データ処理エンジン定義を作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ノードを使用して定義を作成する。
- 2 つのノードのデータを結合して新しい出力を作成する。
始める前に
このモジュールの手順を実行する前に、「ロイヤルティ管理のデータ処理エンジン」モジュールを完了しておく必要があります。ここでの作業は、同モジュールでの概念や作業に基づいて行います。
「ロイヤルティ管理のデータ処理エンジン」モジュールで、Linda は毎週末にパートナーの債務を計算するデータ処理エンジン (DPE) 定義を設計しました。そこでは、データソースやその他の必要なノードを特定し、ノード間がどのように接続されるかも決定しました。このモジュールでは、Linda がビルダーで定義を作成する方法を見ていきます。
前提条件を設定する
設計がすでに作成されているため、Linda は簡単に DPE 定義を作成できます。まずは簡単に設計を振り返ります。
この設計によると、債務金額はカスタム項目に書き戻されるため、Linda はまず、定義で参照するために「Liability」(債務) カスタム項目を作成します。
オブジェクト | 項目 | データ型 |
---|---|---|
ロイヤルティプログラムパートナー | Liability (債務) | 数値 (桁数: 16、小数点の位置: 2) |
オブジェクトマネージャーを使用してオブジェクトのカスタム項目を作成する方法については、「カスタム項目: クイックルック」を参照してください。
Linda はロイヤルティプログラムパートナーレコードに [Liability (債務)] カスタム項目が追加されたかどうかを確認します。
債務を計算する定義を作成する
定義を作成するには 2 つの方法があります。ビルダーでノードを使用して作成する方法と、JSON ファイルを使用して作成してからビルダーにアップロードする方法です。定義を変更する必要がある場合には、ファイルをエクスポートし、必要な変更を行ってからもう一度ビルダーにアップロードできます。
Linda はビルダーを使用して作成することにします。必要なデータソース、必要なノード、書き戻しオブジェクトはわかっています。Linda は定義の作成を開始します。
- をクリックし、[設定] を選択します。
- [クイック検索] ボックスに
データ処理エンジン
と入力します。 - [ワークフローサービス] の下の [データ処理エンジン] をクリックします。
- [新規] をクリックします。
- [名前] に
Partner Liability
(パートナー債務) と入力します。 - [プロセス種別] で [ロイヤルティ] を選択します。
こうすることで、ロイヤルティ関連の定義をグループ化できます。 - [作成] をクリックします。
Linda はもう一度図を確認し、最初のデータソースとして [取引記録] と [ロイヤルティプログラム] を追加します。
- [新規データソース] をクリックします。
- [名前] に
Transaction Journal
(取引記録) と入力します。 -
[保存] をクリックします。
- [ソースオブジェクト] で [取引記録] を選択します。
- [項目を選択] をクリックします。
- 次の項目を選択します。
- 活動日
- ロイヤルティプログラム
- パートナー
- Transaction Amount (取引金額)
- Transaction Journal ID (取引記録 ID)
- [完了] をクリックします。
- [関連オブジェクトを追加] をクリックします。
- [JournalType] を選択します。
- [選択済みの項目] をクリックします。
- [名前] を選択します。
- 別名
JournalTypeName
を編集します。 - [完了]、[完了] の順にクリックします。
次に Linda はプログラムの詳細を取得するデータソースとして [ロイヤルティプログラム] を追加します。
-
[新規ノード] をクリックし、次の詳細を指定します。
- ノード種別を選択: データソース
- 名前:
Loyalty Program
(ロイヤルティプログラム)
- [保存] をクリックします。
- [ソースオブジェクト] で [ロイヤルティプログラム] を選択します。
- [項目を選択] をクリックします。
- 次の項目を選択します。
- ロイヤルティプログラム ID
- プログラム名
- [完了]、[完了] の順にクリックします。
次に、Linda はプログラム名を取引記録に関連付ける必要があります。プログラム名を含めるために、2 つのノードからのデータを結合して新しい出力を作成します。一致項目のみを出力に含めるようにするため、内部結合を使用します。
-
[新規ノード] をクリックし、次の詳細を指定します。
- ノード種別を選択: 結合
- 名前:
Add Loyalty Program to Transaction Journals
(取引記録へのロイヤルティプログラムの追加)
- [保存] をクリックします。
- [結合種別] で [内部] を選択します。
- [最初のノード] で次の詳細を指定します。
- 取得元ノード: Transaction Journal (取引記録)
- 項目を選択: 使用可能な項目をすべて選択
- [完了] をクリックします。
- [2 番目のノード] で次の詳細を指定します。
- 取得元ノード: Loyalty Program (ロイヤルティプログラム)
- 項目を選択: Name
- [完了] をクリックします。
- [項目を対応付け] で次の詳細を指定します。
- 最初のノード項目: LoyaltyProgramId
- 2 番目のノード項目: Id
- [完了] をクリックします。
次に Linda は無関係なデータを除外する必要があります。データがその週の取引に関するものであり、取引が Cloud Kicks Inner Circle ロイヤルティプログラムに関するものである必要があります。この検索条件を作成する前に、検索条件で使用する 2 つの入力変数を作成します。最初の入力変数は日付で絞り込むもので、2 番目の入力変数はプログラムを指定するものです。
- [入力変数] タブをクリックします。
- [新規入力変数] をクリックします。
- 次の詳細を指定します。
- 名前:
Run Date
(実行日) - データ型: 日付/時間
- 名前:
- [完了] をクリックします。
- ステップ 3 と 4 を繰り返して次の詳細を指定します。
- 名前:
Loyalty Program Name
(ロイヤルティプログラム名) - データ型: テキスト
- 値:
Cloud Kicks Inner Circle
- 名前:
次に検索条件を作成します。
- [新規ノード] をクリックし、次の詳細を指定します。
- ノード種別を選択: 検索条件
- 名前:
Filter Based on Date and Program
(日付とプログラムに基づく検索条件) - [保存] をクリックします。
- [取得元ノード] で [Add Loyalty Program to Transaction Journals (取引記録へのロイヤルティプログラムの追加)] を選択します。
- 最初の検索条件に次の詳細を指定します。
- 項目: ActivityDate
- 演算子: 以上
- 種別: 入力変数
- 値: Run Date (実行日)
- [条件を追加] をクリックします。
- 2 番目の検索条件に次の詳細を指定します。
- 項目: Name
- 演算子: 次の文字列と一致する
- 種別: 入力変数
- 値: Loyalty Program Name (ロイヤルティプログラム名)
- [完了] をクリックします。
これで Linda は特定の週のすべての取引に関するデータを絞り込みました。次の単元では、Linda が追加のノードを使用してさらにデータを変換する手順を見ていきます。