Data Cloud について知る
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Data Cloud インターフェースを操作する。
- ユーザーのロールと権限について説明する。
Salesforce Data Cloud へようこそ
Salesforce Data Cloud では、顧客データとアクション可能なインサイトをほぼリアルタイムで最大限に活用できます。このモジュールでは、Data Cloud の操作、アカウントのプロビジョニング、システム管理者として会社をサポートするための準備ができるように学習を進めます。
始める前に
受講者がシステム管理者で、Data Cloud をプロビジョニングするための適切なアクセス権を有しているものと想定しています。Salesforce Lightning とシステム管理者の一般的な職務を十分に理解していることも前提としています。ただし、システム管理者でなくても問題ありません。その場合は、「Salesforce Classic ユーザーのための Lightning Experience」モジュールと「システム管理者初級」トレイルの内容を確認することをお勧めします。
実装計画を立てる
Data Cloud を設定する前に、Data Cloud をどこにプロビジョニングするか関係者と話し合う必要があります。Salesforce 組織が複数ある場合は、Data Cloud の接続先を検討します。Data Cloud をどこに設定し、そのインスタンスをいくつ設定するかは、データアーキテクチャやデータレジデンシー要件によって異なります。
- データレジデンシー: データレジデンシー要件を満たすために、各リージョンに Data Cloud を 1 つ作成することを検討します。リージョンの Data Cloud を使用すれば、そのリージョンの複数の組織のデータを統合して強化でき、リージョン外にデータを移動する必要がありません。
- 管理のニーズ vs. 一元化のニーズ: すべての組織でそのデータと Data Cloud 設定を全面的に管理する必要があるかどうかを評価します。その必要がある場合は、複数の Data Cloud を配備することをお勧めします。それ以外の場合は、複数の組織を 1 つの Data Cloud に接続すれば、全組織に対する管理を一元化できます。
Data Cloud を操作する
Data Cloud をどこにプロビジョニングするかがわかったところで、Data Cloud を実際に操作してみましょう。真新しいアカウントに最初にログインするときは、どの画面にどの機能があるかわかるまで少し時間がかかります。Marketing Cloud Engagement ユーザーは、Salesforce Lightning ユーザーほど Data Cloud の外観に馴染みがないかもしれません。一緒に見て回りましょう。
最初に、Data Cloud アプリケーションに移動します。ナビゲーションバーにあるアプリケーションランチャーアイコンをクリックします。次に、検索ボックスを使用して Data Cloud アプリケーションを検索するか、ページをスクロールして該当するタイルを見つけます。
Data Cloud アプリケーションをクリックすると、ホームページに移動します。
[データストリーム]、[データレークオブジェクト]、 [データモデル] の各タブ (1) ではデータを中心に扱います。データストリームは、Data Cloud インスタンスに追加されている接続済みデータソースです。[データエクスプローラー] と [プロファイルエクスプローラー] (2) はデータ表示ツールで、取得されたデータや統合プロファイルを表示できます。[ID 解決] (3) では、チームが個々のレコードを統合するための一致ルールや調整ルールを作成します。[計算済みインサイト] (4) は定義済みの計算済み評価指標で、マーケターがセグメントを作成する際に役立ちます。さらに、設定ギア (5) では、システム管理者がすべての裏方作業を行います。
設定オプション
システム管理者が最も使用するページであるため、その [設定] のオプションを見てみましょう。すべてのオプションが表示されるのは、管理者権限セットを自分のユーザーに追加した後です。追加後、[設定] に次のオプションが表示されます。
- 設定: [設定] ページから組織の設定、メンテナンス、カスタマイズを行います。
- Data Cloud Setup (Data Cloud 設定)。システム管理者用の Data Cloud 設定ページを開きます。
- Your Account (お客様のアカウント): [Checkout (チェックアウト)] にリンクします。そこで、ライセンスの追加購入、見積の表示など、自分のアカウントに関連付けられたさまざまな請求関連のアクティビティを実行できます。
- 開発者コンソール: 開発者コンソールを開きます。これは Salesforce 組織でのアプリケーションの作成、デバッグ、テストに使用できるツールのコレクションを含む開発環境です。
- 編集ページ。Lightning アプリケーションビルダーを開きます。そこでアプリケーションの設定を管理できます。アプリケーションのブランド設定、ナビゲーション、およびその他のオプションの更新と、そのアプリケーションに割り当てられた Lightning ページの管理をすべて 1 か所で行います。
ユーザー管理
画面と機能について理解できたら、システム管理者というロールのもう 1 つの重要な側面であるユーザー管理を見てみましょう。ユーザー権限 (権限セットで決定) によって、ユーザーが実行できるタスクとユーザーがアクセスできる機能が指定されます。各ユーザーを作成したら、権限セットをそのユーザーに割り当てる必要があります。
[Setup (設定)] でユーザーの管理と割り当てを行い、[Data Cloud Setup (Data Cloud 設定)] にアクセスするには、Data Cloud 管理者であり、Salesforce の [Setup (設定)] へのアクセス権を付与する Salesforce システム管理者プロファイルまたは権限セットが設定されている必要があります。Salesforce の [設定] へのアクセス権がある場合、アプリケーションを設定したり、Salesforce Sales Cloud、Service Cloud、その他の統合された Salesforce システムにアクセスしたりすることができます。
Data Cloud の標準権限セットには次のオプションがあります。
Data Cloud
権限セット |
説明 |
---|---|
Data Cloud 管理者 |
この権限セットが付与されたユーザーは、Data Cloud 内のすべての機能 (データモデルへのデータのマッピングやデータストリーム、ID 解決ルールセット、計算済みインサイトの作成など) にアクセスできます。 |
Data Cloud ユーザー |
この権限セットが付与されたユーザーは Data Cloud 機能を表示できます。 |
Data Cloud for Marketing
権限セット |
説明 |
---|---|
Data Cloud for Marketing 管理者 |
この権限セットが付与されたユーザーは、日常的な設定のニーズ、サポート、メンテナンス、改善を管理したり、内部システムの定期的な監査を実行したりすることができます。 |
Data Cloud マーケティングマネージャー |
この権限セットが付与されたユーザーは、有効化対象や有効化の作成など、全体的なセグメンテーション戦略を管理できます。 |
Data Cloud マーケティングスペシャリスト |
この権限セットが付与されたユーザーはセグメントを作成できます。 |
Data Cloud データアウェアスペシャリスト |
この権限セットが付与されたユーザーは、データモデルへのデータのマッピング、およびデータストリーム、ID 解決ルール、計算済みインサイトの作成を行うことができます。 |
このような担当者と緊密に連携して、Data Cloud アカウントがすべてのユーザーのニーズを満たすようにします。
これで操作とユーザー権限セットについて理解できました。アカウントの設定に進みましょう。