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データソースの接続

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 複数のソースから連絡先データをリンクする。
  • リレーションシップ濃度について説明する。

データモデルの作成

Contact Builder によるデータの整理方法を理解できたので、ここでは Leung がデータを使用して放棄されたカートを売上に変える方法を見てみましょう。選択したツールはデータデザイナーです。Leung はデータデザイナーを使用してさまざまなソースから発生したデータを整理し、データ間のリレーションシップを構築します。 

データソースの識別

放棄されたカートのシナリオには、2 つのデータソースがあります。

  • NTO Web サイト: NTO Web サイトは、Pharr の一意の連絡先 ID や、カートに入っているバックパックの製品 ID など、放棄されたカートデータを収集します。この放棄されたカートデータに対して、NTO オンラインストアの Web 分析インテグレーションがセッション ID を追加します。セッション ID を使用して、カートが放棄されたセッションで Google アナリティクスが収集したすべての詳細をトラッキングできます。
  • 分析: Google アナリティクスが行動データを収集します。これには、Pharr が閲覧した製品、各製品ページに滞在した時間、最後に表示したページなどの情報が含まれます。

Leung が両方のソースからデータを連絡先にリンクするには、連絡先、カート、および分析データが含まれるデータモデルが必要です。これにより簡単に、カートを放棄した NTO 連絡先を見つけ、放棄の前の行動を調べることができます。 

最適なのは、属性グループを作成して、すべての関連データエクステンションを同時にリンクすることです。そうすることで適切なデータすべてが適切な場所に収まりますが、そのためには少し計画が必要です。Leung は、データデザイナーに集中できるように気持ちを切り替え、作業に取りかかります。

集中用をかぶり、テーブルに向かって座る Leung。

属性グループは、データモデルに似ています。属性グループを作成して、複数のソースからのデータを、簡単に元の個別連絡先にデータをリンクできるような方法でまとめてつなぎ合わせます。NTO の放棄されたカート問題の状況を改善するために、Leung は連絡先をそのカートに、カートをその分析データにリンクする必要があります。つまり、連絡先、カート、および分析データは同じ属性グループ内になければなりません。

属性グループを設定するには、3 つのタスクを実行します。

  • 属性グループを作成する。
  • データソースをリンクする。
  • リレーションシップ濃度を構成する。

属性グループの作成

属性グループを作成するとき、最初に指定したデータソースが直接連絡先にリンクされます。Leung は、2 つのデータソースを検討して、どちらを直接連絡先に関連付けるかを判断します。放棄されたカートは連絡先に「属して」いますが、分析データはカートに「属して」います。Leung が出した答えは「カート」です。 

属性グループを作成する手順は、次のとおりです。

  1. [データデザイナー] ランディングページページで [属性グループの作成] をクリックします。[新しい属性グループの作成] フォームが読み込まれます。[新しい属性グループの作成] フォーム。
  2. グループの [名前] に「Abandoned Carts」 (放棄されたカート) と入力します。
  3. カートアイコンを選択します。
  4. [作成] をクリックします。

新しい属性グループができましたが、空です。まだデータソースを選択していません。選択すると、Contact Builder は選択されたデータソースを使用して属性グループ内に属性セットを作成します。 

このコンテキストでは、データソースはデータエクステンションです。Leung は既存のデータエクステンションをこの属性グループに使用します。1 つには放棄されたカートデータが、もう 1 つには Google アナリティクスのデータが含まれます。まず、カートデータを追加します。

  1. [データエクステンションのリンク] をクリックします。[データエクステンションのリンク] ボタンがオレンジ色の線で囲まれた属性グループ作成フォーム。
  2. 既存のデータエクステンションを参照します。
  3. [放棄されたカート] を選択します。

次に、[連絡先] から 1 つのフィールド、[放棄されたカート] から 1 つのフィールドを選択して 2 つをリンクします。Contact Builder は、[連絡先キー] フィールド値を使用して、Marketing Cloud Engagement アカウント内の連絡先を一意に識別します。可能な場合は常に、[連絡先キー] を使用して属性グループを連絡先にリンクします。[連絡先キー] を母集団に関連付けたことを思い出してください。このように、[連絡先キー] は、属性グループ内のすべての情報を母集団の連絡先に直接結び付ける魔法の接着剤です。

では、Leung が連絡先とカートの間にリレーションシップを構築する方法を見てみましょう。

  1. 連絡先から [連絡先キー] を選択します。
  2. カートから [顧客 ID] を選択します。
  3. 両方が同じデータ型 (この場合は文字列) であることを確認します。
  4. 変更を保存すると、属性グループの詳細ページが表示されます。
  5. リレーションシップリンクアイコン (1) にカーソルを置くと、リレーションシップの詳細 (2) が表示されます。
  6. [連絡先キー] が [顧客 ID] にマッピングされていることを確認します。[連絡先] の [連絡先キー] が [放棄されたカート] の [顧客 ID] にマッピングされていることを示すリレーションシップの詳細ビュー。

Leung は、[連絡先キー] の後には鍵アイコンがあるのに、[顧客 ID] にはないことに気付きました。鍵アイコンがオレンジ色の線で囲まれた [連絡先] 属性セットと [放棄されたカート] 属性セット間のリレーションシップの詳細。

