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From 16:00 UTC on January 17, 2026, to 20:00 UTC on January 17, 2026, we will perform planned maintenance on the Trailhead, myTrailhead, and Trailblazer Community sites. During the maintenance, these sites will be unavailable, and users won't be able to access them. Please plan your activities around this required maintenance.

準拠データ共有を設定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • CDS の組織の共有設定を定義する。
  • 金融取引オブジェクトの CDS を有効にする。
  • CDS のマネージャー用とユーザー用の権限セットを作成する。
  • CDS のマネージャーとユーザーに権限を割り当てる。
  • プロファイルで金融取引オブジェクトにアクセスできるようにする。

組織の共有設定を定義する

このモジュールでは、受講者が Salesforce システム管理者で、CDS を設定する適切な権限を有するものと想定しています。けれども、システム管理者でなくても大丈夫です。このまま読み進み、本番組織でシステム管理者が手順をどのように実行するかを学んでください。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では CDS を使用できません。

CDS は現在、取引先、商談、インタラクション、インタラクション概要、金融取引の各オブジェクトをサポートしています。このモジュールでは、金融取引オブジェクトで作業します。 

Matt は、金融取引オブジェクトに適切な組織の共有設定が定義されていることを確認する必要があります。CDS は、組織の共有設定 (OWD) を上回るデータへのアクセス権を付与する場合に使用できます。関係者ロールに基づくデータのアクセス権が OWD の設定を超える場合にのみ、共有テーブルエントリが作成されます。関係者とは、CDS を使用して取引レコードへのアクセス権が付与されたユーザーで、関係者ロールで取引レコードに対する関係者のデフォルトのアクセスレベルを定義します。この点については後ほど詳述します。

メモ

組織の共有設定を変更すると実装に時間がかかります。このプロセスが実行中のほかのプロセスに影響し、変更が完了するまで一部のユーザーがレコードを表示または編集できなくなることがあります。

Matt は次の手順に従って、金融取引オブジェクトの組織の共有設定を変更します。

  1. 設定 をクリックして [Setup (設定)] をクリックします。
  2. [Quick Find (クイック検索)] ボックスに sharing (共有) と入力し、[Permission Sets (共有設定)] を選択します。
  3. [共有設定を管理する対象] 選択リストで、[金融取引] を選択します。
  4. [組織の共有設定] で、[デフォルトの内部アクセス権] 列の値が [公開/参照・更新可能] の場合は、[編集]をクリックします。
    金融取引オブジェクトの [デフォルトの内部アクセス権] を示す [共有設定] ページ
  5. 金融取引オブジェクトを検索し、対応する選択リストで、[非公開][公開/参照のみ] のいずれかを選択します。
  6. [保存] をクリックします。

金融取引オブジェクトの準拠データ共有を有効にする

Matt は次に金融取引オブジェクトの CDS を有効にして、後々取引データを記録する金融取引レコードを作成できるようにします。

  1. 設定 をクリックして [Setup (設定)] をクリックします。
  2. [Quick Find (クイック検索)] ボックスに deal management (取引管理) と入力し、[Deal Management Settings (取引管理設定)] を選択します。
  3. [取引管理] を有効にします。
  4. [Quick Find (クイック検索)] ボックスに object enable (オブジェクト有効化) と入力し、[Object Enablement Settings (オブジェクト有効化設定)] を選択します。現在 CDS でサポートされているすべてのオブジェクトがページに表示されます。
  5. [金融取引] を有効にします。
    サポートされているオブジェクトを示す [オブジェクト有効化設定] ページ
メモ

サポートされているオブジェクトの CDS を無効にする場合は、最初にそのオブジェクトに関連付けられている関係者ロールをすべて削除する必要があります。

CDS マネージャー用の権限セットを作成する

Deandra は、サポートされているオブジェクトの有効化/無効化、ユーザーの管理、取引レコードへのユーザーアクセスの管理など、CDS の設定を管理したいと思っています。Matt は Deandra に適切な権限セットを作成して、CDS を設定できるようにします。 

「Financial Services Cloud 拡張機能」権限セットには、CDS の設定に必要な権限が揃っています。Matt はこの権限セットをコピーして、その権限を有効にします。

  1. [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに permission sets (権限セット) と入力し、[Permission Sets (権限セット)] を選択します。
  2. [Financial Services Cloud 拡張機能] 権限セットの横にある [コピー] をクリックします。
    権限セットのリストを示す [権限セット] ページ
  3. [Label (表示ラベル)] 項目に、Compliant Data Sharing Manager (準拠データ共有マネージャー) など、適切な名前を入力します。
  4. [API 参照名] 項目に、一意の API 参照名を入力するか、自動生成された値を使用します。
  5. [Description (説明)] 項目に、この権限セットの説明を入力します (省略可能)。
    [Financial Services Cloud 拡張機能] 権限セットの [コピー] ページ
  6. [保存] をクリックします。
  7. [権限セット] 設定ページで、新しい [Compliant Data Sharing Manager (準拠データ共有マネージャー)] 権限セットをクリックします。
  8. [システム] で、[システム権限] をクリックして、[編集] をクリックします。
  9. [準拠データ共有を設定] 権限と [準拠データ共有を使用] 権限を有効にします。
    有効または無効にできる権限のリストを示す [システム権限]ページ
  10. [保存] をクリックしてから、もう一度 [保存] をクリックします。

