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コンテンツ戦略に合わせたアセットの整理

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • コンテンツ戦略に合わせてフォルダーを作成し、整理する。
  • Content Builder にコンテンツをインポートする。
  • コンテンツにタグを付け、キャンペーンに関連付ける。
  • コンテンツを絞り込み、検索する。

はじめに

あなたはコンテンツの価値を理解していて、コンテンツ戦略を立てました。さっそく Marketing Cloud Engagement を使用して戦略を実践しようとワクワクしているのではないでしょうか? Content Builder は、マーケティングキャンペーンやコミュニケーションキャンペーンに使用するコンテンツを整理し、組織と共有するための強力なツールです。コンテンツには、画像、コンテンツブロック、テンプレート、動画などを含めることができます。設定を開始する前に、Content Builder がどのように機能するのかを考えてみましょう。

あなたは図書館をオープンしようとしています。建物の購入、スタッフの採用、図書と各種用品の注文は済んでいます。次は、利用者が探している図書を簡単に見つけられるように図書館を設定します。運営計画には、図書館利用者とスタッフの施設利用方法、誰がバックヤードに入ることができるのかが明確に定義されています。蔵書はわかりやすく、フィクション、ノンフィクション、児童図書などのセクションに整理されています。本を借りたいすべての人が、どこを探せばよいのかをわかるようにする必要があります。

Content Builder は、Marketing Cloud Engagement アカウントのコンテンツの図書館のようなものです。Content Builder を使用して、アセットの整理、メール作成の効率化、適切なユーザーへのアクセス権の付与を行います。

Content Builder を見てみる

では、Content Builder に移動して作業を開始しましょう。Content Builder には 2 通りの方法でアクセスできます。Marketing Cloud Engagement では、上部ナビゲーションバーの [Content Builder] をクリックして Content Builder に移動します。すでに Email Studio で作業中の場合は、Email Studio ナビゲーションで [コンテンツ] をクリックします。

Marketing Cloud Engagement ナビゲーションメニュー。

Content Builder には、フォルダーとアセットのリストがあります。[ローカル] または [共有] タブを使用して、ビジネスユニット内のフォルダーと他のユーザーと共有済みのフォルダーの間を移動します。コンテンツを追加しはじめたばかりの場合は、ローカルビジネスユニット用の標準の Content Builder フォルダーと、ビジネスユニット間で共有されているコンテンツ用の標準の共有コンテンツフォルダーがあります。また Content Builder インターフェースには、従来のコンテンツのインポート、コンテンツの作成、特定のコンテンツの検索、表示されたコンテンツリストを並べ替えたり絞り込んだりするオプションがあります。 

フォルダーから始める

オープン予定の図書館に話を戻します。図書館内でスタッフが利用者への図書の貸し出し、返却図書の処理、新しい図書の分類などの業務を行う特定のエリアを定義する必要があります。Content Builder のフォルダーも同じように考えることができます。コンテンツはどのように使用されるのか? それに応じて整理します。

コンテンツ戦略を見てみましょう。メールやモバイルなど、チャネルの種別という観点でコンテンツを考えていますか? または、顧客の歓迎やシーズンのプロモーションなど、キャンペーンの種別で戦略が構成されていることもあるでしょう。 

たとえば、Northern Trail Outfitters (NTO) は、シーズンのプロモーションで特定の商品のマーケティングを行うアウトドア用品の会社です。NTO チームは、シーズンキャンペーンのコンテンツに簡単にアクセスできるように、フォルダー構造を次のように編成しています。

  • シーズンキャンペーン
      • バッグ類
      • サイクリング
      • キャンプ
      • ランニング
      • トレーニング
      • 登山
      • ハイキング

コンテンツ戦略に合わせてフォルダーを整理します。このように整理しておくと、後で特定のコンテンツを検索するときに時間を節約できます。その他の例として、次のようなものがあります。

  • 商品ライン
  • キャンペーン
    • ようこそ
    • シーズン
    • 放棄されたカート
  • 会員加入
    • 非会員
    • 新規会員
    • 会員
    • 休眠会員
  • 顧客種別
    • 男性
    • 女性
    • 子供

フォルダーを作成する準備ができたら、ローカルフォルダーを作成するのか、すべてのビジネスユニットと共有しているコンテンツ用のフォルダーを作成するのかを決めます。それに応じて [ローカル] タブまたは [共有] タブをクリックします。 

Content Builder の [ローカル] タブと [共有] タブ

フォルダーを作成するには、既存のフォルダーを右クリックし、[フォルダーの作成] をクリックします。フォルダーに名前を付ければ完了です。この同じメニューを使用して、Content Builder のフォルダーの削除、名前変更、移動ができます。

Content Builder でのフォルダー作成方法の例

Content Builder でのコンテンツのアップロード、インポート、作成

フォルダーを作成し、コンテンツを追加する準備が整いました。Content Builder にコンテンツを取り込むには、いくつかのオプションがあります。

コンピューターのデスクトップからコンテンツをアップロードする

ハードドライブまたはローカルサーバーにコンテンツを保存してある場合は、Content Builder インターフェースに直接ファイルをドラッグアンドドロップできます。これを行うには、[作成] をクリックし、[アップロード] をクリックするか、[アップロード] の上にマウスポインターを置いて、コンピューター上のファイルを見つけます。

