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顧客階層を設定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • さまざまな種類の顧客と顧客データについて説明する。
  • 顧客階層とは何かを説明する。
  • 時間ベースの顧客階層を設定する。

リテールエグゼキューションの担当者をご紹介

Alpine Group Nutrition and Beverage の営業マネージャーである Gustavo De Luca をご紹介します。彼は、さまざまなカスタマー取引先の Alpine Group 商品のセールスオペレーションを管理しています。Gustavo は最近、アメリカ西部地域で小売店、トレード組織、卸売業者の大規模チェーンを展開する企業 Northern Trail Outfitters (NTO) のカスタマー取引先を管理するようになりました。

Gustavo は、NTO の情報を効果的に管理する方法を求めています。チームの営業担当が小売訪問を計画しているときに Gustavo がその顧客のレコードをすぐに開いて詳細を把握できるように、トレード組織または顧客階層、顧客ロール、顧客リレーション、卸売割り当てなどの情報にアクセスして記録できる機能が欲しいと考えています。 

Gustavo は、Alpine Group のシステム管理者である Fatima Daniels と要件について話し合います。Fatima は、顧客情報を簡単に管理するために Consumer Goods Cloud を使用することを推奨します。また、Consumer Goods Cloud アプリケーションに NTO の顧客データを設定することを買って出てくれました。

Alpine Group のオフィスで Northern Trail Outfitters の顧客データの設定について話し合っている Fatima と Gustavo。

このモジュールでは、Fatima が Consumer Goods Cloud アプリケーションに NTO の顧客データを設定する手順を見ていきます。これには、時間ベースの顧客階層、顧客ロール、顧客リレーションの設定が含まれます。Fatima が先に進む前に、顧客データと顧客階層について詳しく見てみましょう。

顧客データについて学ぶ

Salesforce Consumer Goods Cloud では、顧客はトレード組織、店舗、卸売業者、または見込み客です。Fatima のような Salesforce システム管理者は、Consumer Goods Cloud の取引先モジュールを使用して、住所、コミュニケーションチャネル、取引先責任者パートナー、店舗営業時間や訪問時間、顧客タッチポイントまたは販売時点などの顧客データの作成と監視を一元化します。 

Salesforce システム管理者は、戦略的な訪問計画や注文管理などのビジネスプロセスで店舗分類属性と顧客のトレード組織階層を使用します。

次の表は、顧客データを使用して実行できるさまざまな顧客種別、顧客データの種類とアクションを示しています。

顧客種別 顧客データの種類 顧客データのアクション
  • トレード組織
  • 店舗
  • 卸売業者
  • 見込み客

顧客データはレガシーシステムから統合され、次のような情報が含まれます。

  • 住所、顧客種別、顧客カテゴリなどの一般的な顧客情報
  • 顧客階層またはトレード組織階層
  • さまざまなビジネスプロセスを制御する顧客ロールとリレーション

営業マネージャーは、Consumer Goods Cloud を使用して次のことができます。

  • 取引先責任者パートナー、営業時間、地理座標の編集
  • 添付ファイルの管理
  • 顧客または見込み客の作成

顧客階層

顧客階層またはトレード組織階層は、親カスタマー取引先の下位にあるさまざまな取引先がどのように編成され、相互に関連しているかを表します。簡単に言えば、小売店でもトレード組織でも、各カスタマー取引先は、顧客の親取引先に関連付けられた子取引先です。通常、この階層の最上位の取引先は顧客の本社で、最下位の取引先は小売店になります。たとえば、NTO の本社が階層の最上位にあり、San Ramon 店舗や Bryant St. 店舗などの小売店は最下位にあります。システム管理者は、こうした階層を組織単位と店舗に割り当てたり、各割り当ての有効期間を管理したりできます。

NTO のカスタマー取引先の階層 (本社と小売店など)。

階層が時間ベースとはどういうことなのだろうかと疑問に思っているかもしれません。それは、階層を作成するときに階層ごとに有効期間を設定できるからです。子取引先と親取引先の階層の期間は、現在の日付から 1 ~ 5 年、または 2099 年末まで設定できます。有効期間が終了したら、必要に応じて階層を変更できます。また、既存の顧客階層の有効期間を変更することもできます。時間ベースの階層は、エンタープライズリソースプランニング (ERP) システムから統合されることが多く、次のようなビジネスプロセスで使用されます。

  • 顧客に関連する承認リストまたは商品品揃えを決定する。これにより、オフライン注文管理、Penny Perfect 価格設定、調査などのビジネスプロセスが容易になります。
  • 店舗のトレード組織レベルでプロモーションを検索する。

ただし、在庫調査タスクなどの Consumer Goods Cloud の一部の機能は、時間ベースではない標準の取引先階層に基づきます。 

時間ベースの顧客階層を設定する

このモジュールでは、受講者が Consumer Goods Cloud 管理者で、顧客データを設定する適切な権限を有するものと想定しています。ただし、Consumer Goods Cloud の管理者でなくても問題ありません。このまま読み進み、本番組織でシステム管理者がこれらの手順をどのように実行するのかを見てみましょう。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では Consumer Goods Cloud を使用できません。

Gustavo は、NTO の店舗ごとのプロモーションなど、今後の活動を計画する必要があります。そのため、Fatima は Consumer Goods Cloud アプリケーションに NTO の時間ベースの顧客階層を設定する必要があります。次の手順に従って、NTO 店舗の顧客トレード組織階層を作成します。 

  1. アプリケーションランチャーで、[Accounts (取引先)] を見つけて選択します。
  2. [NTO Bryant Street Store] を選択します。
  3. [Related (関連)] タブをクリックします。
  4. [Customer Trade Org Hierarchies (顧客トレード組織階層)] リストで、[New (新規)] をクリックします。
  5. [Child Customer (子顧客)] 項目に [NTO Bryant Street Store] がデフォルトで表示されます。
  6. [Parent Customer (親顧客)] 項目で [Northern Trail Outfitters] を検索して選択します。
  7. 階層の有効期間の開始日として 3/22/2022 を選択します。
  8. 終了日として 12/31/2099 を選択します。
  9. [Save (保存)] をクリックします。

新しい顧客階層を作成するためのオプションが表示されている [Customer Trade Org Hierarchies (顧客トレード組織階層)] ページ。

メモ

このモジュールでは、NTO のカスタマー取引先が Consumer Goods Cloud にすでに存在すると想定しています。新しいカスタマー取引先を作成する場合は、「Create Customer Records (顧客レコードの作成)」を参照してください。

Fatima は階層を作成しました。次は顧客ロールと顧客リレーションに関するデータを追加する必要があります。次の単元で、その手順を見ていきます。 

リソース

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