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データの整理

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Marketing Cloud Engagement での連絡先データの整理方法を説明する。
  • 属性グループ、属性セット、属性を区別する。
  • どのような場合に母集団を使うかを判断する。
  • 母集団を使用して連絡先をセグメント化する。

顧客を促すために、Leung はまず Contact Builder でデータデザイナーを開きます。

Contact Builder へのアクセス手順は、次のとおりです。

  1. Marketing Cloud Engagement にログインします。
  2. プライマリナビゲーションバーを見つけます。
  3. [Audience Builder] (1) にカーソルを置きます。
  4. [Contact Builder] (2) をクリックします。[Contact Builder] メニュー項目が強調表示された [Audience Builder] ドロップダウンナビゲーションメニュー。

Contact Builder を起動すると、デフォルトで、データデザイナーに [属性グループ] ランディングページが表示されます。データデザイナーでは、Marketing Cloud Engagement に保存されている情報を定義および整理して、アカウント内の連絡先に関連付けることができます。

連絡先に関連付けられた属性グループが星形に並ぶビューを示す Contact Builder のデータデザイナーの [属性グループ] ランディングページ。

データデザイナーは、Contact Builder の 5 つの主要ツールの 1 つです。これらのツールを使用して、連絡先データを表示および管理します。

ツール

説明

データデザイナー

連絡先のデモグラフィックおよび行動データを集約し、そのデータが連絡先レコードにどう関連するかを定義します。企業は結合したデータを使用して、カスタマーエクスペリエンスを強化し、顧客サービスを改善します。

すべての連絡先

Marketing Cloud Engagement アカウント内に含まれるすべての連絡先 (エンゲージメント、メンバーシップ、属性に関する詳細を含む) を表示および管理します。

データエクステンション

連絡先情報が含まれるデータエクステンションを作成し、管理します。その情報を使用して、連絡先のセグメント化、フィルタリング、関連メッセージの対象設定を行います。

インポート

インポート定義を保存して再利用します。インポート定義では、インポートするフィールド、インポートしたデータを保存するデータエクステンションなど、データファイルのインポート方法を詳細に設定します。これらを使用して、連絡先にリンクされているデータを Marketing Cloud Engagement アカウントに取り込みます。

連絡先の構成

Contact Builder が新しい連絡先情報を処理する方法を構成します。

内部のしくみ

Contact Builder を効果的に使用するには、Marketing Cloud Engagement が連絡先データを整理する方法を理解することが重要です。 

Marketing Cloud Engagement は、連絡先情報をデータベーステーブルに保存します。Marketing Cloud Engagement では、テーブルはデータエクステンションと呼ばれます。連絡先の情報は 1 つの連絡先レコードにパッケージされ、1 つのデータエクステンションに保存されるか、複数のデータエクステンションに分散されます。

通常、データエクステンションには、複数の連絡先レコードからのデータが含まれます。つまり、多くの連絡先に関するデータが含まれており、それらの連絡先には何らかの共通点があります。たとえば、NTO Customers (NTO 顧客) データエクステンションには、NTO Web サイトのアカウントを持つ連絡先と、コミュニケーションの受信をオプトインしている連絡先のすべてが含まれます。 

スプレッドシートを使用すると、データエクステンションの構造をわかりやすく視覚化できます。スプレッドシートには、行、列、セルが含まれます。 

  • : 1 人の連絡先に関する属性のセット (名、姓、電話番号など) が保持されます。
  • : 全連絡先の 1 つの属性 (各自の姓など) が含まれます。
  • セル: 1 人の連絡先の 1 つの属性が含まれます。たとえば、行 3、列 C のセルには、Pharr の姓が含まれます。連絡先情報 (連絡先キー、名、姓、携帯電話番号、メールアドレス) が含まれるスプレッドシート。姓「Walker」が含まれているスプレッドシートのセル 3C が赤い線で囲まれています。

属性グループ、属性セット、属性の区別

データデザイナーでデータモデルを作成することで、複数のソースから発生する連絡先データをリンクできます。 

Contact Builder では次のようになります。

  • データモデルは属性グループ (1)。
  • データベーステーブルは属性セット (2)。
  • テーブルセルは属性 (3)。

グループ名、[放棄されたカート] 属性セット、[セッション ID] 属性が赤い線で囲まれた、データデザイナーの [Abandoned Carts (放棄されたカート)] 属性グループ。

属性グループは、1 つ以上のデータエクステンションからデータを取得します。前述のとおり、データエクステンションはデータベーステーブルに相当します。データデザイナーで属性セットを表示すると、わかりやすいでしょう。属性セットには、そのデータソースがリストされます。この例では、[放棄されたカート] 属性セットのデータは、[放棄されたカート] データエクステンションにあります。[データストレージ] フィールドがオレンジ色の線で囲まれた [Abandoned Cart (放棄されたカート)] 属性グループ。このフィールドには、[放棄されたカート] データエクステンションがリストされています。

セット内の各属性がデータエクステンションのフィールドにマッピングされます。属性は、連絡先に関する 1 つの情報です。たとえば、カートに入っているアイテムの製品 ID などです。データエクステンションのすべてのフィールドは、属性グループの属性を表します。

メタデータと属性は同義とみなすことができます。メタデータは、データに関するデータと定義されます。ここでは、メタデータは連絡先を記述します。Contact Builder 内では、データを個々の連絡先に再び関連付けるために、メタデータを意味のある形式に並べます。その意味のある形式が属性グループです。

