データ分類を知る
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- データ分類について説明する。
- データ分類が必要な理由を明らかにする。
- データ分類でデータをハーモナイズする方法を説明する。
データ分類
データ分類とは、共通のテーマを共有する特定のディメンション値をグループ化することです。たとえば、次のサイト名は、サイト種別分類のセットで分類できます。
サイト名 |
サイト種別分類 |
---|---|
cnn.com |
ニュース |
abcnews.go.com |
ニュース |
nbcnews.com |
ニュース |
分類されたデータは、各個別サイトのレベルではなく分類グルーピングレベルで分析できます。これが重要なのは、分析レイヤーを追加して高次のインサイトを得られるからです。たとえば、広告キャンペーンを実施していて、最も高いクリックスルー率を生み出しているサイトの種別を特定したいとします。この種の分析は、サイト種別 (上記) に基づく分類を作成し、その分類をクリックスルー率の高い順に並び替えることで容易に実現できます。
データ分類でデータをハーモナイズする方法
データ分類を作成すると、その分類はデータが分類ルールに準拠しているすべてのソースのすべてのデータに適用されます。上記のサイト名の例を使用しましょう。ワークスペースに 2 つの異なるソースからのデータがあり、両方がデータ分類の例で使用されているサイト名値に関連しているとします。そのサイト種別用に設定されているデータ分類は、この両方のデータソースに適用されます。どちらのデータもこのルールに準拠しているためです。このデータを視覚化すると、共通するサイト種別分類のすべてで、これら 2 つのデータソースからのデータが完全に整列して表示されます。つまり、そのデータはデータ分類を使用して事実上ハーモナイズされています。
データ分類の作成についての詳細は、次の動画をご覧ください。
データ分類の作成
このモジュールでは、受講者が Marketing Cloud Intelligence システム管理者で、データ分類とパターンを作成するための適切な権限を有しているものと想定しています。ただし、権限がなくても問題ありません。このまま読み進み、本番組織で管理者がこれらの手順をどのように実行するのかを学習しましょう。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では Marketing Cloud Intelligence を使用できません。
ハーモナイゼーションを使用してデータ分類を作成するために必要なのは、分類ファイルをデータ分類ツールにアップロードすることだけです。このファイルには、分類が必要なディメンション値を含む列が 1 つ必要です。これをキー列と呼びます。また、分類値を含む列が少なくとも 1 つ必要です。これを分類列と呼びます。
外部分類ファイルをデータ分類にドロップする以外に、ツール内部からデータ分類を作成することもできます。
データ分類ツールにアクセスするには、Marketing Cloud Intelligence で [接続 & 加工] > [ハーモナイゼーション] > [データ分類] に移動します。[新規追加] を選択します。次に、分類ルール (1) に名前を付け、分類を適用するディメンションを選択し (2)、分類ファイルを追加します (3)。
各ファイルに複数の分類列を設定できます。つまり、ディメンション値 (キー列の下) ごとに複数の分類を設定できます。次の例では、各サイト名にサイト種別分類とオーディエンス年齢グループ分類があります。
サイト名 |
サイト種別分類 |
オーディエンス年齢グループ分類 |
---|---|---|
cnn.com |
ニュース |
35 ~ 54 |
abcnews.go.com |
ニュース |
35 ~ 54 |
espn.com |
スポーツ |
25 ~ 34 |
circbuzz.com |
スポーツ |
25 ~ 34 |
youtube.com |
エンターテイメント |
18 ~ 24 |
netflix.com |
エンターテイメント |
18 ~ 24 |
効果的なデータ管理と分析にデータの分類機能は不可欠です。データ分類ツールを使用してこのように簡単に分類できれば、さらに効果が期待できます。次の単元では、ハーモナイゼーション機能を次のレベルに高める 2 つのより強力なツール、パターンとハーモナイズディメンションを紹介します。