Data Cloud でインサイトを使用する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- データエクスプローラーでインサイトをプレビューする。
- セグメンテーションで計算済みインサイトを使用する。
- データアクションとターゲットを作成する。
インサイトを表示する
インサイトを作成して保存すると、ホームページの [計算済みインサイト] タブにそのインサイトが表示されます。インサイトをセグメントで使用する準備ができているかどうかを判断するには、[状況] 列を確認します。[状況] が [処理中] から [有効] に変わると、そのインサイトを使用できます。
各状況とその意味を確認しましょう。
状況 |
説明 |
---|---|
中止 |
インサイトは 8 時間以上 [待機中] 状況だったため、終了されました。ロジックを確認してもう一度やり直してください。 |
有効 |
インサイトは正常に機能しています。 |
エラー |
インサイトの処理が失敗しました。ロジックを確認し、サポートチケットを登録してください。 |
待機中 |
インサイトの実行がスケジュールされています。 |
処理中 |
インサイトは処理中です。 |
サクセス |
インサイトの処理が完了し、[有効] に設定されました。 |
作業を確認する
インサイトが作成された後に、インサイトをセグメントで使用する前にデータエクスプローラーで確認することをお勧めします。データエクスプローラーで、作業のスポットチェックを行う方法を確認しましょう。まず、Data Cloud の [データエクスプローラー] タブに移動します。適切なデータ容量を選択し、[オブジェクト] ドロップダウンから [計算済みインサイト] を選択します。
この画面には、式のオブジェクトや項目と、計算された基準が表示されます。この例では、すべての顧客 ID と総費用が表示されています。データのスポットチェックを行い、小数点の位置を変更するなどの書式設定が必要かどうかを確認することもできます。
何らかの問題がある場合には、戻って作成済みインサイトをコピーして更新できます。
計算済みインサイトを使用する
計算に確信が持てたら、インサイトの使用を開始できます。計算済みインサイトをセグメンテーションで使用することで、結果を絞り込むことができます。また、Marketing Cloud Engagement で有効化に計算済みインサイトを追加することで、ジャーニーの決定やメッセージのパーソナライズを行うことができます。それぞれの手順を見ていきましょう。
セグメンテーションで使用する
既存のセグメントの結果を改善したり絞り込んだりするには、まず Data Cloud の [セグメント] タブに移動し、次の手順を実行します。
- 更新する既存のセグメントを見つけて、[ルールを編集] をクリックします。
- [直接属性] で、追加するインサイトを選択してキャンバスにドラッグします。
- 次に、演算子を更新し (1)、値を追加できます (2)。
-
[ディメンションを追加] をクリックしてセグメントにディメンションを追加することによって、より詳細なインサイトを追加することもできます。
有効化に追加する
属性を既存の有効化 (Marketing Cloud Engagement の Welcome ジャーニーなど) に追加するには、Data Cloud の [有効化] タブに移動し、次の手順を実行します。
- 更新する既存の有効化を見つけて、[Edit (編集)] をクリックします。
- 最初の画面で、セグメント、有効化対象、有効化メンバーシップが正しいことを確認します。確認できたら、[Next (次へ)] をクリックします。
- 有効化の連絡先を確認し、[Next (次へ)] をクリックします。
- 属性ページで、[属性を追加] をクリックします。
- [計算済みインサイト] セクションで、追加するインサイトを選択し (1)、キャンバスにドラッグします (2)。
- 選択したら、[Save (保存)] をクリックします。
- 属性を確認して [Next (次へ)] をクリックします。
- 属性名を変更し、説明を追加し、[Save (保存)] をクリックします。
これで計算済みインサイトの使用方法を確認できました。次はストリーミングインサイトについて説明します。
ストリーミングインサイトを使用する
ストリーミングインサイトの作成が完了すると、特定のユースケースに基づいてデータアクションを追加できます。データアクションの使用を開始するには、まずターゲット (結果を送信する場所) を作成する必要があります。サポートされているターゲットは次の 3 つです。
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Webhook: Webhook は要求駆動型ではなくイベント駆動型の Web アプリケーションの API の種別です。Webhook ターゲットにデータアクションを送信し、Salesforce で生成された秘密鍵を使用してメッセージの整合性を保護します。
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Salesforce CRM: データアクションをコアイベントバスに送信し、Data Cloud で生成されたほぼリアルタイムのインサイトに基づいてフローアプリケーションを作成できるようにします。
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Marketing Cloud Engagement: データアクションを Marketing Cloud Engagement に送信して、ストリーミングデータイベントを利用してメールオブジェクトやユーザージャーニーを送信します。
データアクションターゲットを作成する
ターゲットを作成する手順を見ていきましょう。
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Data Cloud の [データアクションターゲット] タブに移動します。
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[New (新規)] をクリックしてデータアクションターゲットを作成します。
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[アクションターゲット名] にアクションターゲット名を入力します。
- [アクションターゲット種別] を選択します。
- Salesforce CRM を選択した場合は、接続する組織を選択します。
- Webhook を選択した場合は、[鍵を生成] を選択します。
- Marketing Cloud Engagement を選択した場合は、[メール] または [ジャーニー] を選択します。
- 選択すると、スクロール可能なメニューに選択に応じてターゲットとなるすべてのメールオブジェクトまたはユーザージャーニーが表示されます。
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[Save (保存)] をクリックします。
これだけです。次に、データアクションを作成できます。
データアクションを作成する
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Data Cloud の [データアクション] タブに移動します。
-
[New (新規)] をクリックします。
- 作成したデータアクションターゲットを選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
- オブジェクト種別ドロップダウンから [ストリーミングインサイト] を選択します。
- ストリーミングインサイトのオブジェクト名を検索し、[Next (次へ)] をクリックします。
これで、アクションにアクションルールと呼ばれる省略可能な条件を追加できるようになりました。たとえば、「product_category が camping と等しい」などのルールを追加できます。
次に、プロファイル属性を追加できます。省略可能な条件と属性の追加が完了したら、残りの手順に従います。
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[プロパティ] から、名前と説明 (省略可能) を追加します。
- 最後に、[保存して公開] をクリックします。
作成したアクションは [データアクション] タブで確認できます。新しいアクションが作成されてから 15 分以内にターゲットがイベントを受信し始めます。
インサイトによってデータを強化する
これで皆さんは、自分のインサイトを作成、確認、使用する準備ができました。さまざまな可能性を検討し、Data Cloud でデータを強化するインサイトの作成を開始しましょう。
リソース
- Salesforce ヘルプ: セグメントの計算済みインサイト
- Salesforce ヘルプ: データアクション
- Salesforce ヘルプ: ストリーミングインサイトとデータアクションの制限事項と動作