カスタムアクティビティを定義する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 一般的な Journey Builder アクティビティを特定する。
- カスタムアクティビティの必要性を評価する。
Marketing Cloud Engagement の中心となるのはカスタマージャーニーです。Journey Builder では取引先責任者をカスタマージャーニーにエントリし、やりとりを行い、終了する方法を管理します。これを使用することで一連のイベントやアクティビティを計画できます。このモジュールでは、Journey Builder のカスタムアクティビティを作成するプロセスを見ていきます。まずは、カスタム方面に向かう前に、アプリケーションで使用できる標準アクティビティをおさらいしておきましょう。
Journey Builder の標準アクティビティ
Journey Builder アクティビティは、実行するアクションによって分類されています。それぞれを詳しく見ていきましょう。
メッセージアクティビティ
この種類のアクティビティでは、取引先責任者がジャーニーの特定の位置に到達したときに特定の種別のメッセージを送信します。ジャーニーには、導入、フォローアップ、確認のメッセージなど、複数のメッセージを含めることができます。1 つのメッセージを送信するだけのシンプルなジャーニーを作成することもできます。使用できるメッセージチャネルには次のものがあります。
- メール
- SMS
- アプリケーション内 (モバイルアプリケーション)
- プッシュ (モバイルアプリケーション)
- 受信箱 (モバイルアプリケーション)
- WhatsApp
- LINE
分岐アクティビティ
分岐アクティビティは、取引先責任者がジャーニーにエントリされた後に進む可能性のあるパスの概要を示します。取引先責任者をランダムに分けることもできますし、エンゲージメント履歴、判断絞り込み条件、Einstein を使用して取引先責任者がどのように進むかを決定することもできます。取引先責任者を 2 つ以上の別々のパスに送ることができます。さらに、Journey Builder には結合アクティビティも含まれているため、別々のパスが完了した後にもう一度取引先責任者をまとめることもできます。
顧客の更新アクティビティ
顧客はいつでも住所、メールアドレス、電話番号、その他多くの属性を変更する可能性があります。このような変更の最新状況を保持するために、Journey Builder には、変更が行われるたびに送信可能データエクステンションで取引先責任者レコードを自動的に更新するアクティビティが用意されています。この種類のアクティビティでは、既存のレコードに新しい値を追加するか、取引先責任者レコードが存在しない場合には新しく作成します。
Sales Cloud と Service Cloud のアクティビティ
Marketing Cloud Connect を使用して Sales Cloud や Service Cloud からデータを取得している場合、Journey Builder でそのデータを使用して ToDo を実行できます。この種類のアクティビティを使用して次のことを実行できます。
- Marketing Cloud Engagement の連絡先がジャーニーにエントリされたとき、リードを作成する。
- ジャーニー内のエンゲージメントに基づいてリードを更新する。
- Marketing Cloud Engagement の連絡先がアクティビティに達したとき、CRM 取引先責任者レコードを作成する。
- CRM 取引先責任者レコードを Marketing Cloud Engagement 連絡先データで更新する。
- ジャーニー内のエンゲージメントに基づいてカスタムオブジェクトを更新する。
- リードや取引先責任者など、その他のオブジェクトがジャーニーにエントリされたとき、ToDo を作成する。
- ケースまたは ToDo を取引先 (アカウント) に関連付ける。
- 取引先責任者またはリードのジャーニーでの応答に基づいて、ToDo を更新する。
- 個人取引先または法人取引先を更新する。
その他のアクティビティ
Journey Builder ではさまざまなパスを評価して、最も成功するルートに取引先責任者を送ることができます。また、広告のためのオーディエンスを作成することや、次のマーケティングアクティビティに適切なタイミングまで待機することもできます。Journey Builder のさまざまな標準機能により、ほとんどの作業を実行できます。
エクスペリエンスをカスタマイズする
各自のデータのニーズは類似点があっても、それぞれ異なっています。Journey Builder ではほとんどの場合に簡単に対応できますが、ユースケースによってはカスタマイズが必要になることもあります。たとえば、Journey Builder を非標準のメッセージサービスに接続する必要がある場合や、データシステムを Journey Builder と緊密に統合して、カスタムトリガーによって特殊な作業を実行したい場合などです。そこで役立つのが Journey Builder REST API とカスタムアクティビティです。次の単元では、独自のカスタムアクティビティを作成する手順について説明します。
リソース