Tableau Cloud でビューを作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Web 作成ワークスペースエリアについて説明する。
- Web 上に新しいワークブックを作成する。
- Web 上に一般的なタイプのチャートを作成する。
「Tableau Cloud の基本」モジュールでは、Tableau Cloud のロールとワークフローや、データソースを接続して分析用のデータを準備する方法を学習しました。このモジュールでは、データのビジュアル分析を作成する方法を学習します。Tableau では、これをビュー (ビジュアライゼーションまたは「viz」とも呼ばれる) と呼びます。
Tableau Cloud でビューを作成するには、ワークスペースエリアを使用します。Tableau Cloud ワークスペースエリアは Tableau Desktop と非常によく似ています。Tableau Cloud でワークスペースにアクセスするには、新しいワークブックを開きます。
ワークスペースエリアを把握する
ワークスペースを見て回りましょう。
- ワークブック名: ワークブックにはシートが含まれます。シートはワークシート、ダッシュボード、ストーリーのいずれかにできます。
- ページシェルフ、フィルターシェルフ、マークカード: フィールドをワークスペースのカードやシェルフにドラッグしてデータをビューに追加します。
- 列シェルフと行シェルフ: フィールドをワークスペースの列シェルフや行シェルフにドラッグしてデータをビューに追加します。
- ツールバー: ツールバーを使用してコマンド、分析、ナビゲーションツールにアクセスします。
- ビュー: データビジュアライゼーションを作成できるエリアです。
- サイドバー: ワークシートのサイドバーには [データ] ペインと [アナリティクス] ペインがあります。
- シートタブ: タブはワークブックの各シートを表します。これにはワークシート、ダッシュボード、ストーリーを含めることができます。
ビューの作成を開始する
Tableau で作成されるすべてのビューは質問に答える必要があります。たとえば、西部地域における事務用品の利益額や、カリフォルニア州におけるコピー機の上位 10 顧客を知りたい場合などです。
ビューを作成するには、さまざまなフィールドをビューにドラッグします。その操作に伴い、ビューがグラフ、テーブル、テキストなどで更新されます。
ワークシートの [データ] ペインから始めます。データソースを接続すると、[データ] ペインにデータソースの列が多種多様なフィールドとしてテーブル別に整理されて表示されます。
ビューを作成するとき、[データ] ペインからフィールドを追加できます。これをさまざまな方法で行うことができます。いくつかの例を見てみましょう。
- フィールドを [データ] ペインからドラッグして、すべての Tableau ワークシートの一部であるカードとシェルフにドロップする。または、[データ] ペインのフィールドをダブルクリックしてビューに追加することもできます。
- [データ] ペインで 1 つ以上のフィールドを選択し、選択したフィールドに適したチャートの種類を特定するための [表示形式] からチャートの種類を選択する。
ワークブックをパブリッシュする
目的のビューを作成したら、ワークブックをパブリッシュできます。使用できるパブリッシュオプションは、Tableau サイト管理者によって設定されたパーミッションに応じて異なります。ワークブックをパブリッシュするには「Explorer (パブリッシュ可能)」ロールが必要です。パブリッシュオプションは、ワークブックの所有者のみが使用できます。ワークブック所有者ではない場合、[形式を変えてパブリッシュ] を使用して別の名前でワークブックをパブリッシュできます。
Tableau Cloud でワークブックを初めてパブリッシュすると、変更内容がワークブックのプライベートな下書きバージョンに自動保存されます。変更を他のユーザーと共有する準備ができたら、[パブリッシュ] を使用して、最後にパブリッシュしたリビジョンを下書きに置き換えます。
完了したら、[ファイル] メニューから [閉じる] を選択して、ワークスペースを終了します。
Trailhead シミュレーターの概要
このモジュールでは、Tableau Cloud で棒グラフやハイライト表など基本的なチャートを作成する手順を説明します。開始する前に、Tableau Cloud 向けの Trailhead シミュレーターについて理解しておきましょう。(Trailhead で他の Tableau モジュールを完了している場合、Trailhead シミュレーターについてすでに理解している可能性があります)。ここでは手順の実行に、Trailhead Playground ではなくシミュレーターを使用します。
