グローバル検索を Experience Cloud の Aura サイトに合わせて調整する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- サイトでより多くのコンテンツを検索できるようにする。
- 検索結果ページを設定する。
- オートコンプリートについて知る。
エクスペリエンスビルダーサイトの作成: 復習
まず、Capricorn Coffee という会社が Aura エクスペリエンスサイトを作成し、お客様のためにグローバル検索をカスタマイズするシナリオを見ていきましょう。
デジタルエクスペリエンスを有効化する手順は、次のとおりです。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Digital Experiences (デジタルエクスペリエンス) と入力し、[Settings (設定)] を選択します。
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[Enable Digital Experiences (デジタルエクスペリエンスを有効化)] を選択します。デジタルエクスペリエンスドメインが表示されます。本番組織では MyDomainName.my.site.com の形式で [私のドメイン] の名前が含まれます。
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[Save (保存)] をクリックします。
対外 Salesforce コンテンツにアクセスするユーザーにブランド設定されたエクスペリエンスを創出するには、カスタムドメインを設定します。カスタムドメインは、https://www.example.com など、所有するドメインで Experience Cloud サイトを提供します。詳細は、Salesforce ヘルプの「カスタムドメイン」を参照してください。
デジタルエクスペリエンスを有効にすると、[設定] の [すべてのサイト] ページにリダイレクトされます。リダイレクトしない場合は、[クイック検索] ボックスにすべてのサイト
と入力し、このオプションを選択します。
新しいサイトを作成する手順は、次のとおりです。
- [すべてのサイト] ページで、[New (新規)] をクリックします。
- [サービス] ページで、[カスタマーサービス] テンプレートを選択します。
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[使用を開始する] をクリックします。
- [名前] に「Capricorn Cafe」と入力します。
- URL を求められたら、「capricorncafe」、または組織の既存のサイトに使用されていない別の URL を入力します。
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[Create (作成)] をクリックします。
全体を簡単に確認してください。これはエクスペリエンスワークスペースです。ここで、エクスペリエンスビルダーやダッシュボードに簡単にアクセスできます (これらには後でアクセスします)。
グローバル検索のさらなるグローバル化
グローバル検索結果コンポーネントを使用すると、次のことができます。
- サイトで、Salesforce 組織のほぼすべてのオブジェクト (カスタムオブジェクトを含む) を検索可能にする。Wikipedia などの外部ソースからの結果も取得できます。外部ソースについては、次の単元でさらに詳しく説明します。
- 検索結果の絞り込みを有効にして、ユーザーが結果を絞り込み、必要な情報を正確に見つけることができるようにする。
- [すべての結果] タブという検索結果概要ページを追加して、ユーザーが最良の一致結果をすばやく確認できるようにする。
これらのことにユーザーが喜びそうであれば、このまま読み進めましょう。
サイトの検索結果コンポーネントを見つけるには、エクスペリエンスビルダーに移動し、[検索] テンプレートページを開いて、コンポーネントを選択します。
- 次のいずれかの方法を選択してエクスペリエンスビルダーに移動します。
上記の手順に従って新しいサイトを作成した場合は、エクスペリエンスワークスペースを開いています。[Builder (ビルダー)] タイルをクリックします。
サイトにログインしているコミュニティマネージャーの場合、プロファイルヘッダーから [Experience Builder (エクスペリエンスビルダー)] を選択します。
Salesforce システム管理者の場合、[Setup (設定)] に移動し、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに All Sites
(すべてのサイト) と入力します。該当するサイトの [Builder (ビルダー)] リンクを選択します。
- 上部のナビゲーションバーで [ホーム] をクリックして [ページ] メニューを表示します。[Pages (ページ)] メニューの検索ボックスに
Search
(検索) と入力し、リストから [Search (検索)] を選択します。
- [検索] ページで、検索結果セクションにマウスポインターを置きます。青色の境界線が表示され、上部にコンポーネント名 ([Global Search Results (グローバル検索結果)]) が表示されます。コンポーネント名をクリックして開きます。
デフォルトでは、グローバル検索結果コンポーネントには記事 (ナレッジが有効な場合)、ディスカッション、ケース (Service Cloud ユーザーの場合)、グループの結果が表示されます。ただし、Lightning Experience で検索でき、カスタマーサービステンプレートでサポートされている他のオブジェクトを容易に追加できます。それがどのオブジェクトなのかを確認するには、「リソース」セクションの「使用すべき Experience Cloud テンプレートは?」という記事を参照してください。Salesforce 組織でオブジェクトのカスタムタブを作成することで、カスタムオブジェクトを検索可能にすることもできます。
たとえば、サイトメンバーが PDF や他のファイルを検索できるようにするとします。
- グローバル検索結果コンポーネントの下部にある [追加] をクリックします。使用可能なオブジェクトのリストから最初のオブジェクトが追加されます。
- オブジェクトを変更するには、オブジェクト名をクリックしてそのプロパティを開きます。[Object (オブジェクト)] ドロップダウンで [Files (ファイル)] を選択し、[Save (保存)] をクリックします。