CDS ユーザー用の権限セットを作成する

CDS ユーザーはレコードにアクセスする必要がありますが、CDS を設定する必要はありません。ユーザーがアクセスできるように、Matt は Deandra の場合と同様に権限セットを作成しますが、CDS を使用する権限のみを有効にします。前のセクションの手順を次のとおり変更して実行します。 

  • ステップ 3 で、CDS User (CDS ユーザー) と入力する。
  • ステップ 9 で、[準拠データ共有を使用] 権限のみを有効にする。

権限を CDS マネージャーに割り当てる

CDS のマネージャー用とユーザー用の適切な権限セットを作成した Matt は、Deandra、Rob、Charlie に権限セットを割り当てる必要があります。

メモ

ユーザーのプロファイルが有効な場合にのみ権限を割り当てることができます。

まず、Matt が「Compliant Data Sharing Manager (準拠データ共有マネージャー)」権限セットを Deandra に割り当てます。

  1. 設定 をクリックして [Setup (設定)] をクリックします。
  2. [Quick Find (クイック検索)] ボックスに permission sets (権限セット) と入力し、[Permission Sets (権限セット)] を選択します。作成した新しい権限セットがこのリストに表示されています。
    新たに作成された CDS の権限セットを示す [権限セット] ページ
  3. [Compliant Data Sharing Manager (準拠データ共有マネージャー)] をクリックします。
  4. [割り当ての管理] をクリックして、[割り当てを追加] をクリックします。
  5. [Olson, Deandra] を選択して、[割り当て] をクリックします。
  6. 変更を確認して、[完了] をクリックします。

CDS マネージャーである Deandra には CDS 設定へのアクセス権のみが付与されます。一般管理設定にはアクセスできません。

権限を CDS ユーザーに割り当てる

Matt は次に、「Compliant Data Sharing User (準拠データ共有ユーザー)」権限セットを Rob と Charlie に割り当てます。前のセクションに記載の手順を次のとおり変更して実行します。

  • ステップ 3 で、[Compliant Data Sharing User (準拠データ共有ユーザー)] 権限セットをクリックする。
  • ステップ 5 で、[McDonald, Rob][Melly, Charlie] を選択して、[割り当て] をクリックする。

プロファイルで金融取引オブジェクトにアクセスできるようにする

親オブジェクトと関係者オブジェクトには主従関係があります。つまり、親オブジェクトに設定したアクセス権が関係者レコードに継承されます。 

Cumulus Capital にはコンプライアンスの厳格なガイドラインがあるため、Deandra は取引レコードのデータ共有もこのガイドラインに従って作成したいと考えています。Deandra、Rob、Charlie のプロファイルには、親である金融取引オブジェクトへのアクセス権が設定され、その子である金融取引の関係者レコードも管理されます。では、Rob にこの権限があるかどうかを確認して、ない場合は付与しましょう。 

  1. 設定 をクリックして [Setup (設定)] をクリックします。
  2. [Quick Find (クイック検索)] ボックスに profiles (プロファイル) と入力し、[Profiles (プロファイル)] を選択します。
  3. Associate (担当者) プロファイルを見つけ、このプロファイル名の横にある [編集] をクリックします。
  4. [タブの設定] セクションで、[金融取引] を見つけます。
    Associate (担当者) プロファイルの [タブの設定] セクション
  5. [金融取引] 選択リストで、[デフォルトで表示] を選択します。Associate (担当者) プロファイルがあるすべてのユーザーのナビゲーションバーに [金融] タブが表示されるようになります。
  6. [標準オブジェクト権限] セクションで、[金融取引] を見つけます。
  7. [参照]、[作成]、[編集]、[削除] の権限に選択されていないものがあれば選択します。
    金融取引オブジェクトの [標準オブジェクト権限]
  8. [保存] をクリックします。

Matt は Charlie と Deandra に割り当てられたプロファイルでも同じ手順を繰り返します。

[金融取引関係者] 関連リストとは一体何なのでしょうか? 金融取引レコードページの [関連] セクションに表示されるコンポーネントです。このコンポーネントでは、各人がアクセスするレコードにユーザーや関係者を追加できます。 

Matt はコンポーネントを追加して、Rob が次回ログインしたときにこの関連リストが表示されるようにします。

メモ

金融取引オブジェクトには、関係者コンポーネントがすでに追加されています。追加されていない場合は、次の手順を実行します。

  1. 設定 をクリックし、[Setup (設定)] を選択します。
  2. [オブジェクトマネージャー] タブをクリックします。
  3. [Quick Find (クイック検索)] ボックスに、deal (取引) と入力し、[Financial Deal (金融取引)] オブジェクトをクリックします。
  4. [ページレイアウト] をクリックします。
  5. 金融取引レコードタイプに使用するレイアウトを選択します。Matt は [金融取引レイアウト] を選択します。
  6. オブジェクトパレットで、[関連リスト] をクリックします。
    [金融取引] ページレイアウトで選択可能な関連リストの項目
  7. オブジェクトパレットから [金融取引関係者] 項目を [関連リスト] コンテナにドラッグアンドドロップします。
    [金融取引関係者] 項目が追加された [関連リスト]セクション
  8. [保存] をクリックします。

順調です! 組織で CDS を稼働するための基盤を構築できました。けれども、ユーザーが CDS を使用できません。アクセスできないためです。次の単元でアクセス権を設定します。では、先に進みましょう!

リソース

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