Lightning ページに CRM Analytics ダッシュボードを組み込む
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 資産管理ホームページに Financial Advisor Home ダッシュボードを組み込む。
- 取引先レコードページに Client Overview ダッシュボードを組み込む。
Ryan の貴重な時間を最大限有効に使えるように、Matt にはもう 1 つ秘策があります。CRM Analytics には多数の事前作成済みダッシュボードとダッシュボードコンポーネントが用意されており、それを Lightning ページに組み込むことができるのです。ダッシュボートとダッシュボードコンポーネントでは、インタラクティブなデータ視覚化が提供されるため、Ryan はコンテキスト内でデータを見ることができます。
Matt は組織内で頻繁にアクセスされる資産管理ホームページと取引先レコードページの 2 つにダッシュボードを追加することにします。ダッシュボードを使用することで、Ryan は自分にとって重要なメトリクスをすばやく確認できます。
ホームページに Financial Advisor ダッシュボードを組み込む
資産管理ホームページは Ryan がログインして最初に目にするページです。 そこで Matt はこのページに Finance Advisor ダッシュボードを追加します。このダッシュボードには、運用資産総額、クライアント総数、世帯総数などのさまざまなメトリクスの概要レベルの分析が表示されます。
-
をクリックします。
- [Wealth Management (資産管理)] を見つけて選択します。
- [Home (ホーム)] ページで、
をクリックして [Edit Page (編集ページ)] をクリックします。
Lightning アプリケーションビルダーが開きます。
- [Components (コンポーネント)] ペインから、[CRM Analytics Dashboard (CRM Analytics ダッシュボード)] をページレイアウトにドラッグします。
- コンポーネントをクリックして選択し、[Properties (プロパティ)] ペインで次のように設定します。
- Dashboard (ダッシュボード): Financial Advisor Home
- Height (高さ): 800
- [Save (保存)] をクリックして、[Activation (有効化)] をクリックします。
- [ORG DEFAULT (組織のデフォルト)] タブで [Assign as Org Default (組織のデフォルトとして割り当て)] をクリックします。
- [Desktop and phone (デスクトップおよび電話)] を選択して [Next (次へ)] をクリックします。
- [Save (保存)] をクリックします。
資産管理アプリケーションのホームページに Financial Advisor Home ダッシュボードが表示されるようになりました。
Client Overview ダッシュボードを組み込む
Ryan はほとんどの時間をクライアントの取引先レコードページで費やすため、そのページにさまざまなクライアント関連のデータを表示するのは理にかなっています。Client Overview ダッシュボードはまさにその機能を持っています。AUM、残高、ウォレットシェア、純資産などのクライアントの金融情報が表示されます。
Matt がこのダッシュボードを取引先レコードページに追加する手順は次のとおりです。
-
をクリックします。
- [Wealth Management (資産管理)] を見つけて選択します。
- [Accounts (取引先)] タブをクリックし、取引先を選択します。ここでは、[Rachel Adams] を選択します。
- Rachel のアカウントレコードページで
をクリックし、[Edit Page (編集ページ)] を選択します。
- [Components (コンポーネント)] ペインから、[CRM Analytics Dashboard (CRM Analytics ダッシュボード)] をページレイアウトにドラッグします。Financial Account (Embedded) ダッシュボードがデフォルトで表示されます。これは後ほど変更します。
Client Overview ダッシュボードのすべてのコンテンツを表示するには大きなスペースが必要です。そのため、強調表示パネルの下に配置します。
- コンポーネントをクリックして選択し、[Properties (プロパティ)] ペインで次の詳細を指定します。
- Dashboard (ダッシュボード): Client Overview (Embedded)
- Height (高さ): 500
- [Dashboard Filters (ダッシュボード検索条件)] で [Filter Builder (検索条件ビルダー)] をクリックし、[+ Add Dashboard Filter (+ ダッシュボード検索条件を追加)] をクリックします。
- 次の検索条件を設定します。
- Data Source (データソース): FSC_Account
- Data Source Field (データソース項目): Account ID (取引先 ID)
- Operator (演算子): Equals (次の文字列と一致する)
- [Object Field (オブジェクト項目)] で、[Select (選択)] をクリックします。
- [Select Object Field (オブジェクト項目を選択)] ウィンドウで [Account ID (取引先 ID)] を選択し、[Done (完了)] をクリックします。
- [OK] をクリックします。
- [Properties (プロパティ)] ペインに戻って、[Show Title (タイトルを表示)] と [Show Header (ヘッダーを表示)] を選択解除します。
-
[Hide on Error (エラー時に非表示)] を選択します。
- [Save (保存)] をクリックして、[Activation (有効化)] をクリックします。
- [ORG DEFAULT (組織のデフォルト)] タブで [Assign as Org Default (組織のデフォルトとして割り当て)] をクリックします。
- [Desktop and phone (デスクトップおよび電話)] を選択して [Next (次へ)] をクリックします。
- [Save (保存)] をクリックします。
次に Rob がクライアントの取引先レコードページを開いたときには、あらゆる角度からのクライアントの金融情報が表示されます。
まとめ
Ryan が CRM Analytics を使用し始めてからまだ数週間ですが、すでに成果が現れています。クライアントは最近ではパーソナライズされた対応がすぐに受けられることに感心しています。
プラットフォームの AI 駆動のインサイトを利用することで、Ryan はスマートな意思決定を行い、クライアントがウォレットシェアを拡大するのをサポートしています。選定されたダッシュボードは、どの要素が高いコンバージョン率につながり、どのアクションを実行すべきかを理解するのに役立っています。結果として、Ryan と彼のチームはこれまで以上にビジネス成果を上げています。
経営陣は Ryan のパフォーマンスに気付いています。これはアドバイザーのパフォーマンスを評価するのに役立つ組み込みダッシュボードを利用しているためです。経営陣は、優秀な人材を獲得して維持するために支店マネージャーと協力しています。
CRM Analytics の包括的な分析とインテリジェントな提案を利用することで、Cumulus はアドバイザーの生産性を最大限に高め、クライアントとの関係を強化し、改善すべき領域を特定できるようになりました。新しい四半期は有望で、会社は資産管理サービスのリーダーとしての地位を取り戻すために順調に進んでいます。