Content Builder のカスタマイズと強化
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- エンタープライズ共有を有効化し、タブを構成して Content Builder インターフェースをカスタマイズする。
- コンテンツブロックエディターの特定のタブを構成する。
- カスタムブロックウィジェットを使用して Content Builder プラットフォームを拡張する。
Content Builder で整理をし、使い方にも慣れてきました。次は Content Builder 環境をカスタマイズし、拡張できる方法をいくつか見てみましょう。
Content Builder のカスタマイズの管理
エンタープライズ全体でのコンテンツの共有を有効にしたり、共有できないようにしたり、エディターで特定のビジネスユニットで使用可能にするタブをカスタマイズしたりする必要がある場合は、Marketing Cloud Engagement で [セットアップ] に移動します。[機能設定] で、[Content Builder] と [Content Builder 設定] クリックし、Content Builder をカスタマイズする追加のオプションにアクセスします。システム管理者権限を使用して、特定のビジネスユニットまたはすべてのビジネスユニットで、次の設定を調整できます。
設定 |
説明 |
---|---|
Email Autosave (メールの自動保存) | メールエディターで行われたすべての変更の自動保存を有効化します。 |
エンタープライズ全体の共有 |
エンタープライズ内の全ビジネスユニットでコンテンツ共有を有効化します。 |
予測可能ファイルの URL | 予測可能 URL を有効にして、アップロードされたファイル名を公開ファイルの URL パスの末尾として使用します。 |
エディター構成 |
このビジネスユニットと子ビジネスユニットのエディタータブとビューの表示を構成します。 |
ブロックグループの構成 |
現在のビジネスユニットのブロックグループとカスタムブロックを構成します。 |
エンタープライズでのコンテンツの共有
エンタープライズアカウントを持っている場合は、この設定を使用して、ユーザーがすべての既存および将来のビジネスユニットとコンテンツを共有できるようにします。エンタープライズ全体でコンテンツを共有したくない場合は、この設定を無効にして、エンタープライズ全体でコンテンツを共有できないようにします。
エディターのタブの構成
Content Builder エディターのデフォルトのタブには、[ブロック]、[コンテンツ]、[レイアウト]、[デザイン] があります。[エディター構成] で、ビジネスユニットで使用するエディターの特定のタブを有効または無効にすることができます。また、[コード表示 (テンプレート)] や [コード表示 (テンプレートベースのメール)] のような高度な編集のタブを含めることもできます。
コンテンツブロックエディターのタブの構成
ビジネスユニットのブロックの内部で、[コンテンツ]、[ブロック設定]、[HTML エディター] などのタブを有効にします。これらのタブを使用して、ブロックの機能の作成や構成を行います。たとえば、HTML からブロックを作成する方法を知っているユーザーの [HTML タブ] を有効にします。
カスタムコンテンツブロックウィジェットの作成
コンテンツブロックは、Content Builder エディターを使用して作成できる HTML コンテンツです。コンテンツブロックを個別に作成したり、メールや Web ページなどのより大きなアセット内に作成したりします。Content Builder には、ブロックのコンテンツの作成や編集に使用できる、ブロックウィジェットというネイティブエディターが含まれています。各コンテンツブロックには種別があり、それによって使用するブロックウィジェットが決まります。たとえば、画像ブロックには、コンテンツウィジェット、配信ウィジェット、ブロック設定ウィジェットがあります。
Content Builder Editor Block SDK を使用すると、Content Builder プラットフォームをさらに拡張することができます。Content Builder エディター内でカスタマイズした編集環境をユーザーに提供するには、この SDK を使用してブロックウィジェットを開発できます。たとえば、Marketing Cloud Engagement でデフォルトの WYSIWYG HTML エディターを非表示にし、その代わりに外部の WYSIWYG (QuillJS など) 用のブロックウィジェットを作成して、外部エディターを表示することができます。
ブロックウィジェットは、HTML ページとして、どこからでもホストおよび配信することができ、インストール済みパッケージのコンポーネントとして Marketing Cloud Engagement に追加できます。これを有効にすると、使用可能なカスタムブロックとして、Content Builder エディターにブロックアイコンが表示されます。ユーザーがブロックアイコンをエディターにドラッグ、または以前作成したその種別のコンテンツブロックを編集すると、Marketing Cloud Engagement アカウントで使用できるよう、ブロックウィジェットの HTML ページが iframe でシームレスに表示されます。
コンテンツ作成の準備完了
コンテンツ戦略を立て、その戦略に合わせて Content Builder を設定しました。次は、コンテンツを作成し、マーケティング計画を実行に移します。Content Builder の機能に関する次のモジュールでは、作成できるコンテンツの種別、コンテンツの作成および編集方法、ダイナミックコンテンツの使用方法を詳しく見ていきます。その後、Email Studio や CloudPages など、その他の Marketing Cloud Engagement 商品でコンテンツをどのように実装できるかを確認します。