基本要件を確認して Visual Studio Code をインストールする
学習の目的
- CumulusCI を使用するための基本要件を説明する。
- Visual Studio Code をインストールしてその役割を説明する。
このモジュールでは、Tasha、Maddie、Isabel のストーリーを続けます。この 3 人は、数千もの食料安全保障団体にメリットをもたらす可能性があるオープンソース開発プロジェクトでコラボレーションしています。Tasha は、Compa Food Security Network の Salesforce システム管理者です。Tasha の大学時代の友人 Maddie は、Hunger Northeast という小規模な団体のロジスティクスを管理しています。Tasha の友人 Isabel は、Advocate Partners の Salesforce 開発者兼コンサルタントです。
概要と基本要件
CumulusCI を使用するコラボレーションを開始する前に、Tasha、Maddie、Isabel はコンピューターの準備をする必要があります。開発者環境の設定には時間がかかりそうですが、この設定は 1 回だけ行えばすみます。この設定は大きく 4 つに分かれます。
- Visual Studio Code (VS Code) をインストールする - チームが CumulusCI を使用するには、コマンドラインインターフェースがあり、テキストエディターを備えたアプリケーションが必要です。多くの選択肢がありますが、Salesforce.org が推奨しているのは VS Code を使用することです。
- Salesforce 環境を整える - 各自が Salesforce 組織で Dev Hub 機能を有効にする必要があります。Dev Hub 機能を使用すると、スクラッチ組織 (試行や開発に使用できる一時的な組織) を作成して、カスタマイズ作業をしたり、他のチームメンバーが作成した設定をテストしたりできます。(Salesforce 本番組織に慣れているなら、スクラッチ組織は CumulusCI 用の Sandbox のようなものだと考えてください)。スクラッチ組織と呼ばれるのは、簡単に「ゼロから始める」ことができる使い捨て環境であるからです。
- コマンドラインインターフェースを準備する - チームは、Salesforce CLI と CumulusCI という 2 つのツールキットをインストールして設定する必要があります。CumulusCI は Salesforce CLI コマンドを使用してスクラッチ組織を作成します。この後、チームは CumulusCI コマンドを使用してこうしたスクラッチ組織を準備して構築することになります。
- GitHub を設定してコンピューターに接続する - GitHub はバージョン管理システム (VCS)、つまりコラボレーション用のコードホストプラットフォームです。Tasha、Maddie、Isabel のコンピューターを GitHub に接続することで、作業内容が中央リポジトリに取り込まれ、個々の Salesforce 組織ではなく GitHub がカスタマイズのための一元化された情報源として扱われます。このトレイルでは、GitHub Desktop を使用して GitHub への接続を管理しますが、Git リポジトリの管理に使用できるツールは沢山あります。
システム要件
CumulusCI を設定する前は、Tasha、Maddie、Isabel は次の要件を満たす必要があります。
- 各自がアプリケーションをダウンロードしてインストールする権限を持つ Salesforce システム管理者ユーザーであることを確認します。
- 各自のコンピューターが次の最小要件を満たすことを確認します。
- Windows 7 (64 ビットおよび 32 ビット) 以降、または
- MacOS 10.11 以降
VS Code のインストールと探索
CumulusCI を使用するには、簡単にコマンドを入力して CumulusCI に何をするかを指示でき (ターミナル)、CumulusCI 設定をテキストエディターで表示して変更するスペースが含まれているアプリケーションが必要です。以下の手順では、Visual Studio Code (VS Code) をインストールしますが、任意の統合開発環境 (IDE) を使用できます。
VS Code をインストールする
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Visual Studio Code の最新バージョンをダウンロードしてインストールします。
- 上記のリンクをクリックし、使用するオペレーティングシステム用のダウンロードおよびインストールの指示に従います。
- VS Code を開きます。次のようなウィンドウが表示されます。
VS Code を探索する
VS Code インターフェースの簡単なツアーをしましょう。3 つのセクションで構成されます。
- サイドバーは、全体のナビゲーションパネルです。ここには現在、[Explorer (エクスプローラー)] オプションが表示されています。このセクションが表示されない場合、[View (表示)] → [Appearance (外観)] → [Show Side Bar (サイドバーを表示)] に移動します。
- エディター領域は、プロジェクト内のコード、メッセージ、その他のファイルを実際に変更するセクションです。最初に VS Code を開くと、このようこそファイルと、大抵は最新リリース情報が表示されます。今後のプロジェクトでは、これが CumulusCI 設定の変更が必要なときのテキストエディターになります。
- パネルセクションには、Visual Studio Code の統合ターミナルと、作業内容に関するコンテキスト情報が表示されます。Visual Studio Code の設定方法に応じて、この領域に他のタブも表示されることがあります。このトレイルでは、主にパネルセクション内の [Terminal (ターミナル)] タブを使用します。このセクションが表示されない場合、[View (表示)] → [Appearance (外観)] → [Show Panel (パネルを表示)] に移動します。