準拠データ共有を設定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 準拠データ共有の組織の共有設定を行う。
- 金融取引オブジェクトの準拠データ共有を有効にする。
- 金融取引オブジェクトに対するアクセス権をプロファイルに付与する。
準拠データ共有のために組織を設定する
前の単元で、準拠データ共有によって、特定のレコードの参照または編集が許可されているユーザーのみに選択的なアクセス権を付与できることを学習しました。
準拠データ共有を使用すると、組織の共有設定を上回るアクセス権を関係者に付与できます。関係者とは、準拠データ共有を使用してレコードへのアクセス権が付与されたユーザーで、関係者ロールでこうしたレコードに対する関係者のデフォルトのアクセスレベルを定義します。関係者と関係者ロールについては、このバッジの後半で詳しく説明します。
この単元では、まず準拠データ共有に必要な設定を行う方法を学習します。ここでも、前の単元で見てきた Cumulus の企業投資バンキングチームの例を取り上げます。
企業投資バンキングチームは、金融取引オブジェクトを使用して、重要な非公開情報 (MNPI) など、交渉中の Northern Trail Outfitters (NTO) の合併業務を追跡しています。Cumulus の Salesforce システム管理者がすでに金融取引管理を設定しているため、金融取引オブジェクトをすぐに利用できます。
ではここで、Cumulus のシステム管理者がこのオブジェクトに準拠データ共有を設定するところを見ていきましょう。
組織の共有設定を行う
準拠データ共有は、組織の共有設定が「非公開」または「公開/参照のみ」に設定されているサポート対象オブジェクトで機能します。オブジェクトの組織の共有設定が「公開/参照・更新可能」に設定されている場合は、Salesforce 組織の全員がそのオブジェクトのレコードにアクセスできるため、準拠データ共有が関係者のアクセス権に影響を及ぼしません。
Cumulus の例の最初のステップは、金融取引オブジェクトに対する組織の共有設定を行うことです。
オブジェクトの組織の共有設定を変更する場合、実装に時間がかかります。このプロセスが実行中のほかのプロセスに影響し、変更が完了するまで一部のユーザーがレコードを表示または編集できなくなることがあります。
このデフォルトを変更する手順は次のとおりです。
- [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
sharing(共有) と入力し、[Sharing Settings (共有設定)] を選択します。
- [共有設定を管理する対象] 選択リストで、[金融取引] を選択します。
- [Default Internal Access (デフォルトの内部アクセス権)] がまだ [Private (非公開)] または [Public Read-Only (公開/参照のみ)] に設定されていない場合は、[Organization-Wide Defaults (組織の共有設定)] リストの [Edit (編集)] をクリックします。
- 金融取引オブジェクトを検索し、対応する選択リストで [Private (非公開)] と [Public Read-Only (公開/参照のみ)] のいずれかを選択します。
- 作業内容を保存します。
![金融取引オブジェクトの [Organization-Wide Defaults (組織の共有設定)]。[Default Internal Access (デフォルトの内部アクセス権)] が [Private (非公開)] に設定されています。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto/fl_lossy/q_70/learn/modules/compliant-data-sharing-in-financial-services-cloud/set-up-compliant-data-sharing/images/ja-JP/8114576345c6fc78455337a7a5534240_kix.wrqwt6qn5a0g.png)
これで、金融取引オブジェクトに対する組織の共有設定が準拠データ共有に対応するようになりました。
オブジェクトの準拠データ共有を有効にする
次に、対象オブジェクトの準拠データ共有を有効にします。この例では、金融取引オブジェクトの準拠データ共有を有効にします。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
object enablement(オブジェクト有効化) と入力し、[Object Enablement Settings (オブジェクト有効化設定)] を選択します。
- 準拠データ共有で現在サポートされているすべてのオブジェクトがページに表示されます。金融取引オブジェクトの [Compliant Data Sharing for CRM Users (CRM ユーザーの準拠データ共有)] をオンにします。