操作性を最大限に高めるために、Trailhead シミュレーターはモバイルデバイスではなくコンピューターに表示してください。Trailhead シミュレーターは Trailhead Playground とは異なります。シミュレーターでは、進行中の作業や入力したデータが保存されません。ブラウザーを閉じると、次に起動したときにシミュレーションが最初から開始されます。シミュレーターの下部にあるナビゲーションコントロールを使用すれば、中断した場所に戻ることができます。
ナビゲーションコントロール |
説明 |
(1) 左矢印 |
シミュレーターの前のステップに戻ります。 |
(2) 右矢印 |
シミュレーターの先のステップに進みます。 |
(3) スクラブバー |
進行状況が表示されます。また、進行状況矢印を使用して、シミュレーター内の別の場所にすばやく移動することができます。 |
(4) 閉じるボタン |
シミュレーターを終了します。シミュレーターを閉じると、次に起動したときに最初の画面が表示されます。 |
間違った場所をクリックすると、クリックすべき場所が強調表示されます。
棒グラフを作成する
では始めましょう。「Tableau Cloud の基本」モジュールでは、分析用に会社のデータを設定しました。あなたはマネージャーから、会社のデータを分析して、IT 関連製品のリストと各製品の創出利益が表示されるビューを作成するように求められています。これには棒グラフが最適です。
- Trailhead シミュレーターを起動します。
- [Build a Bar Chart (棒グラフを作成)] をクリックします。
- [Begin (開始)] をクリックします。
- Global Superstore に接続され、空白のワークブックが開きます。[データ] ペインの [製品] の下から [カテゴリ]、[サブカテゴリ] の順に [列] シェルフにドラッグします。
- 次に、[利益] を [行] シェルフにドラッグします。Tableau でデータを棒グラフというビジュアライゼーション (ビュー) に変換するのに十分な準備ができました。
- [Furniture (家具)] の下にある品目のみを表示するには、[Furniture (家具)] ヘッダーをクリックして [保持] を選択します。
- 各棒を利益性に応じた色分けで表示するには、[利益] を [色] カードにドラッグします。
-
[シート] タブを右クリックし、[名前の変更] をクリックし、
Bar chart
(棒グラフ) と入力して Enter (Windows) または Return (Mac) キーを押し、[OK] をクリックします。[Furniture (家具)] カテゴリ内の各製品の利益を表示する棒グラフを作成できました。 - [Next Exercise (次の演習)] をクリックして Tableau Cloud でハイライト表を作成します。
ハイライト表を作成する
[Furniture (家具)] カテゴリの利益を表示するビューを作成できました。次は、製品の利益をカテゴリ別にリストし、売上規模の範囲を強調表示するテーブルを作成します。これを実現するには、ハイライト表を作成します。
- [Build a Highlight Table (ハイライト表を作成)] シミュレーションが開始されていることを確認します。まだ開始されていない場合は、Trailhead シミュレーターを起動し、[Build a Highlight Table (ハイライト表を作成)] をクリックします。
- [Begin (開始)] をクリックします。
- 新規シートを作成するには、 アイコンをクリックします。
- [データ] ペインから、[セグメント] を [列] シェルフにドラッグします。
- 次に、[カテゴリ] と [サブカテゴリ] を [行] シェルフにドラッグします。
- 最後に、[利益] を [テキスト] カードにドラッグします。ビューでは、利益データがテーブルに表示されます。
- テーブルに色を追加するには、[利益] を [色] カードにドラッグします。
- マークタイプを四角にするには、[マーク] ドロップダウンをクリックし、[四角] を選択します。ビューに利益性の低い品目が明確に表示されます。
- シートタブを右クリックし、[名前の変更] をクリックし、
Highlight table
(ハイライト表) と入力します。 - Enter (Windows) または Return (Mac) キーを押し、[OK] をクリックします。
- [ホーム] をクリックしてアクティビティをやり直すか、[終了] をクリックしてシミュレーションを終了します。
これは始まりにすぎません。Web 作成に習熟していくと、Tableau Cloud を使用して他のタイプのビューも作成できるようになります。