Data Cloud でインサイトを作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- インサイトを作成する方法を特定する。
- 計算済みインサイトとストリーミングインサイトの両方を作成する。
始める前に
このモジュールでは、受講者がインサイトを作成するための適切な権限を有しているものと想定しています。また、受講者がデータアーキテクトまたはテクニカルマーケターであり、SQL に精通しているものと想定しています。SQL のエキスパートでなくてもインサイトを使用することはできます (そのためのビルダーがあります) が、SQL の基本概念を理解しておくと役立ちます。インサイトの作成を始める前に「Data Cloud Insights Using SQL (SQL を使用した Data Cloud インサイト)」を復習することをお勧めします。最後に、Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では Data Cloud を使用できません。
計算済みインサイトを作成する
Data Cloud で新しいインサイトを作成するには 4 つの方法があります。
- ビルダーを使用して作成する
- パッケージから作成する
- SQL で作成する
- ストリーミングインサイトを作成する
作成種別を 1 つずつ見ていきましょう。
方法 |
説明 |
詳細情報 |
---|---|---|
ビルダーを使用して作成する |
SQL に精通していない場合は、Data Cloud のビルダーツールを使用して計算済みインサイトとストリーミングインサイトの両方を作成できます。このツールでは、要素をドラッグアンドドロップすることで SQL ステートメントを作成できます。 |
ビルダーについての詳細は「Insights Builder in Data Cloud (Data Cloud のインサイトビルダー)」バッジを参照してください。 |
パッケージから作成する |
自分や同僚が別の組織で計算済みインサイトを作成してテストした場合は、インストール済み Salesforce パッケージから計算済みインサイトを作成できます。 |
パッケージの作成方法についての詳細は「Packaging and Data Kits in Data Cloud (Data Cloud のパッケージ化とデータキット)」バッジを参照してください。 |
SQL で作成する |
マッピングされたオブジェクトや項目から評価指標やディメンションを作成するには SQL 式を記述します。 |
オプションと制限事項についてはヘルプの「計算済みインサイト」を参照してください。
|
ストリーミングインサイトを作成する |
計算済みインサイトと類似するインターフェースを使用して、リアルタイムデータソースからのディメンションでストリーミング評価指標を計算する SQL 式を記述できます。 |
オプションと制限事項についてはヘルプの「ストリーミングインサイト」を参照してください。 |
SQL 式を作成する
インサイトは SQL に基づいているため、SQL インターフェースに注目し、式の作成方法を確認しておきましょう。[SQL で作成] インターフェースには、[項目]、[インサイト]、[関数] タブを含むさまざまなオプションが用意されています。また、例を確認したり (2)、[構文を確認] をクリックしてインターフェース内で作業を直接チェックしたりできます (3)。
インターフェースオプションを確認しましょう。
-
項目: データモデル項目を選択して、項目 API 参照名を式に直接追加します。
-
インサイト: 以前作成した任意のインサイトから選択します。
-
関数: 特定の関数を選択します。関数は、[集計]、[日時]、[その他] にグループ分けされています。
式を作成する
インターフェースオプションを使用して、指定された SQL 式構造に必要な項目や関数を挿入できます。
SELECT <Attributes>, <Aggregation[_Measures_]> FROM <Data Model Object> JOIN [Inner | Left | Right | Full] <Data Model Object> [Optional] WHERE <predicate on rows> [Optional] GROUP BY <columns[_Dimensions_]>
セグメンテーションに計算済みインサイトを使用する場合は、式に必要な要素を追加するときに、いくつかの要件に注意することが重要です。
- セグメント化を行うデータストリームを
JOIN
として含める。
- データストリームのプライマリキーもディメンションとしてリストする必要がある。
ディメンションとは、基準を分類するために使用される定性的な値です。たとえば、統合個人に基づいてオーディエンスセグメントを作成する場合、統合個人に JOIN
を適用し、ディメンションとプライマリキーとして統合個人 IDの GROUP BY
を含めます。
ストリーミングインサイト式を作成する
ストリーミングインサイト式のインターフェースは計算済みインサイトのものと似ていますが、既存のインサイトを使用するオプションはありません。また、次の例のように期間を考慮する必要があります。
SELECT COUNT( RealTimeMobileEvents__dlm.pageviews__c ) as page_views__c, ssot__Individual__dlm.ssot__Id__c as customer_id__c, RealTimeMobileEvents__dlm.product__c as product__c, WINDOW.START as start__c, WINDOW.END as end__c FROM RealTimeMobileEvents__dlm JOIN ssot__Individual__dlm ON ssot__Individual__dlm.ssot__Id__c = RealTimeMobileEvents__dlm.deviceId__c GROUP BY window( RealTimeMobileEvents__dlm.dateTime__c ,'5 MINUTE'), customer_id__c
次のステップ: インサイトを使用する
これで、計算済みインサイトとストリーミングインサイトを作成する方法を理解できたため、次は Data Cloud でインサイトを表示して使用する方法を確認しましょう。
リソース
- Trailhead: Data Cloud Insights Using SQL (SQL を使用した Data Cloud インサイト)
- Salesforce ヘルプ: ストリーミングインサイト
- Salesforce ヘルプ: 計算済みインサイト
- Salesforce ヘルプ: ビジュアルインサイトビルダーの使用
- 外部: Salesforce GitHub、Calculated Insights (計算済みインサイト)
- Salesforce 開発者: 計算済みインサイトの照会