鍵アイコンは、その属性が連絡先のプライマリキーであることを示します。プライマリキーは、エンティティの特定のインスタンスを一意に識別します。連絡先の場合、Pharr のような特定の連絡先を一意に識別します。 

属性名の後に鍵アイコンがない場合、その属性は外部キーです。外部キーは、2 つのエンティティ内のデータ間のリンクを提供します。この例では、放棄されたカート属性の [顧客 ID] は、リレーションシップの外部キーです。連絡先のプライマリキーである [連絡先キー] を参照します。 

Leung は、「Abandoned Carts」 (放棄されたカート) という、連絡先を放棄されたカートにリンクする属性グループを作成しました。次のタスクは、分析データを属性グループに追加することです。 

最初に、連絡先またはカートのどちらに分析を接続するかを決定する必要があります。すでに、放棄されたカートは連絡先に「属して」いるが、分析データはカートに「属して」いると判断しています。分析情報には、連絡先ではなく、カートのデータが含まれます。

分析データをカートにリンクする手順は、次のとおりです。

  1. [放棄されたカート] データエクステンションの [リレーションシップの追加] アイコンをクリックします。[Abandoned Carts (放棄されたカート)] 属性グループで、[連絡先] が [放棄されたカート] データエクステンションにリンクされています。[リレーションシップの追加] ボタンがオレンジ色の線で囲まれています。
  2. [分析] データエクステンションを選択します。

次に、カート属性セットと分析属性セット間のリレーションシップを構成します。2 つをリンクするために、1 つのカート属性と 1 つの分析属性を選択する必要があります。分析セッションの一意の識別子はセッション ID です。そこで、放棄されたカートの属性に目を通して、相当するものを見つけます。 

NTO サイトと Google アナリティクスの間にはインテグレーションがあります。このインテグレーションのおかげで、カートの [Analytics Session Id (アナリティクスセッション ID)] 属性に Google アナリティクスのセッション ID が入力されます。これで一致しました。属性名が違うことは問題ではありません。データ型が同じであれば、名前が異なる属性をリンクできます。

  1. カートの [Analytics Session Id (アナリティクスセッション ID)] 属性と分析の [セッション ID] 属性を選択します。
  2. 変更を保存すると、属性グループの詳細ページが表示されます。
  3. [放棄されたカート] データエクステンションと [分析] データエクステンションの間にリンクがあることを確認します。[Abandoned Carts (放棄されたカート)] 属性グループで、[放棄されたカート] データエクステンションと [分析] データエクステンションがリンクされています。
  4. リレーションシップリンク (1) にカーソルを置くと、このリレーションシップの詳細 (2) が表示されます。
  5. [Analytics Session Id (アナリティクスセッション ID)] が [セッション ID] にマッピングされていることを確認します。カートの [Analytics Session Id (アナリティクスセッション ID)] が分析の [セッション ID] にマッピングされていることを示すリレーションシップの詳細ビュー。

Leung は、[Abandoned Carts (放棄されたカート)] 属性グループにすべてのデータソースを設定しました。構成するリレーションシップ特性がもう 1 つあります。濃度です。

リレーションシップ濃度の構成

連絡先と属性セット間および属性セット間をリンクするときは常に、リレーションシップ濃度を設定する必要があります。濃度とは、エンティティ間でそれぞれいくつが一致する可能性があるかを示します。1 対 1、1 対多、多対多の 3 つのオプションがあります。属性セット間のリレーションシップにこのいずれかの特性があれば、それがリレーションシップの濃度になります。

リレーションシップ濃度

1 対 1
1 人の連絡先は 1 つの母集団にのみ属することができる。
1 対多
1 人の連絡先の放棄されたカートは時間の経過と共に複数になることがある。
多対多
1 つの放棄されたカートには複数の製品を入れることができ、1 つの製品は時間の経過と共に 1 人の連絡先の複数の放棄されたカートに入れられることがある。

最初に、Leung は [連絡先] と [放棄されたカート] の濃度を設定します。1 人の連絡先の放棄されたカートは一時点においては 1 つのみですが、時間の経過と共に複数のカートを放棄できることに気付きました。つまり、連絡先とカートの間のリレーションシップは 1 対多リレーションシップです。

濃度を設定する手順は、次のとおりです。

  1. リレーションシップリンクアイコンをクリックします。[データエクステンションのリンク] フォームが表示されます。[連絡先] の濃度は常に [1 つ] に設定され、変更できません。
  2. [放棄されたカート] には [多数] を選択します。
  3. 変更を保存します。

[データエクステンションのリンク] フォーム。[放棄されたカート] の濃度ドロップダウンリストで、リストエントリ [1 つ] が選択されています。

Leung は、カートと分析のリレーションシップについても上記の手順を繰り返し、濃度を 1 対多に設定し、変更を保存します。[データエクステンションのリンク] フォーム。[放棄されたカート] の濃度ドロップダウンリストで、リストエントリ [1 つ] が選択されています。[分析] の濃度ドロップダウンリストで、リストエントリ [多数] が選択されています。

このステップが完了し、Leung のデータモデルは完成しました。これには、Pharr がカートを放棄する直前のオンライン行動を分析するために必要な情報が含まれています。また、購入ジャーニーを終了した理由の判別にも使用できます。

リソース

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