Content Builder のアップロードインターフェース。

Content Builder にファイルが表示されます。アップロードする準備ができたら、[アップロードしてパブリッシュ] をクリックします。

従来のコンテンツから既存のコンテンツをインポートする

従来のコンテンツから切り替える場合は、インポートアシスタントを使用すると、Content Builder に簡単にコンテンツを取り込むことができます。 

Content Builder で、[Classic からインポート] をクリックして開始します。新しいフォルダー構造に、コンテンツとフォルダーをインポートするのか、コンテンツのみをインポートするのかを決めます。コンテンツのみをインポートすることをお勧めします。そうすると、統一されたフォルダー構造を利用し、すべての種別のコンテンツを含むフォルダーを作成できます。 

方法を選択したら、Content Builder のどのフォルダーに従来のコンテンツを移動するのかを決めます。これでインポートする準備ができました。

次の動画では、Email Studio と Content Builder を使用してコンテンツを追加およびインポートする方法を説明しています。

インポートプロセスを開始したら、停止したり、元に戻したりすることはできません。このプロセスが完了するまで時間がかかります。インポートアシスタントは、インポートの開始後に閉じることができます。インポートの完了時にその旨が通知されます。心配はいりません。従来のコンテンツをすべて一度にインポートする必要はありません。現在使用しているコンテンツを移動し、後から必要に応じてその他のコンテンツをインポートします。

従来のコンテンツのインポートについて、次の点を考慮してください。

  • フォルダーをインポートしたら、そのコンテンツは、従来のコンテンツと Content Builder の両方で使用できます。
  • 一方のアプリケーション (従来のコンテンツまたは Content Builder) で画像やドキュメントに変更を加えると、もう片方のアプリケーションでも同じアセットが更新されます。
  • コンテンツ領域 (従来) またはコンテンツブロック (Content Builder) に変更を加えると、もう片方のアプリケーションで同じアセットは更新されません。

コンテンツを作成する

コンテンツをインポートする必要がない場合は、Content Builder で直接コンテンツを作成できます。[作成] をクリックして、メール、テンプレート、コンテンツブロック、コードスニペット、拡張ダイナミックコンテンツなど、コンテンツの種別を選択します。

コンテンツの作成メニュー

あなたがオープンしようとしていた図書館を思い出してください。図書にラベルが付けられていなかったり、わかりやすいセクションに整理されていなければ、利用者はどれだけの時間を無駄にすることになるのでしょう? 効率的な図書館を運営するためには、蔵書を分類別に整理し、各図書にタイトルまたはコードのラベルを付け、本棚に五十音順に並べます。

Content Builder には、コンテンツの分類と検索を行うためのオプションが多数あるので、Marketing Cloud Engagement の使用効率が向上します。これらの整理に役立つツールを確認してみましょう。

タグ

フォルダーに加えて、タグはコンテンツを整理し、見つけやすくする優れた方法です。たとえば、コンテンツタグとして商品種別を使用して、特定の商品に関連するコンテンツをすばやく見つけることができます。タグは必要なだけ作成できますが、コンテンツ戦略に合わせておくとよいでしょう。コンテンツにタグを追加するには、そのアセットを開きます。[詳細] タブで、[タグ] フィールドを見つけます。そこから、既存のタグを選択するか、新しいタグを作成することができます。

[タグ] フィールドが選択されているテンプレートメール。

キャンペーン

マーケティング戦略には、夏のクリアランスセールや新規会員のウェルカムイベントなど、特定のキャンペーンを含めることができます。特定の Marketing Cloud Engagement キャンペーンにメールテンプレートを関連付けることができ、適切なメールコンテンツが見つけやすくなります。コンテンツのドロップダウンメニューで [編集] をクリックすると、そのコンテンツのプロパティが表示されます。適切なキャンペーンを検索したり、保存したりする場合は、[キャンペーン] フィールドをクリックします。

コンテンツの編集メニュー

並べ替えと絞り込み

特定のコンテンツを探している場合、Content Builder では複数の方法でコンテンツの並べ替えと絞り込みを行うことができます。 

コンテンツのリストを整理し直すには、[次の基準で並べ替え] メニューを使用し、条件を選択します。たとえば、[更新日] を選択すると、コンテンツが最後に更新された日付でリストが並べ替えられます。これで、最近編集したコンテンツを見つけやすくなります。

Content Builder のフォルダーに移動します。フィルターアイコン をクリックすると、コンテンツの種別、タグ、オーナーなどのフィルターオプションが表示されます。フィルターを選択して、コンテンツを絞り込み、必要なコンテンツを見つけます。 

絞り込みオプションと並べ替えオプション

検索

Content Builder では、メインコンテンツライブラリからアクセスできる堅牢な検索ツールが提供されています。[検索] フィールドを使用して、そのフォルダー内のすべて、特定のビジネスユニット内、またはすべてのコンテンツを検索します。また、Email Studio でメールを作成中に検索にアクセスすることもできます。[コンテンツ] タブで、ローカルコンテンツまたは共有コンテンツを検索します。  

コンテンツの整理については、次の「Marketing Cloud Engagement Basics (Marketing Cloud Engagement の基本)」の動画をご覧ください。

リソース

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