Contact Builder エンティティ

説明

属性グループ

  • データモデル
  • 属性セットと属性が含まれる

放棄されたカート

属性セット

  • 属性グループ内のエンティティ
  • データベーステーブル
  • データエクステンション
  • 属性が含まれる

放棄されたカートとアナリティクス

属性

  • 属性セット内のエンティティ
  • データエクステンションのフィールド

放棄されたカート ID、セッション ID、日付

属性グループ内のデータを最も効果的に整理するには、データエクステンションを連絡先レコードにリンクします。次に、他のすべての関連データエクステンションを連絡先レコードにリンクするか、複雑なリレーションシップを構築する場合は、その属性グループ内の他のデータエクステンションにリンクします。

他の Marketing Cloud Engagement アプリは、Contact Builder で作成した属性グループを使用できます。たとえば、MobileConnect デモグラフィック属性グループを作成し、MobileConnect でそれを使用してモバイルメッセージのオーディエンスをセグメント化します。

連絡先を母集団に整理

母集団は、Marketing Cloud Engagement アカウント内の連絡先のマスターセットを表します。母集団内の連絡先は、包括的なテーマを共有します。母集団を使用して、ある連絡先のセットが特別であることを Marketing Cloud Engagement に指示できます。なぜ特別なのでしょうか? これらの連絡先は基本連絡先情報が異なり、この情報が異なるフィールドに保存されます。たとえば、顧客の一意の識別子は顧客 ID、従業員の一意の識別子は従業員 ID になることがあります。  

母集団の識別

母集団を使用しない Contact Builder 実装もあります。そのため、Leung は急いで母集団を作成するのではなく、それらの使用方法を慎重に検討します。 

  • 大規模で特定の連絡先のセグメントに対処するために母集団を使用する。
  • マスター連絡先リストにまだ存在しない連絡先がある場合に母集団を使用する。[すべての購読者] リストにまだ追加されていない購読者が、母集団に存在する可能性があります。

どちらかの使用事例に該当する場合、母集団が必要です。それを判断するために、NTO の要件を再確認します。NTO のソリューションを実装するために、Leung が NTO Customers (NTO 顧客) と NTO Employees (NTO 従業員) という 2 つの特定の連絡先セグメントを対象設定する必要はありません。 

  • 顧客: NTO の Web サイトでアカウントを作成したか、コミュニケーションの受信をオプトインしたか、その両方である連絡先。NTO はこの母集団をプロモーションメッセージの対象に設定します。
  • 従業員: NTO で直接雇用されている個人。NTO はこの母集団を使用して、従業員関連の情報を社内で伝達します。

Marketing Cloud Engagement は、母集団を別のデータエクステンションに保存します。各データエクステンションのデータ構造は異なることがあります。各母集団には特定のデータが含まれており、それによって、NTO は母集団をそれぞれマーケティングと社内のコミュニケーション活動の対象に設定できます。 

Journey Builder、MobileConnect、MobilePush など他の Marketing Cloud Engagement アプリは、Contact Builder で作成した母集団を使用できます。たとえば、Journey Builder では、NTO の欧州市場向けに放棄されたカートジャーニーを作成できます。NTO Customers (NTO 顧客) 母集団をジャーニーのエントリ連絡先として使用します。連絡先を場所でフィルタリングするようにジャーニーを構成します。

メモ

データモデルでパフォーマンスの問題が発生しないようにするには、1 アカウントにつき 4 個以上の母集団を作成しないでください。

母集団の作成

Leung は、顧客母集団を作成する準備ができました。一緒に確認しましょう。 

  1. データデザイナーで、[母集団] タブ (1) を選択します。
  2. [母集団の作成] をクリックします (2)。データデザイナーで母集団を作成します。
  3. データソースを選択するように要求されます。これにより、母集団に含める連絡先の情報がどこにあるかを Contact Builder に指示します。Leung が既存のデータエクステンション [NTO Customers (NTO 顧客)] を参照して選択すると、[新しい母集団の作成] フォームが更新されます。[NTO Customers (NTO 顧客)] データエクステンションが線で囲まれた [新しい母集団の作成] フォーム。[新しい母集団の作成] フォームで、連絡先が顧客とどう関連するかを定義します。リレーションシップを構成するには、各列からフィールドを選択します。
  4. [顧客データ] 列からシステムで生成された [連絡先キー] フィールドを選択します。
  5. [NTO Customers (NTO 顧客)] データエクステンションから [CONTACT KEY (連絡先キー)] を選択します。連絡先キーのマッピングが表示されている [新しい母集団の作成] フォーム。
  6. [作成] をクリックすると、母集団の詳細ページが表示されます。
  7. [NTO Customers (NTO 顧客)] 母集団 (1) に、[NTO Customers (NTO 顧客)] という同じ名前の属性セット (2) があることを確認します。母集団名と [NTO Customers (NTO 顧客)] 属性グループがオレンジ色の線で囲まれた [NTO Customers (NTO 顧客)] 母集団の詳細。

数回のクリック操作で、Leung は既存の NTO Customers (NTO 顧客) データエクステンションに基づいて顧客母集団を作成しました。この母集団を使用して、外部の顧客マーケティングを社内の従業員マーケティングと分けることができます。 

次は、Leung が Contact Builder でデータモデルを作成して複数のソースから連絡先データをリンクする方法を説明します。

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