ダッシュボードの作成
レッスンの目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ダッシュボードによって分析をどのように改善できるかを説明する。
- ビューを組み合わせてダッシュボードを作成する。
- ダッシュボード作成のベストプラクティスを使用する。
始める前に
このモジュールを受講する前に、「Data Filtering and Sorting in Tableau Desktop (Tableau Desktop でのデータのフィルタリングと並べ替え)」を完了しておく必要があります。ここでの作業は、そのモジュールで学習した概念に基づいて行います。
あなたはすでに、マネージャーが知るべき重要な情報を伝えるいくつかのビューを作成しました。次に必要なのは、「ここが重要なポイントです。ご覧のとおり、これらの州で利益がマイナスになっています。理由の 1 つはこれです。」と言う方法です。
Tableau にはそのためのシートがあります。それがダッシュボードです。ダッシュボードを使用すると、複数のワークシートを一度に表示して、必要に応じて互いに連携させることができます。ビューを組み合わせてインタラクティブなダッシュボードを作成することで、ステークホルダーはさまざまなデータを同時に比較して、ビジネスに関する深いインサイトを得ることができます。
ダッシュボードのベストプラクティスを知る
次のダッシュボード例では、セグメントとカテゴリ別の売上のエグゼクティブ概要が提供されます。売上と利益の詳細が表示され、便利な地図で地域のパフォーマンスを確認できます。
これは便利なダッシュボードです。ただし、このようなダッシュボードを作成する前に、いくつかの留意点があります。
- 目的とオーディエンスを知る。
- 最も重要な情報を最も目立つ場所に配置する。
- 表示に使用されるデバイスを考慮して、表示されるサイズでビジュアライゼーションを作成する。
- ビューの数を制限することで、過密を避ける。
ダッシュボードの作成
ダッシュボードがどのようなものかを例で確認し、ダッシュボードを設定する準備ができました。では始めましょう。
Trailhead で他の Tableau モジュールを完了している方は、すでに Trailhead シミュレーターをご存じかもしれません。
操作性を最大限に高めるために、Trailhead シミュレーターはモバイルデバイスではなくコンピューターに表示してください。Trailhead シミュレーターは Trailhead Playground とは異なります。シミュレーターには、進行中の作業や入力したデータが保存されません。ブラウザーを閉じると、次の起動時に最初の画面が表示されます。シミュレーターの下部にあるナビゲーションコントロールを使用すれば、いつでも中断した場所に戻ることができます。
ナビゲーションコントロール |
説明 |
---|---|
(1) 左矢印 |
シミュレーターの前のステップに戻ります。 |
(2) 右矢印 |
シミュレーターの先のステップに進みます。 |
(3) スクラブバー |
進行状況が表示されます。また、進行状況矢印を使用して、シミュレーター内の別の場所にすばやく移動することができます。 |
(4) 閉じるボタン |
シミュレーターを終了します。シミュレーターを閉じると、次に起動したときに最初の画面が表示されます。 |
間違った場所をクリックすると、クリックすべき場所が強調表示されます。
これで、学習した内容を実践して、Tableau でビューを作成する準備が整いました。
ダッシュボードでビューを組み合わせる
あなたは、特定の場所で販売されている特定のアイテムの売上が低いことを強調したいと考えています。以前、あなたはこの点をわかりやすく示す棒グラフと地図を作成しました。この 2 つを組み合わせることができれば最適です。
- Trailhead シミュレーターを起動します。
- [Combine Views in a Dashboard (ダッシュボードでビューを組み合わせる)] をクリックします。
- [Begin (開始)] をクリックします。
- [New Dashboard (新しいダッシュボード)] アイコン をクリックします。
- ダッシュボードのサイズに注意してください。ビューを組み合わせるために広いエリアが必要です。左側の [ダッシュボード] ペインで、[サイズ] ドロップダウンをクリックします。
- 次に、[固定サイズ] ドロップダウンをクリックします。
- ダッシュボードがあらゆる画面に合わせてサイズ変更されるように [Automatic (自動)] を選択します。
- [Sales in the South (南部の売上)] をダッシュボードにドラッグします。
- 次に [Profit Map (利益マップ)] をダッシュボードにドラッグして、[Sales in the South (南部の売上)] の上に配置します。
- 目指すダッシュボードの完成までにはまだいくつかの作業がありますが、すでに良さそうになってきましたね。両方のビューを同時に見ることができます。
- [Next Exercise (次の演習)] をクリックして次の演習に進みます。
ダッシュボードを調整する
このダッシュボードでは詳細が見やすくありません。また、ダッシュボード上にはすでに地図があるため、棒グラフで地域が表示されている部分はおそらく必要ありません。
このような問題を解決することで、必要な情報を伝えるスペースができます。
- すでに [Arrange Your Dashboard (ダッシュボードを調整する)] が表示されているはずです。まだ表示されていない場合は、Trailhead シミュレーターを起動し、[Arrange Your Dashboard (ダッシュボードを調整する)] をクリックします。
- [Begin (開始)] をクリックします。
- [Sales in the South (南部の売上)] 棒グラフの [地域] の下の列エリアで右クリック (PC) または Control キーを押しながらクリック (Mac) し、[ヘッダーの表示] をオフにします。
- このプロセスを繰り返して、行ヘッダーの [カテゴリ] を削除します。 データの内訳は保持したままで、不要な列と行がダッシュボードに表示されなくなりました。ついでに地図もきれいにしましょう。
- [Profit Map (利益マップ)] タイトルを右クリックして、[タイトルの非表示] を選択します。
- このステップを繰り返して、[Sales in the South (南部の売上)] ビュータイトルも非表示にします。
- 次に、ビューの右側で最初の [サブカテゴリ] フィルターカードを選択し、[削除] アイコン をクリックします。
- このステップを繰り返して [地域] フィルターカードも削除します。
- 次に 2 つ目の [サブカテゴリ] フィルターカードを削除します。
- 残っているのは [利益] と [Year of Order Date (オーダー日の年)] の 2 つのアイテムです。色の凡例 [利益] をクリックし、[Sales in the South (南部の売上)] の下にドラッグします。
- [Year of Order Date (オーダー日の年)] フィルターは地図の近くに配置しましょう。フィルターの上部にある [Year of Order Date (オーダー日の年)] を右クリック (PC) または Control キーを押しながらクリック (Mac) し、[浮動] を選択します。
- このフィルターは浮動ボックスになったため、任意の場所に配置できます。任意の場所をクリックして続行します。[Year of Order Date (オーダー日の年)] フィルターを [Profit Map (利益マップ)] のすぐ横に移動しました。[2018] と [2017] のチェックボックスをオフにします。すぐにデータがフィルターされて、年ごとの州のパフォーマンスが表示されます。これでも良いのですが、さらに比較しやすくすることができます。
- [Year of Order Date (オーダー日の年)] フィルターの上部にあるドロップダウン矢印をクリックし、[単一値 (スライダー)] を選択します。これで改善されました。年ごとの利益と売上が比較しやすくなりました。
- [ホーム] をクリックしてアクティビティをもう一度開始するか、[終了] をクリックして続行します。
お疲れさまでした。ここでは、ダッシュボードを作成し、コンポーネントの再配置や削除を行って、表示をすっきりさせ、読みやすくしました。これで、地図上で地域の売上を比較し、注文内容の詳細も参照できます。
次の単元では、さらにインタラクティブ機能を追加して、ダッシュボードをより興味深く魅力的なものにします。