カスタムオブジェクトの作成

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

• 標準オブジェクトとカスタムオブジェクトを使用して組織を最適化する方法を説明する。
• カスタムオブジェクトを作成する。

独自のデータ、独自のルール

ビジネスはそれぞれ異なります。それぞれが取引先や顧客に関する貴重なデータを保持管理し、商談の成立やビジネスリレーションの育成に役立てています。

あるビジネスにとって最も重要なものが他のビジネスでも同じとは限らないため、Salesforce では標準オブジェクトとカスタムオブジェクトを使用してデータをカスタマイズする手段を提供しています。

オブジェクトとは、Salesforce でレコードを保存する手段です。基本的には、スプレッドシートデータ、取引先の詳細、顧客の取引先責任者、場所および地域情報、追跡状況などのコンテナですが、データベースよりも見やすく、カスタマイズが容易です。ビジネスに関連するすべてを 1 か所で追跡するという考え方に基づいています。

そのしくみを見てみましょう。

ほとんどのビジネスに共通するいくつかのレコードタイプは、Salesforce によって自動的に追加されています。これが標準オブジェクト (リード、商談、取引先、取引先責任者) です。データを整理して分類するのに最適な出発点です。

標準オブジェクト — リード 

さらに、ビジネスの種類に応じて固有の情報があります。そうした情報も追跡する場合はカスタムオブジェクトを作成します。  

カスタムオブジェクトはどのようにでも作成できます。オブジェクトとそこに含まれる情報の種類は各自が定義します。不動産エージェントが販売中の各住宅を追跡する必要があるとしたら、Property (物件) というカスタムオブジェクトを作成し、どの住宅が販売中、保留中、提案フェーズ、成約済みかを示します。採用担当者だとしたら、Job Postings (求人掲載) というオブジェクトを作成して募集中の職種を追跡します。エネルギー部門の担当者だとしたら、住宅検査用の新しいオブジェクト Energy Audit (エネルギー監査) を作成します。

サンプルカスタムオブジェクト — Energy Audit (エネルギー監査)

実際に試してみる

1. Salesforce 組織で、 をクリックし、[設定] を選択して [設定] を開きます。
2. [オブジェクトマネージャー] タブをクリックします。タブが表示されない場合は、[クイック検索] ボックスに「オブジェクトマネージャー」と入力します。
3. [オブジェクトマネージャー] ページで、[作成] | [カスタムオブジェクト] をクリックします。
   
4. [表示ラベル] にカスタムオブジェクトに付ける任意の名前を入力します。[オブジェクト名] 項目と [レコード名] 項目は自動的に入力されます。
5. [表示ラベル(複数形)] に、カスタムオブジェクト名の複数形を入力します。
6. [カスタムオブジェクトの保存後、新規カスタムタブウィザードを起動する] チェックボックスをオンにします。
7. 残りの値はデフォルトのまま、[保存] をクリックします。
8. [新規カスタムタブ] ページで、[タブスタイル] 項目をクリックし、任意のスタイルを選択します。このスタイルに応じて、オブジェクトの UI に表示するアイコンが設定されます。
9. [次へ]、[次へ]、[保存] の順にクリックします。

まとめ

これで完了です。カスタムオブジェクトを作成したら、レコード内の標準項目またはカスタム項目を使用して書式を設定し、ビジネスにとって有意義なデータや活動をさらに追跡できます。

リソース

• Trailhead: データモデリング
• Trailhead: Salesforce オブジェクトのカスタマイズ
• Salesforce Developers: カスタムオブジェクトを作成する
• Trailhead: Sales Cloud の基本