共有ルールの定義
学習の目的
共有ルールを使用したアクセス権の拡大
- 個々のユーザ
- ロール
- ロール & 下位ロール
- テリトリー
- テリトリーおよび下位テリトリー
- その他の公開グループ
共有ルールを使用すべきか
ここで、実装しておきたい一連の必須権限を確認して、共有ルールの使用が最適なものを探してみましょう。
採用担当者に、アプリケーションに存在する各職種、応募者、求人応募、審査レコードに対する参照および更新アクセス権が必要である。社員募集アプリケーションで定義する主な共有ルールを次にまとめました。
オブジェクト | ルールの表示ラベル | 所有者 | 共有先 | アクセスレベル |
---|---|---|---|---|
Review (審査) | 審査の編集 | 組織全体 | 採用担当者と採用担当マネージャ | 参照・更新 |
Candidate (候補者) | 応募者の編集 | 組織全体 | 採用担当マネージャのロール & 下位ロール | 参照・更新 |
Position (職種) | 職種の編集 | 採用担当マネージャのロール & 下位ロール | 採用担当マネージャのロール & 下位ロール | 参照・更新 |
この単元の残りの部分では、これらの権限を実装するための公開グループと共有ルールの作成方法について学習します。
公開グループの定義
共有ルールを定義するときに公開グループを使用すると、ルールが作成しやすく、そして何よりも、後でルールが理解しやすくなります。これは、特に大きな組織で多くの共有ルールを維持する場合には重要です。定義する共有ルールの対象が 1 つか 2 つのグループ、ロール、個人を超える場合は、公開グループを作成します。
- [設定] で [クイック検索] ボックスを使用して、[公開グループ] を検索します。
-
[新規] をクリックします。
- グループの表示ラベルを指定します。[グループ名] テキストボックスをクリックすると、自動的に入力されます。これは、API および管理パッケージで使用される一意の名前です。
- [検索] ドロップダウンリストで、ユーザ選択の対象となる個人ユーザ、その他のグループ、またはロールを選択し、下位ロールも対象となるかどうかを指定します。公開グループにはメンバー種別の組み合わせを含めることができます。
- [選択可能なユーザ] リストで、ユーザを選択し、[追加] をクリックします。
- [保存] をクリックします。
グループの定義が完了したら、グループを使用して共有ルールを定義できます。
社員募集アプリケーションの公開グループ
社員募集アプリケーションで実装しようとしている必須権限を見ると、共有ルールに公開グループが必要なオブジェクトは、Job Application と Review の 2 つだけです。幸い、この 2 つのオブジェクトは 1 つのグループで対応できます。これは、Review オブジェクトが主従関係の従側にあり、Job Application オブジェクトに適用する共有設定が継承されるためです。
採用担当者と採用担当マネージャの両方が求人応募への参照と更新のアクセス権を必要とするため、「Reviewers」 (審査担当者) という公開グループを定義して、採用担当者と採用担当マネージャを含めることができます。このグループに、[SW Dev Manager (ソフトウェア開発マネージャ)]、[Director Product Management (製品管理責任者)]、[Director QA (QA 責任者)] を追加し、さらに [Recruiting Manager (採用担当マネージャ)] のロールと下位ロールを追加します。
共有ルールの定義
- [設定] で、[クイック検索] を使用して [共有設定] を検索します。これは組織の共有設定の定義に使用するのと同じページです。
- [共有設定を管理する対象] ドロップダウンリストで、共有ルールを作成するオブジェクトを選択します。このドロップダウンリストのオブジェクトを選択すると、一度に 1 つのオブジェクトの組織の共有設定と共有ルールのみを表示することができ、長いページに表示されるすべてのオブジェクトを見る必要がありません。これは、大きな組織でいくつものカスタムオブジェクトがある場合に便利です。
- [共有ルール] エリアで、[新規] をクリックし、ルールの表示ラベルを指定します。[ルール名] テキストボックスをクリックすると、自動的に入力されます。
- ルールタイプでは、共有ルールが所有者に基づくか、条件に基づいて一致するレコードを対象とするかを選択できます。この共有ルールには、[レコード所有者に基づく] を選択します。
- [共有するレコードを選択します] で、最初のドロップダウンリストからカテゴリを選択し、次のドロップダウンリストまたは参照項目からユーザセットを選択します。
- [共有先のユーザを選択します] で、データへのアクセス権を取得するユーザを指定します。
- 共有アクセス設定を選択します。
- [保存] をクリックします。