データを地理的に調べる
レッスンの目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 地理的フィールドを使用してマップを作成する方法を説明する。
- マップが回答に役立つ質問の種類を理解する。
Tableau でマップを作成する
ここまで、売上を経時や製品で分析し、カテゴリ間で売上と利益を比較できる優れたビジュアライゼーションを作成しました。南部地域の製品売上と利益を調べた後は、南部地域のトレンドとパターンを見つけることにしました。
地域データを参照するため、マップビューを作成することもできます。マップビューは、この種の地理的情報を表示し、分析するのに適しています。
地理的役割
Tableau では、都道府県や市区町村の名前など、多くの一般的な地理的データが認識されます。この種のデータが認識されると、フィールドは自動的に適切な地理的役割が割り当てられて地理的フィールドになります。
[データ] ペインの地理的フィールドの横には地球アイコン が表示されます。地理的役割が割り当てられているフィールドがシートに追加されると、自動的にマップビューが作成されます。Tableau でデータが地理的と認識されない場合、関連フィールドにそれぞれ手動で地理的役割を割り当てることができます (「Tableau Desktop でのデータ接続」を参照)。
多くの選択可能な地理的役割があります。以下はほんの一部です。
- 空港
- 市外局番
- 市区町村
- 下院議員選挙区
- 国/地域
- 郡
- 都道府県
- 郵便番号
データに地理的フィールドがあると、次のことが行われます。
- そのフィールドが [マーク] カードに追加されます。データセットに都道府県と国が階層順に含まれる場合、両方のフィールドが追加されます。
- [列] シェルフと [行] シェルフに [緯度] と [経度] が含まれるマップビジュアライゼーションが自動的に作成されます。緯度と経度が X 軸と Y 軸になると考えてください。データの各場所には緯度値と経度値が割り当てられているため、これらはマップビューの作成時には不可欠です。緯度と経度のフィールドは、Tableau で生成される場合も、ユーザーが手動でデータに追加した場合もあります。
マップビューを作成して地理的な質問に答える
マップを使用して答えられる質問があります。たとえば、「米国で最も肥満率が高いのどの地域か?」、「コーヒーショップが最も多いのはどの州か?」、「南部地域で最も売上高と利益が大きいのはどの州か?」などです。
次のマップでは [国] と [都道府県/州] が指定されています。
この例では、米国の不連続な 48 州 (Superstore データセットにはアラスカとハワイが含まれていない) のそれぞれにマークがあります。
[国] フィールドもビューに追加されています。これは、Superstore の地理的フィールドが階層に含まれているために発生します。玉ねぎの層のように、階層の各レベルが詳細のレベルとして追加されます。
マップビューにフォーカスを追加する
ほとんどの場合、単純なマップでは十分ではありません。次のようなフォーカスを追加する必要があります。
- 地域。
- 値を示すマーク。
- パフォーマンスの高い地域と低い地域を区別する色。
このすべてを使用できます。実際に試してみましょう!
マップビューを作成する
このシミュレーションでは、データセットのデータの地理的分布を示す記号マップを作成します。CompanyOrders データセットを使用して、売上高と利益が大きい米国の州を表示するマップを作成します。
- Trailhead シミュレーターを起動します。
- [Build a Map View (マップビューを作成する)] シミュレーションが開始されていることを確認します。
- [Begin (開始)] をクリックします。
- 開いたワークシートで、[都道府県/州] をビューにドラッグします。[都道府県/州] フィールドはジオコード付きであるため、Tableau によって [列] と [行] に緯度フィールドと経度フィールドが生成されます。マップが生成されたら、最も売上高の大きい米国の州はどこかチェックします。
- [Sales (売上)] を [マーク] カードの [サイズ] にドラッグします。
- 円のサイズを大きくして、最も売上高の大きい州をわかりやすくします。[マーク] カードの [サイズ] をクリックします。
- スライダーをクリックして目的のサイズになるまで動かします。 マークのサイズが大きくなります。この場合に最適なのは記号マップです。ビューの円によってデータの表示方法が標準化され、州の相対的な大きさにつられて先入観で売上を見ることがなくなるからです。かわりに、各円の大きさに目が向きます。値がマイナスになる可能性があるメジャーを [サイズ] に配置することはお勧めしません。マイナスの数値のマークが正か負かをすぐに判別できないからです。
- 任意の場所をクリックして続行します。
- [利益] を [マーク] カードの [色] にドラッグします。
- 枠線を追加してマークがもっと目立つようにします。[マーク] カードの [色] をクリックします。
- 次に、[枠線] ドロップダウンをクリックします。
- [黒] を選択します。これにより、灰色のマップ画像に対して円がより際立ちます。すべてのマークにくっきりとした枠線が付いています。
- 任意の場所をクリックして続行します。マップの背景設定を調整することもできます。
- アプリケーションメニューから [マップ] をクリックし、[バックグラウンド マップ] をクリックします。
- [標準] を選択します。ビューがどう変化するか注意します。
- [マップ] を再度クリックし、[マップ レイヤー] をクリックします。左パネルに [マップ レイヤー] ペインが表示されます。
- [土地被覆] を選択解除します。
- [海岸線] を選択します。 それぞれを選択したときにマップがどう変化するかを確認できます。
- [Home (ホーム)] をクリックしてアクティビティをもう一度開始するか、[Exit (終了)] をクリックして続行します。
売上高と利益が最も大きい米国の州を表示する記号マップを作成できました。サイズと色の両方を使用し、書式設定手法を適用しました。このような場合は記号マップが適しています。ビューの円によってデータの表示方法が標準化され、州の相対的な大きさにつられて先入観で売上を見ることがなくなるからです。
このモジュールでは、Tableau Desktop を使用して折れ線グラフ、棒グラフ、散布図、マップを作成する方法を学習しました。これらは Tableau で作成できるビジュアライゼーションのほんの一部です。