![サポートされているオブジェクトが表示されている [Object Enablement Settings (オブジェクト有効化設定)] ページ。金融取引オブジェクトがオンになっています。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto/fl_lossy/q_70/learn/modules/compliant-data-sharing-in-financial-services-cloud/set-up-compliant-data-sharing/images/ja-JP/10dce07581692b142a7d39832816bfc9_kix.t675n1qnpbt7.png)
オブジェクトの準拠データ共有は簡単にオンにできますが、オフにする場合はそれほど簡単ではありません。サポートされているオブジェクトに対する準拠データ共有を無効にする場合は、最初にそのオブジェクトに関連付けられている関係者ロールをすべて削除する必要があります。
ご覧のとおり、一部のオブジェクトでは、Experience Cloud ユーザーとの準拠データ共有も有効にできます。特定のレコードを Experience Cloud ユーザーと共有する予定がある場合は、「準拠データ共有での公開および非公開共有のオブジェクト設定」で詳細を確認してください。
準拠データ共有のマネージャー権限とユーザー権限を作成して割り当てる
組織の共有設定を行い、オブジェクトの準拠データ共有をオンにしたら、ユーザーの権限セットを作成します。
ここでは詳しく説明しませんが、 準拠データ共有の設定と使用に必要なユーザー権限については、「Compliant Data Sharing for Financial Services (金融サービスの準拠データ共有)」を参照してください。
権限セットを設定したら、適切なユーザーに割り当てます。たとえば、Cumulus の企業投資バンキングチームのメンバーに、準拠データ共有を使用する権限を付与します。
プロファイルに親オブジェクトに対するアクセス権を付与する
以前に、準拠データ共有では関係者オブジェクトがほかのオブジェクトへのアクセス権を管理することを説明しました。このため、関係者オブジェクトと、アクセスコントロールの対象となるオブジェクトとの間に主従関係があります。この関係により、親オブジェクトに設定したアクセス権がその関係者レコードに継承されます。
つまり、Cumulus で企業投資バンキングチームが金融取引関係者レコードを管理するためには、金融取引オブジェクトへのアクセス権が必要です。ユーザープロファイルに必要な権限を設定する手順は次のとおりです。
- [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
profiles(プロファイル) と入力し、[Profiles (プロファイル)] を選択します。
- 変更するプロファイルの横にある [Edit (編集)] をクリックします。
- [Tab Settings (タブの設定)] セクションにある [Financial Deals (金融取引)] で [Default On (デフォルトで表示)] を選択します。この結果、このプロファイルがあるすべてのユーザーに [Financial Deals (金融取引)] タブが表示されます。
- [Standard Object Permissions (標準オブジェクト権限)] セクションで [Financial Deals (金融取引)] を見つけて、[Read (参照)]、[Create (作成)]、[Edit (編集)]、[Delete (削除)] を選択します。
![金融取引オブジェクトの [標準オブジェクト権限]](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto/fl_lossy/q_70/learn/modules/compliant-data-sharing-in-financial-services-cloud/set-up-compliant-data-sharing/images/ja-JP/9f69b75aa00bec5061db020ede0ab84b_kix.8brqwtxbp68i.png)
- 作業内容を保存します。
同じアクセス権が必要なすべてのプロファイルでこの手順を繰り返します。
この後、オブジェクトによっては、関係者関連リストをオブジェクトのページレイアウトに追加する必要のある場合があります。[Financial Deals (金融取引)] と [Compliant Data Sharing for Financial Deals (金融取引用の準拠データ共有)] がオンの場合、[Financial Deal Participants (金融取引関係者)] 関連リストが自動的に金融取引オブジェクトに追加されます。
次のステップ
この単元では、金融取引オブジェクトに準拠データ共有を設定する方法について学習しました。具体的には、組織の共有設定を行い、機能を有効にして、権限セットを作成して割り当てました。
次の単元では、関係者ロールと関係者グループを設定して、誰がレコードにアクセスできるかを厳密に管理する方法を学習します。
リソース
- Salesforce ヘルプ: 準拠データ共有の組織の共有設定
- Salesforce ヘルプ: オブジェクトの準拠データ共有の有効化
- Salesforce ヘルプ: 準拠データ共有でのユーザーの管理
- Salesforce ヘルプ: 準拠データ共有のページレイアウトの設定
