Code Builder について学ぶ
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Code Builder の主な機能を挙げる。
- Web ベースの IDE のメリットを理解する。
- Code Builder を使用して、システム管理者と開発者が同じ DX プロジェクトでコラボレーションする方法を説明する。
- Code Builder でソース駆動型開発をサポートする方法を説明する。
Code Builder について知る
Salesforce Code Builder は、Web ブラウザー内から Visual Studio Code、VS Code 向け Salesforce 拡張機能、Salesforce CLI のフル機能と柔軟性を活用できる統合開発環境 (IDE) です。Code Builder を使用すれば、すべての Salesforce 開発者がその専門知識の程度に関係なく、最新の開発者エクスペリエンスを実現できます。
Code Builder ではシステム管理者と開発者が同じプロジェクトにクラウドでシームレスにコラボレーションできるため、ソフトウェアのダウンロードや設定、マシンの仕様について心配する必要がありません。凄いと思いませんか?
Code Builder の開発環境は数分で立ち上げることができます。DX プロジェクトを作成して、開発する組織に接続すれば準備完了です。Code Builder には VS Code 向け Salesforce 拡張機能と Salesforce CLI があらかじめインストールされているため、Salesforce の使い慣れた言語やフレームワーク (Apex、SOQL、Visualforce、Aura、Lightning Web コンポーネントなど) をすぐに利用できます。さらに、Apex デバッガーやリンティングなどの豊富な開発者ツールも備えています。
つまり、何もしなくてもこうした優れた機能を活用できるということです。起動後すぐ使用できます!
ブラウザーから Salesforce を開発する
そんなことが可能なのかと思うかもしれませんが、できるんです。Code Builder はブラウザーからアクセスできる IDE です。Code Builder を管理パッケージとしてインストールすれば、オフィスのデスクトップで Code Builder を使用してローカルに作業し、その途中でお気に入りのカフェに行ってブラウザーで気軽に作業を続行することができます。中断した場所から作業を再開できます!
各自の Code Builder 環境を確認する
ではここで、Code Builder を Salesforce 開発のメイン IDE にする主な機能をご紹介します。
デフォルト組織 (作業組織)
Code Builder に初めて接続したときに、各自の開発環境 (Sandbox、スクラッチ組織、Developer Edition 組織など) をデフォルト組織として選択します。組織のエイリアスをクリックすれば簡単に切り替えることができます。デフォルト組織のエイリアスはここで確認できます。
プロジェクトのファイルとフォルダー (エクスプローラー)
プロジェクトのいずれかのファイルに移動します。ファイルをクリックすると、エディターにそのファイルが開きます。エディターのコンテンツの上部にブレッドクラムというナビゲーションバーがあります。ここに現在の位置が示され、プロジェクト内の別のフォルダーやファイルに簡単に移動できます。
選択可能なアクションのリスト (コマンドパレット)
コマンドパレットを使用すると、VS コードで多様なコマンドを簡単に実行できます。エディターのコマンドを実行したり、ファイルやフォルダーを開いたりとさまざまなことが行えます。
また、コマンドパレットからワンクリックで強力な DX ツールにアクセスできます。
Ctrl + Shift + P (Mac の場合は ⇧ ⌘ P) キーを押すと、コマンドパレットが表示されます。次に、「?」と入力すると使用可能なすべてのコマンドが表示され、「SFDX」と入力すると Salesforce DX のすべてのコマンドが表示されます。
組織のメタデータ (組織ブラウザー)
組織ブラウザーは、組織のメタデータ型と対応するコンポーネントを表示する Code Builder の領域です。組織ブラウザーでは、クリック操作でメタデータソースを取得できます。ソースを取得したら、Code Builder 上のこのファイルで作業し、ソース制御または組織に保存します。
組織ブラウザーは、Sandbox や Developer Edition 組織など、ソースが追跡されない組織で使用できます。
その他の機能
Code Builder は他にも次のようなすばらしい機能を備えています。すべてインストールやダウンロードは不要です。
- 組織でワークフローやプロセスなどの自動化を作成し、テストの目的で変更をローカル環境に取り込む。
- コードをダウンロードして編集し、元の組織にデプロイまたはプッシュする。
- SOQL ビルダーを使用して、クエリをすばやく構築してテストする。
- Apex、Aura、LWC、Functions、Visualforce のコードをすばやく記述してテストし、各自の組織にデプロイする。
- カスタマイズを共有ソース制御リポジトリ (GitHub など) に簡単にプッシュして、他のユーザーが Code Builder で作業できるようにする。
