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オンボーディングを設定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • サンプルアプリケーションテンプレートを有効にする。
  • 申込者をオンボーディングする商品を設定する。
  • 申込者をオンボーディングするフローを有効にし、サンプルテンプレートをリリースする。
  • インテグレーションと決定マトリックスを設定する。
  • 当事者プロファイルレコードを承認するための承認プロセスを設定する。
  • キューを作成して設定する。

オンボーディングを容易にする

Cumulus Bank には口座開設の申込が多数届いています。口座開設は、お客様と企業の最初の接点となるため、銀行にとって極めて大切な瞬間です。この際、一連の審査が実施され、銀行がお客様の申込を承認すると、新規口座が設定されます。お客様は便利な消費者向けアプリケーションに慣れ親しんでいるため、口座の開設時も同様にユーザーフレンドリーなエクスペリエンスを期待しています。

オンボーディングが長引けば、カスタマーエクスペリエンスに支障をきたす可能性があります。Matt は、組織でアプリケーションの設定に着手します。

サンプルオンボーディングアプリケーションテンプレートを有効にする

このモジュールでは、受講者が FSC 管理者で、オンボーディングを設定する適切な権限を有していると想定しています。ただし、FSC 管理者でなくても問題ありません。このまま読み進み、本番組織で管理者がどのように手順を実行するのか確認します。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では、FSC やサンプルアプリケーションを使用できません。

Frank Moss は Cumulus Bank のお客様で、新しい預貯金口座を申し込みました。

Salesforce 組織でサンプルオンボーディングアプリケーションを有効にするには、[Sample Onboarding Application Template (サンプルオンボーディングアプリケーションテンプレート)] 設定を有効にします。このためには、「Financial Services Cloud 拡張機能」と「アプリケーションのカスタマイズ」ユーザー権限が必要です。この設定を有効にすると、申込者のオンボーディングに必要なオブジェクトとフローにアクセスできます。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに General Settings (一般設定) と入力し、[Financial Services Cloud] の下にある [General Settings (一般設定)] を選択します。
  2. [Sample Onboarding Application Template (サンプルオンボーディングアプリケーションテンプレート)] をオンにします。

商品を設定する

Matt は申込者をオンボーディングする商品を作成します。

  1. アプリケーションランチャーで、[Products (商品)] を見つけて選択します。
  2. [New (新規)] をクリックします。
  3. 預貯金口座の詳細を入力します。
  4. [Save (保存)] をクリックします。

フローを有効にして、サンプルテンプレートをリリースする

サンプルオンボーディングアプリケーションテンプレートには、オンボーディングプロセスを自動化できるフローとフローオーケストレーションが用意されています。Matt は必要なフローテンプレートをコピーして有効にします。

続いて、事前構築されたオンボーディング用のテンプレートをリリースします。

調査レコードページレイアウトにサンプル Omniscript を追加する

Matt は調査レコードページレイアウトにサンプルの FSC_Onboarding Omniscript を追加します。これで、調査レコードページから Omniscript を起動して、オンボーディングプロセス全体でガイド付きエクスペリエンスを利用できます。

インテグレーションと決定マトリックスを設定する

Matt は、既存のお客様や潜在的なお客様が制裁対象リスト、政治的要職にある人物 (PEP)、禁止リストや指名手配リスト、有害メディアデータのいずれにも該当しないことを保証するために、マネーロンダリング対策 (AML) スクリーニングを実施したいと考えています。そこで、AML スクリーニングと申込者の ID 検証チェックを行う外部システムに Salesforce を接続するインテグレーション定義を作成します。

Matt は、ビジネスルールエンジンを使用して高度なロジックを適用し、申込者のオンボーディング時の決定プロセスを自動化することにしました。決定マトリックスと式セットはビジネスルールエンジンの主要なコンポーネントであるため、この 2 つを設定します。

[Sample Onboarding Application Template (サンプルオンボーディングアプリケーションテンプレート)] 設定を有効にするときに、事前構築された 2 つの式セットテンプレートにアクセスできます。このテンプレートはどちらも、申込者のオンボーディング時の決定プロセスの自動化を目的に設計されています。

  1. 申込調査の対応付け: このテンプレートは、申込フォーム商品の値に基づいて、申込フォームを調査に対応付けます。
  2. 当事者プロファイルリスクの評価: このテンプレートは、[Employment Industry (雇用業種)]、[Employment Type (雇用種別)]、[Fund Source (資金源)] 項目の値に基づいて、当事者プロファイルレコードのリスクカテゴリを判断します。

承認プロセスを設定する

Matt はオンボーディングプロセスを加速するために、オンボーディング申込者のために作成された当事者プロファイルレコードの審査を自動化したいと考えています。そこで、レコードの承認に必要な一連の手順を指定する承認プロセスを作成します。

続いて、承認ステップを追加して、そのステップに進むことができるレコードと承認者のほか、代理承認者が申込に対応できるようにするかどうかを決定します。

次に、[Final Approval Actions (最終承認時のアクション)] と [Final Rejection Actions (最終却下時のアクション)] の項目自動更新を追加します。承認プロセスが完了すると、項目自動更新によって選択した項目が変更されます。

承認プロセスの設定を終えた Matt は、承認プロセスを有効にします。

キューを作成して設定する

Matt はオンボーディングキューを作成してユーザーグループを割り当て、業務が効率的に分担されるようにします。

次に、オンボーディングフローの対話型ステップをキューに割り当てます。Matt が有効にしたオンボーディングの申込者用のフローを覚えていますか? このフローで、[Select Someone to Complete the Action (アクションを完了するユーザーを選択)] 要素をオンボーディングキューに追加します。

[Select Someone to Complete the Action (アクションを完了するユーザーを選択)] 要素をオンボーディングキューに追加。

Matt は組織のオンボーディングを設定しました。次の単元では、Ryan がサンプルンボーディングアプリケーションを起動して、Frank Moss のオンボーディングプロセスを開始するところをみていきます。準備はいいですか?

リソース

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