カスタマーデータプラットフォーム計画を作成する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

優れたカスタマーデータプラットフォームに必要なものを説明する。
さまざまなオーディエンスセグメントを作成することの重要性を説明する
CDP 計画を作成した後の次のステップを確認する。

材料を組み合わせる

準備が整ったところで、いよいよパンを焼き始めます。それでは、CDP 計画を作成するためのステップを詳しく見ていきましょう。

CDP 計画を作成する

材料を組み合わせる。
プロファイルをセグメント化する。
カスタマーエクスペリエンスをパーソナライズする。
成功を盛り付ける。

パン職人にとっても、マーケティング担当者にとっても、材料を組み合わせることは完成品を成功に導くための最初のステップです。この重要なステップについては、次の短い動画をご覧ください。

ここでは、材料の組み合わせをスムーズに行えるようにするための重要なヒントをいくつか紹介します。

主要な材料を覚えておく

すべての材料は重要です。ですが、すべてをまとめるためには鍵となる材料が必要です。パン作りで言えば、その材料は水です。マーケティング担当者にとっての鍵となるデータ材料は、メールアドレスのような、すべての要素をまとめるための一意の識別子です。

混ぜ合わせる 2 つの方法

CDP でデータ材料を混ぜ合わせる場合、データストリームとフラットファイルのインポートの 2 つ方法を使用できます。インポートオプションを選択した場合は、対応付けを行うか、一意の識別子を混在させる必要があります。この一意の識別子は、選択した任意のバリエーションを実行するための基礎となります。

時間が経つと、さらにデータを計画に追加する必要が出てきます。データの追加は、CDP にデータをインポートするツールでプロセスを自動化して行うことも、手動で行うこともできます。手動の場合は、お客様のフィードバックから得られた知見に基づいて、新しいデータを追加します。

サポートを求める

キャンペーンをどの程度カスタマイズするかによって、組織の各領域の他のエキスパートにアドバイスを求めて、データレシピの正確性を確保することもできます。この場合のエキスパートは、IT チームのメンバーなど、技術的なデータエクスペリエンスを豊富に持つ人でも構いません。

プロファイルをオーディエンスにセグメント化する

これで、オーディエンスを作成する準備が整いました。まずは、これまでに組み合わせたデータ材料をすべて取得して、特定のオーディエンスを対象として使用できるように、より細かくセグメント化していきます。

セグメントの作成を開始する前には、必ず次の点を考慮してください。

どのような種別のお客様にサービスを提供しているのか?
お客様の好みは?
これまででお客様に評判の良かった製品やサービスは何か?

最終成果物を披露する

オーディエンスセグメントをお客様と共有する準備をしましょう。

CDP 内でオーディエンスセグメントを作成する場合は、そのセグメントをオーディエンスが閲覧、消費できるチャネルに共有する必要があります。CDP の配信を強化するために、次の点に留意してください。

オーディエンスがどこにいても、つまりメール、モバイル、ソーシャルなどを問わずにメッセージを提供する必要がある。
あらゆる場所にいるオーディエンスに効果的に到達するには、CDP でネットワークのエコシステム全体にわたってセグメントを提供する必要がある。
エンゲージメントのシステムを構築するには、マーケティング活動を行うためのすべてのチャネルが CDP に接続されている必要がある。
システムとは、マーケティングメッセージであっても、サービスであっても、お客様が最終成果物を消費する場所である。

結局のところ、CDP の成功と最終成果物の消費は、お客様が消費できる場所に最終成果物が提示されて初めて達成されるということです。

カスタマーエクスペリエンスをパーソナライズする

いよいよ、最後のステップです。エンドユーザーの個人的な好みを追加して、各セグメントを強化します。

個人的な好みを適用することでどのようにしてより優れたカスタマーエクスペリエンスを生み出すことができるのか理解するために、簡単な例を見てみましょう。

課題

ある小売業のブランドは、メールサービスプロバイダー (ESP) を利用し、次回のセール期間に向けて、オーディエンスベース全体にパーソナライズされたメールを配信したいと考えています。

ソリューション

メッセージのパーソナライズにはメタデータを利用します。メタデータとは、他のデータを説明するデータのことで、各個人が企業から過去に購入した商品のカテゴリ種別などがこれに該当します。マーケット担当者はメタデータを利用して、1 人 1 人に合わせてメッセージを具体的にカスタマイズします。ただし、これは拡張可能な方法で行うことができます。

これまでに見てきたとおり、マーケティング担当者にとって重要なのは、CDP を成功させるためのレシピを計画し、すべてのメッセージを強化するためのすべての材料を追加することです。これにより、このようなデータポイントが統合され、顧客プロファイルに接続されるようになります。

成功を盛り付ける

さて、これですべての計画を立て、レシピに従って実行しました。あとは、完成品をお客様に消費してもらうのをのんびりと待つだけです。とはいえ、優れたマーケティング担当者は常に改善点がないか目を光らせています。それでは、完成品をお客様に提供した後に何をすべきかを次の短い動画で確認しましょう

お客様の好みは常に変化するため、マーケット担当者は CDP の成功に終わりはないことを理解することが重要です。つまり、分析力が必要であり、次のことを行う必要があります。

現在行っていることの中で、何がうまくいっているかを調べる。
新しいデータを使用してセグメントをさらに強化する。
どのようなチャネルやメッセージが効果的であるかを把握するためのテストを実施する。

パン作りの世界でもマーケティングの世界でも、変化は人生のスパイスであるということを忘れてはいけません。最新のトレンドに常にアンテナを張り、スキルを磨いていきましょう。