Experience Cloud の使用開始
学習の目的
このモジュールを完了すると、次のことができるようになります。
- Experience Cloud サイトを定義する。
- サイトへのアクセスを設定する。
Experience Cloud サイトとは?
Experience Cloud サイトは人々を 1 つの場所に集める優れた手段です。サイトを作成すれば、顧客、社内のエキスパート、パートナーとつながりやすくなります。
基本的に、サイトとは共通の使命や目標を共有するユーザーの集団です。ニーズに最適なコラボレーションモデルを定義できます。顧客同士が助け合うことができるコミュニティが必要ですか? ピアツーピアのサイトでは、それを実現します。または、顧客が自分のアカウント情報などにアクセスできるポータルが必要かもしれません。
さまざまな目的を達するために、組織内に複数のサイトを作成することも可能です。実際に多くの企業がこれを行っています。サイトは組織内に存在するため、サイトに参加可能な従業員や、社外の顧客、パートナー、その他のユーザーを選択できます。
サイトでコンテンツや体験、ビジネスプロセス、情報などの共有を開始し、サイトがもたらす成果をご覧ください。
ファイナンシャルサービス業界の一般的なサイトには、つぎのようなものがあります。
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カスタマーサイト。顧客が各自の口座情報やファイナンシャル情報を参照できる場所。顧客は、ピアツーピアサポート、カスタマーサービスエージェント、知識ベースを使用して問題を解決することができます。この環境は、支店または国に固有のセールスまたは問題について母国語で表示できるように、場所に応じてカスタマイズできます。
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パートナーサイト。パートナー (組織のシステム管理者である Matt と協力する独立系のパーソナルバンカーやファイナンシャルアドバイザーなど) が、顧客に連絡を取ったり、商談を追跡して成立させたりできるように顧客アカウントの詳細や金融口座情報を参照できる場所。オンボーディングやトレーニングの情報を提供することもできます。
Experience Cloud の利点
Experience Cloud を使用してサイトを作成する利点は何でしょうか。一言でいうと、すべてを統合できるということです。優れたエクスペリエンスを提供するために Experience Cloud を次のように使用できます。
- 特定のニーズに合わせて複数のサイトを作成する。
- ビジネスプロセスを従業員、パートナー、顧客にまで提供する。
- サードパーティプロバイダー (注文や財務情報など) のデータを統合する。
サイトで得られたデータが Salesforce 組織内に存在し、Salesforce 組織内に存在するデータをサイト経由で外部と共有できます。(安心してください。システム管理者は、内部の Salesforce 組織の場合と同様に、外部へどのデータを表示するかを制御し、どの利用者が何にアクセスできるかを決定します)。つまり、Salesforce を使用して構築されたサイトは、社外も含め、あらゆる種類の人々に提供される、Salesforce 環境への窓口となります。
デジタルエクスペリエンスを有効にする
Financial Services Cloud サイトの設定を始める前に、適切な Experience Cloud ユーザーライセンスがあることを確認してください。必要なライセンスがあることを確認するには、Salesforce アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。
ライセンスがあることを確認できたら、デジタルエクスペリエンスを有効にし、組織で使用できるようにします。
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をクリックして [Setup (設定)] をクリックします。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに Digital Experiences (デジタルエクスペリエンス) と入力し、[Settings (設定)] を選択します。
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[Enable Digital Experiences (デジタルエクスペリエンスを有効化)] を選択します。
デジタルエクスペリエンスドメインが表示されます。本番組織では MyDomainName.my.site.com の形式で [私のドメイン] の名前が含まれます。
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[Save (保存)] をクリックします。
ライセンスがあり、デジタルエクスペリエンスも有効にしました。これでコミュニティを作成する準備ができました。
リソース
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Salesforce ヘルプ: Financial Services Cloud の Experience Cloud サイト
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Trailhead: Experience Cloud を使用したリーチの拡大
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Salesforce ヘルプ: Experience Cloud ユーザーライセンス