データ処理エンジン定義を実行し、監視する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- DPE 定義を実行する複数の方法を説明する。
- [ワークフローサービスを監視] とデータマネージャーを使用して DPE 実行を監視する。
パートナー債務定義を実行する
Linda が DPE 定義を実行するには、ビルダーから実行するかフローを使用します。通常、定義がビルダーから実行されるのは、特定の入力変数値を処理してテストを行い、書き戻し結果を検証するためのみです。変数の値は実行時に指定する必要があります。
- をクリックし、[設定] を選択します。
- [クイック検索] ボックスに
データ処理エンジン
と入力し、[データ処理エンジン] を選択します。 - 実行する定義を開いて有効化し、[定義を実行] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- 入力変数値を入力します。
- [定義を実行] をクリックします。
Mary Levy は毎週末にパートナー債務の詳細を必要としています。そこで Linda は特定のスケジュールで定義を実行するように設定します。毎週末に定義を実行し債務を書き戻すスケジュール済みフローを作成します。
- をクリックし、[設定] を選択します。
- [クイック検索] ボックスに
フロー
と入力し、[フロー] を選択します。 - [新規フロー] をクリックします。
- [スケジュールトリガーフロー] を選択します。
- [次へ] をクリックします。
- [自由形式] を選択します。
- [マネージャー] タブで、[新規リソース] をクリックします。
- 次の詳細を指定します。
- リソース種別: 数式
- API 参照名:
RunDPE
- データ型: 日付
- 数式:
{!$Flow.CurrentDate}-7
-
[完了] をクリックします。
- [要素] タブで、[アクション] 要素をキャンバスにドラッグし、次の詳細を指定します。
- 絞り込み条件: データ処理エンジン
- アクション: Partner Liability-DataProcessingEngine (パートナー債務-DataProcessingEngine)
- 表示ラベル:
RunDPEPartnerLiability
- RunDate: {!RunDPE}
- [Loyalty_Program_Name] を有効化
- Loyalty_Program_Name:
Cloud Kicks Inner Circle
-
[完了] をクリックします。
- [開始] 要素で、[スケジュールを設定] をクリックし、次の詳細を指定します。
- 開始日: 現在の日付
- 開始時刻: 12:00 AM
- 頻度: 毎週
-
[完了] をクリックします。
- 要素間を接続するには、[開始] 要素からコネクタ (各要素内の丸いボタン) を [RunPartnerLiability] (アクション) 要素までドラッグします。
- [保存] をクリックします。
- フロー名に
FlowForPartnerLiability
と入力します。 - [保存] をクリックします。
- [有効化] をクリックします。
これはスケジュール済みフローであるため、Linda が手動で実行することはなく、設定されたスケジュールに基づいて実行されます。実行時に DPE 定義によって Ursa Major Solar に関する前週のすべての取引に対する債務が計算されます。ただし、フローをテストするために彼女は [デバッグ] をクリックし、[実行] をクリックします。
パートナー債務定義を監視する
DPE がスケジュールされたら、Linda はそれを監視して定義実行の状況を確認します。定義が実行されると、実行の状況を追跡する一括処理ジョブレコードが自動的に作成されます。実行が失敗した場合は、Linda はトラブルシューティングを行って原因を解明し、問題を修正します。
- をクリックし、[設定] を選択します。
- [クイック検索] ボックスに
ワークフローサービスを監視
と入力し、[ワークフローサービスを監視] を選択します。 -
[Partner_Liability] 一括処理ジョブをクリックして実行の詳細を表示します。
-
[ToDo] タブをクリックすると、実行のタスクの詳細が表示されます。
一括処理ジョブレコードが作成されると、DPE によって定義の各ソースオブジェクトデータが同期されます。たとえば、以前 Linda はソースオブジェクトの 2 つとして [取引記録] と [ロイヤルティプログラム] を選択しました。その各オブジェクトに対して別々のデータ同期ジョブが実行されます。データ同期が完了すると定義が実行されます。Linda は各データ同期の状況を確認できます。
- をクリックし、[データマネージャー] を選択します。
- データソースとして選択された各 Salesforce オブジェクトのデータ同期ジョブを監視します。
データが同期された後に、DPE はレコードを処理するレシピを作成し、トリガーします。レシピは処理されたデータを内部ファイルストアに書き込みます。次に DPE はデータを読み取り、Bulk API V2 を使用して Salesforce オブジェクトに書き戻します。実行で問題が発生した場合は、Linda はレシピを使用してその理由を解明します。「Loyalty Management のデータ処理エンジン」モジュールでは、「データパイプラインアドオンユーザー」権限セットを有効にしました。この権限セットがないと、Linda はレシピを表示できません。レシピは一括処理ジョブの進行中のみ使用できます。実行後はレシピは削除されます。Linda がレシピを表示する手順は次のとおりです。
- をクリックし、[データマネージャー] を選択します。
- [レシピ] をクリックします。
- 調査する定義のレシピを開きます。
- 確認ウィンドウで [はい、修正します] をクリックします。
Linda は定義の各ノードによって処理されているレコードを確認できます。これによって、問題がある場合に、その問題が定義の設計によるものか組織のデータによるものかを判断できます。
Linda は定義が正常に実行されているのを見て安心します。Mary はプログラムパートナーレコードに債務金額が表示されていることを確認します。
最後に
Linda は DPE で複雑な変換を簡単に実行できることに喜んでいます。定義は コード (JSON ファイル形式) またはノードセットのいずれかを使用して作成できます。また、[ワークフローサービスを監視] を使用することで定義を監視し、問題のトラブルシューティングを行うこともできます。データの変換がこれまで以上に簡単になりました。