検索可能にするすべてのオブジェクトを追加した後に、グローバル検索結果コンポーネントを開いたままにして、オブジェクトが検索結果内でどのように表示されるかを調整します。
顧客の好みに合わせた検索結果の表示
グローバル検索コンポーネント内でオブジェクトをドラッグアンドドロップして順序を変更できることに気付かれたかもしれません。これが、検索結果ページにオブジェクトが表示される順序です。ですから、サイトで特定の種類の情報 (記事など) が重視される場合は、そのオブジェクトを上部に配置することを検討します。
2 つのチェックボックスにもお気付きでしょう。
- [すべての結果] タブを表示
- 検索結果の絞り込みを許可
[すべての結果] タブでは、サイトメンバーはすべてのオブジェクトの上位の結果を 1 つのページで確認できます。ユーザーが求める答えがディスカッション、記事、ファイルのいずれにあるかがわからない場合は、この概要を確認することで時間を節約できます。
1 つのオブジェクトのすべての結果を表示するには、オブジェクト名または [さらに表示] をクリックします。
[検索結果の絞り込みを許可] をオンにすると、メンバーは検索結果ページの左側でサポート対象オブジェクトを選択し、検索条件を適用することによって検索結果を絞り込むことができます。
サイトの検索条件は、Salesforce 組織でデフォルトで有効になります。[設定] から、オブジェクトマネージャーで、絞り込みを行う各オブジェクトの [検索レイアウト] に移動します。レイアウトにユーザーが絞り込む項目を追加します。サポートされる項目のデータ型は、チェックボックス、電話番号、選択リスト、テキスト、URL です。暗号化された項目を絞り込むことはできません。
ディスカッションの検索結果については、一致ごとにどれだけの量の情報を表示するかも決定できます。Capricorn Coffee は、検索語への一致をサイトメンバーにできるだけ多く提供するために [質問、投稿、コメントを含むすべてのフィードの検索結果を表示します] を選択しました。
このボックスをオンにしない場合、トピックのある質問と回答のみが表示されます。サイトメンバーは、グループ内の一致、レコードに対するフィード内の一致、またはユーザープロファイルに対するフィード内の一致を表示できません。
意思決定の際の考慮事項: このチェックボックスをオンにすると、検索結果ページには、一致するディスカッションごとに詳細情報も表示されます。
チェックボックスをオンにした場合の Capricorn のディスカッションの検索結果を次に示します。結果ごとに投稿のタイトルとテキスト、投稿に割り当てられたトピックが表示されます。この拡張された形式では、メンバーは投稿全体をスキャンして情報を容易に確認できます。
チェックボックスをオフにした場合に Capricorn のディスカッションの検索結果がどのように表示されるかを次に示します。結果に投稿のテキストは表示されません。このコンパクトフィードでは、投稿のタイトルを容易にスキャンできます。
サイトにとってディスカッションの結果をコンパクトにすることがより重要な場合は、このチェックボックスをオフのままにします。
新しい検索結果ページの見映えを確認するには、グローバル検索結果コンポーネントの [検索語] 項目にテスト用語を入力し、Enter キーを押してみてください。(新しい Trailhead Playground に沿って進んでいる場合は、このテストで検索結果があまり、あるいは何も表示されないかもしれません)。
検索結果の表示方法に満足したら、サイトヘッダーの [公開] をクリックします。
オートコンプリートのすべて
サイトメンバーに検索結果ページが表示されるまで、何が起きるかを説明します。エクスペリエンスビルダーサイトでは、メンバーが検索ボックスに入力するときにも検索結果が表示されます。
[ピアツーピアコミュニティのグローバル検索] というコンポーネントでは、オートコンプリートと呼ばれる機能を設定できます。サイトメンバーが検索ボックスで検索語の入力を始めると、一致する記事、ディスカッションなどの候補がオートコンプリートによって表示されます。これは、あなたに代わって文章を完成し、あなたを助けてくれる友人のようなものです。ユーザーが探しているものにより速く到達するのを助けてくれます。
[ピアツーピアコミュニティのグローバル検索] コンポーネントはエクスペリエンスビルダーに含まれています。開くには、ページ上部にある検索ボックスにマウスポインターを置き、青い境界が表示されたらクリックします。最初に、[オートコンプリート検索] セクションを展開します。
このように、オートコンプリートに関する多くの設定があります。これらを 1 つずつ見ていきましょう。
- オートコンプリートを有効にするには、[検索でオートコンプリートを使用] チェックボックスを選択します。すでにオンになっているかもしれません。お疲れさまでした。
- 残りの設定について、話をわかりやすくしましょう。Capricorn Cafe がサイト向けに何を設定したか説明します。バリスタのスペシャルコーヒーの注文と考えてください。
- オートコンプリートの結果の最大数: Capricorn では検索ボックスにユーザー種別として表示する結果をデフォルトの 6 件のままにします。結果が多すぎると手に負えなくなる可能性があります。最も関連性の高い結果が上部に表示されるので、必死になる必要はありません。
- オートコンプリート検索結果をディスカッションと記事に制限: Capricorn ではメンバーにディスカッションと記事以外の結果も表示するため、このオプションはオフのままにします。
- オートコンプリートの結果のオブジェクト: グローバル検索結果コンポーネントにファイルオブジェクトを追加したように、Capricorn は、ここでもファイルを追加しました。
これで完了です。日曜の朝のドリップコーヒーのように簡単でしょう。
どのオートコンプリート結果に最も高い関連性があるかを判断するにはどうすればよいでしょうか? 記事とディスカッションをリストの上部に置き、記事の参照数といいね! の数に注意を払います。サイトメンバーが回答を最良の回答として選択したかどうか、または回答にプラス評価を与えたかどうかも表示されます。残りの結果は、前の単元で説明した要素に基づいて並べられます。
次に、サイトで設定できる追加の検索機能について説明します。
リソース
- 使用すべき Experience Cloud テンプレートは?
- エクスペリエンスビルダーのナビゲーション
- エクスペリエンスビルダーでのページおよびコンポーネントの編集
- グローバル検索結果
- Lightning Experience での検索結果の設定