーションをクリックします。
- Pardot Emails データセットをクリックします。
- [横軸] に [平均] を選択し、スクロールダウンして [総 CTR] を選択します。
- [縦軸] に [送信日] を選択し、[月] を選択します。
- プラス記号をクリックして、もう 1 つのグルーピングを追加します。
-
[送信日] を選択し、[7 年] (または、データを取得する任意の年) を選択します。年のグルーピングを追加しない場合は、レンズにはデータが存在するすべての年の平均月間 CTR が表示されます。
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をクリックし、データに使用する視覚的表現のスタイルを選択します。この例では、[列] を選択しましょう。
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をクリックし、[表示ラベル] に
「CTR Over Time」
(CTR の時系列) と入力します。 - [デザイナーにクリップ] をクリックします。
これで、レンズを作成できました。
ダッシュボードの作成
データを整理し、少なくとも 1 つのレンズを作成したので、次は、ダッシュボードデザイナーを見てみましょう。これは、すべてのレンズをまとめて 1 つの統合されたビュー、つまりダッシュボードを作成する場所です。
データを表現するのに 1 つの正しい方法というものはありません。チームと一緒に、ダッシュボードを使用する全員に最も役立つものは何かを決定します。作成したレンズをキャンバス上に配置し、さらにどのようなカスタマイズができるかを考えましょう。
[CTR Over Time (CTR の時系列)] レンズをダッシュボードデザイナーのキャンバスの左上隅にドラッグします。
そうすると、レンズの周りに青い外枠が表示されます。これは、その場所に配置できることを示しています。他のウィジェットが邪魔になっている場合は、レンズの周りの外枠は赤になります。その場合は、レンズをキャンバス内の別の場所に配置します。
キャンバス上にレンズを置いたので、レンズはダッシュボードのウィジェットの 1 つとなります。ウィジェットは、データの仮想表現です。必要に応じて、ダッシュボードにさらにレンズを追加できます。準備ができたら [プレビュー] (眼) アイコンをクリックして、レンズを操作し、期待どおりに動作することを確認します。保存する準備が出来たら、[Save (保存)] (フロッピーディスク) アイコンをクリックし、ダッシュボードに名前を付けます。保存したダッシュボードは、B2BMA のメインページの [ダッシュボード] タブでいつでも見つけることができます。
ダッシュボードを作成するその他の方法
B2B Analytics アプリケーションの 5 つのテンプレートのいずれかを使用してダッシュボードを作成することもできます。
- 比較: このテンプレートを使用すると、1 つのディメンション (地域、日付、特定のマーケティングキャンペーン) でメトリクスを横に並べて比較できます。
- 詳細: このテンプレートを使用すると、グラフによってデータを視覚化し、レコードレベルの詳細をテーブルに表示することができます。
- [Summary (サマリー)]: このテンプレートを使用すると、上部のフィルターを使用して、横方向のセクションに情報を整理できます。
- [Three-column (3 列)]: このテンプレートを使用すると、上部にフィルターがある 3 列のダッシュボードを作成できます。
- [Tile dashboard (タイルダッシュボード)]: これは、他のダッシュボードへのリンクをまとめたダッシュボードです (たとえば、すべての営業担当用のダッシュボードを作成し、営業マネージャー向けにそのすべてのデータをまとめる場合は、このダッシュボードを使用して、タイルによって各営業担当の個別のダッシュボードを表すことができます)。
いずれかのテンプレートを使用してダッシュボードを作成する手順は、次のとおりです。
- B2B Marketing Analytics ワークスペースで、[Create (作成)] をクリックします。
- ダッシュボードまたはデータセットのいずれかを作成するオプションがあります。[ダッシュボード] を選択します。
- 作成するダッシュボードを選択します。
- 適切なレンズをキャンバスにドラッグします。
- 次に、必要に応じてウィジェットのスタイル (色、フォントサイズなど) を設定し、プレビューしてから保存します。
これで終わりです。自社用にカスタマイズしたダッシュボードを使用してデータを詳しく調べられるようになりました。