バンドルされた見積品目の設定後の動作を決定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 見積品目エディターの数量動作を管理する。
- 見積品目エディターにオプションを表示するかどうかを決定する。
一緒にトレイルを進みましょう
エキスパートの説明を見ながらこのステップを実行したい場合は、次の動画をご覧ください。これは Trailhead Live の「Trail Together」(一緒にトレイル) シリーズの一部です。
(巻き戻して最初から見直したい場合、このクリップは 52:16 分から開始されます。)
はじめに
前の単元で、商品オプションを使用してどの商品をバンドルにまとめるか決定する方法を確認し、設定エクスペリエンスを管理する数種の方法も習得しました。ここでは、設定後どうなるかを見ていきます。営業担当が設定の [Save (保存)] をクリックすると、その作業結果が新しい見積品目として見積品目エディターに表示されます。見積品目エディターには、バンドルが見積品目として見積に追加されたときの動作に影響を及ぼす商品オプション項目が表示されます。こうした商品オプション項目を活用するコツを習得することが、バンドルのエキスパートになる近道になります。
オプション種別
バンドルの構築時に特に重要な点の 1 つが、見積品目エディターでオプションの数量の処理方法を決定することです。通常は、営業担当が見積品目エディターで数量を変更できますが、管理者の側でバンドル内の数量を管理したいと考えている場合には、営業担当に変更してもらいたくありません。オプションの [Option Type (オプション種別)] 項目は、数量をどのように処理するかを Salesforce CPQ に具体的に指示します。
下表は、オプションの数量が常に 2 で、バンドルの数量が常に 3 でも、オプション種別によって見積品目の数量の動作が異なることを示しています。
オプション種別 |
動作 |
例 |
オプションの 数量 |
バンドルの 数量 |
見積品目の 数量 |
---|---|---|---|---|---|
コンポーネント |
オプション数量がバンドル数量で乗算され、結果がロックされる |
販売する各懐中電灯に必ず電池を 2 つ追加する |
電池 2 つ |
懐中電灯 3 つ |
電池 6 つ (編集不可) |
アクセサリ |
バンドル数量に関係なく、オプション数量が使用され、結果がロックされる |
販売する錠付ドアバンドルの数に関係なく、マスターキーを必ず 2 つ追加する |
マスターキー 2 つ |
ドア 3 つ |
マスターキー 2 つ (編集不可) |
関連商品 |
バンドル数量に関係なく、オプション数量が使用され、設定後に変更できる |
プリンターバンドルを販売する場合、通常は用紙を 2 包追加するが、用紙をそれ以上販売しても構わず、再設定する必要はない |
用紙 2 包 |
プリンター 3 台 |
用紙 2 包 (編集可能) |
メモ: 関連商品を使用する場合は、営業担当が見積品目エディターで数量を変更できるため注意します。営業担当が設定中に実行できる変更を管理可能なバンドルを設定することもできますが、見積品目エディターで設定後はこうした管理が無効になります。
見積品目の表示
ここで、プリンターに取扱説明書があり、プリンターバンドルに同梱する必要があるとします。デフォルトでは、[Configure Products (商品の設定)] ページ、見積品目エディター、最終出力ドキュメントにプリンターの説明書が表示されます。
では、見積品目エディターや出力ドキュメントに説明書が表示されないようにするにはどうすればよいでしょうか? 取扱説明書が割引の対象になることはないためです。CPQ にはこのシナリオに適した商品オプション項目があります。オプションの [Quote Line Visibility (見積品目の表示)] 項目は、設定後、どこでオプションを表示するかを決定する選択リストです。次の設定があります。
- Document Only (ドキュメントのみ): 品目を見積品目エディターでは非表示にし、出力ドキュメントに表示します。
- Editor Only (エディターのみ): 品目を出力ドキュメントでは非表示にし、見積品目エディターに表示します。
- Never (表示しない): 品目を見積品目エディターと出力ドキュメントの両方で非表示にします。
- Always (常に) (または空白): 品目を見積品目エディターと出力ドキュメントの両方に表示します。
まとめ
この単元では、設定後の表示を管理するオプションを設定する方法や、Salesforce CPQ で見積品目エディターのオプションの数量をどのように処理するか決定する方法を学習しました。次は、多数のオプションがあるバンドルや、営業担当が一度に選択できるオプション数が制限されているバンドルを処理する方法を検討します。