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データセキュリティの概要

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 適切なユーザーに適切なデータへのアクセス権を付与することの重要性を説明する。
  • データアクセスを制御できる 4 つのレベルを挙げる。
  • 4 つのレベルのそれぞれについて、データアクセスを制限する一般的なシナリオを説明する。
メモ

このモジュールを受講する前に、「データモデリング」を修了することをお勧めします。そこで学んだ概念が、このモジュールの受講に役立ちます。

データモデルを検討する

各ユーザーまたはユーザーグループに表示できるデータセットを選択することは、Salesforce 組織またはアプリケーションのセキュリティに影響を与える主要な決定事項の 1 つです。データモデルを設計して実装するときは、ユーザーが取り組むタスクや、そのために必要なデータを検討します。

たとえば、募集職種、求職者、求人応募の管理に役立つ社員募集アプリケーションを作成しているとします。特定の種類のユーザーのみに表示する機密データ (社会保障番号、ボーナス、応募者レビューなど) を保存する必要があります。また、採用担当者、採用担当マネージャー、面接官の仕事を妨げずに機密データを保護する必要があります。

Salesforce Platform の柔軟で階層化された共有モデルでは、異なるデータセットを異なるユーザーセットに容易に割り当てることができます。セキュリティと利便性を両立し、データの盗難や悪用のリスクを減らしながら、すべてのユーザーが必要なデータを簡単に取得できます。

このプラットフォームでは、アプリケーション内の任意のレコードまたは項目をどのユーザーが参照、作成、編集、削除できるかを簡単に指定できます。組織全体、特定のオブジェクト、特定の項目、または個々のレコードに対してまでアクセスを制御できます。異なるレベルのセキュリティのコントロールを組み合わせることにより、何千ものユーザーに、個別に権限を指定することなく、適切なレベルのデータアクセスを提供できます。

メモ

セキュリティと共有モデルは、すべてユーザーインターフェースを使用して設定できますが、モデルは API レベルで機能します。したがって、指定した権限は、データを API コールによってクエリまたは更新した場合にも適用されます。ユーザーがデータをどのように取得するかに関係なく、データのセキュリティは確実に保護されます。

データアクセスのレベル

データアクセスを管理する 4 つのレベル (組織、オブジェクト、項目、レコード) を詳しく見てみましょう。

組織

組織全体で、承認されたユーザーのリストを維持し、パスワードポリシーを設定して、ログインを特定の時間帯と場所に制限することができます。

オブジェクト

オブジェクトレベルのデータへのアクセスを制御するのは最も簡単です。特定の種別のオブジェクトに権限を設定すると、一部のユーザーがそのオブジェクトのレコードを作成、参照、編集、削除できなくなります。たとえば、オブジェクト権限を使用して、面接官は職種と求人応募を参照できるけれども、編集や削除はできないように設定できます。権限セットや権限セットグループを使用して、ユーザーがアクセスできるオブジェクトや各オブジェクトに対するユーザーの権限を管理することをお勧めします。

項目

ユーザーにオブジェクトへのアクセス権があっても、特定の項目へのアクセスを制限できます。たとえば、職種オブジェクトのボーナスの項目を、面接官には表示せず、採用担当マネージャーと採用担当者には表示することができます。また、権限セットや権限セットグループを使用して、項目権限を設定できます。

レコード

特定のユーザーにオブジェクトの参照を許可しながら、参照できる個々のオブジェクトレコードを制限できます。たとえば、面接官は自分の審査票を参照して編集できますが、他の面接官のものは参照も編集もできません。レコードレベルのアクセス権は、次の 4 つの方法で管理できます。

  • 組織の共有設定では、ユーザーのお互いのレコードに対するデフォルトアクセスレベルを指定します。組織の共有設定を使用してデータを最も制限の厳しいレベルにロックダウンした上で、他のレコードレベルのセキュリティや共有ツールを使用して、他のユーザーに選択的にアクセス権を付与します。
  • ロール階層を使用すると、階層の上位のユーザーに、自分より下位のユーザーが所有するすべてのレコードへのアクセス権を付与できます。
  • 共有ルールを使用すると、特定のユーザーグループに対して組織の共有設定への自動的な例外が設けられ、そのユーザーグループは所有していないレコードや通常は参照できないレコードにアクセスできるようになります。共有ルールは、ロール階層と同様に、追加のユーザーにレコードへのアクセス権を付与する目的でのみ使用します。
  • 共有の直接設定を使用すると、特定のレコードの所有者は他のユーザーとそのレコードを共有できるようになります。共有の直接設定は組織の共有設定、ロール階層、または共有ルールのように自動化されていませんが、採用担当者が休暇で不在になるときに、一時的に求人応募の所有権を別の従業員に割り当てる必要がある場合など、状況によっては有用な設定です。
メモ

ヒント: 組織体系の各種のユーザーをまとめた表を作成します。この表ではオブジェクトとそのオブジェクト内の項目やレコードごとに、各種のユーザーが必要とするデータへのアクセスレベルを指定します。その後、この表を参照してセキュリティモデルを設定します。

システム使用状況の監査

監査機能は、潜在的なセキュリティ問題の診断または実際のセキュリティ問題の対処に役立つ重要な情報を提供します。組織の誰かが監査を定期的に実行し、可能性のある不正使用を検出する必要があります。普通とは異なる変更や使用パターンがないかどうか調べてください。

レコード変更項目

すべてのオブジェクトには、レコードの作成者とレコードの最後の更新者の名前を保存する項目が含まれています。これで基本的な監査情報がわかります。

ログイン履歴

過去 6 か月間に行われた正常なログイン、失敗したログインのリストをレビューできます。詳細は、「ログイン履歴の監視」を参照してください。

項目履歴管理

監査機能を有効化すると、個々の項目値の変更を自動的に追跡できます。項目レベルの監査機能はすべてのカスタムオブジェクトで使用できますが、この機能が許可される標準オブジェクトは一部のみに限られます。詳細は、「項目履歴管理」を参照してください。

設定変更履歴

設定変更履歴は、組織の設定に加えられた変更の日時を記録します。詳細は、「設定変更履歴を使用した設定変更の監視」を参照してください。

イベントモニタリング

イベントモニタリングを使用すると、組織のユーザーアクティビティ (行動という) をごく細部まで確認できます。システム管理者は、個別のイベントに関する情報を参照したり、イベントのトレンドを追跡したりして、異常な行動をすばやく特定し、会社のデータを保護することができます。詳細は、「イベントモニタリング」モジュールを参照してください。

Salesforce でデータセキュリティを管理するすべての方法を紹介しました。後続の単元では、アクセスの管理の詳細を学習し、さまざまな機能のハンズオン演習に取り組みます。

リソース

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