CRM Analytics 向けに組織を準備する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- CRM Analytics を有効にする。
- CRM Analytics のシステム管理者権限とユーザー権限を割り当てる。
- Analytics インテグレーションユーザーに権限を付与する。
- 資産管理アプリケーション項目に項目レベルセキュリティを設定する。
このモジュールでは、受講者が Salesforce システム管理者で、CRM Analytics for FSC を設定する適切な権限を有するものと想定しています。ただし、システム管理者でなくても大丈夫です。このまま読み進み、本番組織でシステム管理者がこれらの手順をどのように実行するのかを見てみましょう。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では CRM Analytics for FSC を使用できません。
CRM Analytics を有効にする
Matt は腕まくりをして作業に取り掛かります。まず、組織で CRM Analytics を有効にします。
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をクリックして、[Setup (設定)] をクリックします。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
getting
(始め) と入力し、[Getting Started (始めましょう)] を選択します。
- ページに [Launch Tableau CRM (Tableau CRM を起動)] ボタンが表示されている場合、CRM Analytics はすでに有効になっているため、このステップを省略できます。そうでない場合は [Enable CRM Analytics (CRM Analytics を有効化)] をクリックします。
CRM Analytics 権限を割り当てる
CRM Analytics for FSC はアドオンアプリケーションです。そのため、Matt のようなシステム管理者と Ryan のようなビジネスユーザーに追加の権限セットが必要です。
Matt はまず、自分自身に必要なシステム管理者権限セットを割り当てます。
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をクリックして、[Setup (設定)] を選択します。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
users
(ユーザー) と入力し、[Users (ユーザー)] を選択します。
- [System Administrator (システム管理者)] プロファイルを持つユーザーの名前をクリックします。たとえば、自分の名前をクリックします。
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[Permission Set Assignments (権限セットの割り当て)] の上にマウスポインターを置き、[Edit Assignments (割り当ての編集)] をクリックします。
- [Available Permission Sets (利用可能な権限セット)] セクションで [CRM Analytics Plus Admin (CRM Analytics Plus 管理者)] と [FSC Analytics Admin] を選択します。
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をクリックして、選択した 2 つの権限セットを [Enabled Permission Sets (有効化された権限セット)] セクションに移動します。(これらの権限セットはすでにシステム管理者ユーザーに割り当てられている可能性があります。)
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[Save (保存)] をクリックします。
次に、Matt は手順を繰り返して Ryan Dobson に必要なユーザー権限セットを割り当てます。ただし、ステップ 5 では [CRM Analytics Plus User (CRM Analytics Plus ユーザー)] と [FSC Analytics User] の権限セットを選択します。
Analytics インテグレーションユーザーに権限を付与する
Matt が組織で CRM Analytics を有効にすると、インテグレーションユーザーというデフォルトのユーザーも作成されます。このユーザーは重要であり、その権限はデータフローを使用して Salesforce のオブジェクトと項目から CRM Analytics にデータを取得するために使用されます。これについては後で説明します。
Matt はインテグレーションユーザーに必要な権限セットがあることを確認します。
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をクリックして、[Setup (設定)] を選択します。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
users
(ユーザー) と入力し、[Users (ユーザー)] を選択します。
- [Analytics Cloud Integration User] プロファイルを持つユーザーの名前をクリックします。Matt は [User, Integration (ユーザー, インテグレーション)] をクリックします。
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[Permission Set Assignments (権限セットの割り当て)] の上にマウスポインターを置き、[FSC Analytics Integration] が表示されているかどうかを確認します。表示されている場合は、このセクションをスキップできます。この権限セットが表示されない場合は、[Edit Assignments (割り当ての編集)] をクリックします。
- [Available Permission Sets (利用可能な権限セット)] セクションで [FSC Analytics Integration (FSC Analytics インテグレーション)] を選択し、
をクリックして [Enabled Permission Sets (有効化された権限セット)] セクションに移動します。
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[Save (保存)] をクリックします。
アプリケーション項目の項目レベルセキュリティを検証する
Analytics for Wealth Management アプリケーションを作成するには、インテグレーションユーザーにアプリケーション内で使用されるすべてのオブジェクトと関連項目へのアクセス権が必要です。これを有効にするために、Matt はインテグレーションユーザーにそのようなオブジェクトや項目に対する項目レベルセキュリティ権限を付与します。
まず、取引先オブジェクトと AUM 項目から始めます。
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[Setup (設定)] | [Object Manager (オブジェクトマネージャー)] をクリックします。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
account
(取引先) と入力し、[Account (取引先)] を選択します。
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[Fields & Relationships (項目とリレーション)] をクリックします。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
aum
と入力し、[AUM] を選択します。
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[Set Field-Level Security (項目レベルセキュリティの設定)] をクリックします。
- [Analytics Cloud Integration User] プロファイルを見つけて、[Visible (参照可能)] を選択します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
Matt は手順を繰り返して、資産管理アプリケーションの他のオブジェクトと項目の項目レベルセキュリティを設定します。
次のステップ
この単元では Matt は CRM Analytics を使用するために組織の準備を整えました。[Setup (設定)] で機能を有効化し、システム管理者権限とユーザー権限を割り当て、アプリケーション項目に対するアクセス権を付与しました。次の単元では、資産管理アプリケーションを設定します。では、先に進みましょう。
リソース
- 管理者ガイド: Enable CRM Analytics in Financial Services Cloud (Financial Services Cloud での CRM Analytics の有効化)
- 管理者ガイド: Assign CRM Analytics for Financial Services Administrator Permissions (CRM Analytics for Financial Services システム管理者権限の割り当て)
- 管理者ガイド: Assign CRM Analytics for Financial Services User Permissions (CRM Analytics for Financial Services ユーザー権限の割り当て)
- 管理者ガイド: Grant Permission to the Analytics Integration User (Analytics インテグレーションユーザーへの権限の付与)
- 管理者ガイド: Set Field-Level Security to Enable Creation of CRM Analytics for Financial Services Apps (CRM Analytics for Financial Services アプリケーションの作成を有効にするための項目レベルセキュリティの設定)