ダイナミックコンテンツの作成
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ダイナミックコンテンツについて説明する。
- ダイナミックコンテンツを作成する。
- ファイルをインポートして拡張ダイナミックコンテンツを作成する。
ダイナミックコンテンツの使用開始
自分に合わせて完全にカスタマイズされたメールを受け取ったことがありますか? それにはおそらく、名前だけでなく、最近表示した品目に関連するセクション、獲得ポイントに関するセクション、地元の実店舗で使えるクーポンなどが含まれていたでしょう。ダイナミックコンテンツを使用すると、1 つのメールを作成して、特定のオーディエンスを対象にしたコンテンツのセクションを含めることができます。そのコンテンツの属性を定義して、購読者が受け取る情報の関連性を高めます。
ダイナミックコンテンツブロックを作成する前に、使用するコンテンツブロックを準備します。たとえば、購読者に応じて女性または男性用衣料を表示するダイナミックコンテンツを作成するには、女性用衣料コンテンツブロックと男性用衣料コンテンツブロックを作成します。
Content Builder で、[作成] をクリックし、[コンテンツブロック] メニューで [ダイナミックコンテンツ] を選択します。[コンテンツ] タブで、コンテンツブロックを選択し、各コンテンツブロックが表示されるときのルールを設定します。最初に、購読者データに選択したプロファイル属性が含まれていない場合に表示されるデフォルトのコンテンツブロックを選択します。次に、[+ ルールの作成 1] をクリックしてルールの定義を開始します。
ルールを選択するときに、ルール作成のベースになるプロファイル属性、データエクステンション、またはオーディエンスを選択します。この女性用衣料を表示する例では、顧客データエクステンションが選択され、属性として性別が選択されています。 Content Builder のドラッグアンドドロップインターフェースを使用して、簡単に属性をライブラリからステージにドラッグし、属性ごとにフィルターを定義できます。
ルールを保存し、続けてその他のコンテンツブロックおよび属性ごとにルールを作成します。
拡張ダイナミックコンテンツ
ダイナミックコンテンツを交換するためのルールだけでなく、さらに拡張したメールを設計する場合、拡張ダイナミックコンテンツツールを使用するとテキストと画像 URL が含まれる文字区切りファイルをインポートしてコンテンツを作成できます。
AMPscript とデータエクステンションを使用して手動で複雑なダイナミックコンテンツとバリエーションごとのルールを作成するのではなく、システムがインポートファイルのデータからコンテンツを作成します。インポートファイルの列には、拡張ダイナミックコンテンツアセットの名前、行にはアセットごとのコンテンツバリエーションが含まれます。Content Builder では、アセットがコンテンツライブラリに拡張ダイナミックコンテンツマップとして保存されます。保存されたら、これらをメールとテンプレートでブロックとして使用できます。インポート時、またはブロックをメールまたはテンプレートに追加するときに、拡張ダイナミックコンテンツをオーディエンスにリンクできます。
たとえば、顧客ロイヤルティプログラムを実施していて、ゴールド、シルバー、ブロンズのレベルがあり、レベルごとに異なるクーポン特典があるとします。文字区切りのテキストファイルを作成して、列にそのデータを指定します。次のようになります。
ロイヤルティレベル |
コンテンツ |
---|---|
Default (デフォルト) |
As a valued customer, here’s a code for your 10% discount. (大切なお客様に 10% 割引のコードをお送りします。) |
Gold (ゴールド) |
As a GOLD loyalty member, here’s a code for your 25% discount. (ゴールドロイヤルティメンバーのお客様に 25% 割引のコードをお送りします。) |
シルバー |
As a SILVER loyalty member, here’s a code for your 20% discount. (シルバーロイヤルティメンバーのお客様に 20% 割引のコードをお送りします。) |
Bronze (ブロンズ) |
As a BRONZE loyalty member, here’s a code for your 15% discount. (ブロンズロイヤルティメンバーのお客様に 15% 割引のコードをお送りします。) |
Content Builder で、[作成] をクリックし、[拡張ダイナミックコンテンツ] をクリックしてインポートウィザードを使用します。アップロードするファイルを選択すると、Content Builder がファイルのデータを読み込み、各列がコンテンツブロックとしてどう使用されるかを分析します。
作成するブロックの種類を選択します。必要に応じて、オーディエンスを追加できます。最後に、データを確認し、[インポート] をクリックします。これにより、拡張ダイナミックコンテンツをコンテンツブロックとしてメッセージに挿入するために使用される、拡張ダイナミックコンテンツマップが作成されます。たとえば、メールを作成するとき、拡張ダイナミックコンテンツブロックをメッセージにドラッグし、インポートから作成したマップを選択すると、コンテンツのバリエーション (データの行) をプレビューできます。メール内のコンテンツを編集することさえできます。