クライアントの総計値を追跡する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Financial Services Cloud を搭載した Developer Edition 組織にサインアップする。
- クライアントの詳細が含まれるダッシュボードを表示する。
- カスタムダッシュボードを作成する。
Financial Services Cloud を搭載した Developer Edition 組織へのサインアップ
このモジュールを実行するには、Financial Services Cloud とサンプルデータを含む特別な Developer Edition 組織が必要です。この単元の手順やハンズオン Challenge を実行できるよう、今すぐ無料の Developer Edition を入手して Trailhead に接続してください。この Developer Edition は、このバッジの Challenge 用に設計されているため、他のバッジでは機能しないことがあります。使用している Trailhead Playground や特別な Developer Edition 組織が推奨されているものであることを必ず確認してください。
- Financial Services Cloud を搭載した Developer Edition 組織 (無料) にサインアップします。
- フォームに入力します。
- [メール] には、有効なメールアドレスを入力します。
- [ユーザー名] には、メールアドレス形式の一意のユーザー名を入力します (有効なメールアカウントである必要はなく、yourname@fsc4evah.com などを使用してください)。
- フォームに入力したら [サインアップ] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
- アクティベーションメールを受信したら (数分かかる場合があります)、そのメールを開いて [Verify Account (アカウントを確認)] をクリックします。
- パスワードと確認用の質問を設定して、登録を完了します。ヒント: 後で使用できるように、ユーザー名、パスワード、ログイン URL を書き留めておいてください。
- Developer Edition にログインした状態になります。
新しい Developer Edition 組織を Trailhead に接続します。
- Trailhead アカウントにログインしていることを確認します。
- このページの最下部にある「Challenge」セクションで Playground 名をクリックし、[組織を接続] をクリックします。
- ログイン画面で、先ほど設定した Developer Edition のユーザー名とパスワードを入力します。
- [アクセスを許可しますか?] 画面で [許可] をクリックします。
- [この組織をハンズオン Challenge 用に接続しますか?] 画面で [はい] をクリックします。保存します。Challenge ページにリダイレクトされたら、このバッジの獲得を目指して新しい Developer Edition を使用できます。
Financial Services Cloud が有効になっている組織の準備ができたので、この単元の手順を試し、Challenge を実行できます。特別な Developer Edition 組織にはダッシュボード例は含まれていません。
レポートとダッシュボードにクライアントデータを表示する
クライアントごとのニーズを理解するのが重要なのはもちろんですが、すべてのクライアントのニーズをグループとして理解することも不可欠です。このための適切な方法は、レポートとダッシュボードを使用して、すべてのクライアントに関する質問の回答を得ることです。たとえば、クライアントへのエンゲージを強化することが目標の場合は、次のような質問が考えられます。
- 最低引出義務 (RMD) または誕生日が近づいているクライアントはどれか
- しばらく接触していないクライアントはどれか
- 商談に変換できる、別の機関で管理されている (他社運用) 資産を持っているクライアントはどれか
レポートとダッシュボードを見れば答えが見つかります。レポートとは、定義した条件を満たすレコードのリストです。リストは、行と列の形式または視覚的なグラフとして表示することができます。レポートの一例として、「Conversion Percentage of Referrals Made (作成した紹介の変換率)」があります。「自分の紹介で商談に変換された紹介の割合は?」のような質問の答えはこのレポートから得ることができます。レポートを表示するには、ナビゲーションバーから [レポート] を選択します。
データは、きれいに配置されたグラフィカルコンポーネント (つまりダッシュボードですが) に表示されます。レポートを元に生成されるダッシュボードコンポーネントを見れば、多数の主要な総計値やトレンドを一目で把握できます。1 つのダッシュボードで複数のレポートを使用できます。たとえば、紹介パフォーマンスなど、共通のテーマを使用して複数のレポートを表示するダッシュボードを作成できます。
Analytics Studio で Kotori のダッシュボードを例に、仕組みを見てみましょう。Kotori は次の手順でダッシュボードの 1 つを表示します。
- から、[Analytics Studio] を見つけて選択します。
- [参照] で、[すべての項目] をクリックし、[ダッシュボード] を選択します。(特別な Developer Edition 組織にはダッシュボードは含まれていません。)
- [活動] を選択します。
Kotori は、数か月接触していないクライアントが何人かいることに気が付きます。各クライアントプロファイルにアクセスし、これらのクライアントに関して未解決の問題や今後の問題がないことを確認します。また、ダッシュボードでは、任意のクライアントについて名前の横にあるプルダウンメニューからコンテキストに応じた多くの操作を実行することもできます。たとえば、忘れないように新しい ToDo や行動を作成したり、クライアントに関するメモをすばやく作成したりできます。
表示内容を見てみると分かるように、ダッシュボードは、ビジネスで何が起きているかを把握するのに役立つ強力なツールです。ビジネスに関連する質問の的確な答えがダッシュボードで見つかるのです。また、気づいていなかったような質問の答えも見つかることがあります。
基本的なダッシュボードの作成
- から、[Wealth Management] を見つけて選択します。
- ナビゲーションバーで [ダッシュボード] をクリックします。
- [新規ダッシュボード] をクリックします。
- ダッシュボードに
「Held Away Assets - Overview」
(他社運用資産 - 概要) という名前を付けます。 - [作成] をクリックします。
- [+ コンポーネント] をクリックします。
- [すべてのレポート] を選択します。
- [Client Held Away Assets (クライアントの他社運用資産)] を検索して選択し、[選択] をクリックします。
- [横棒グラフ] を選択します。
- [Add (追加)] をクリックします。
- [保存] をクリックします。
Kotori のダッシュボードリストに新しいダッシュボードが表示されます。プロジェクトが進行していく中で、何かダッシュボードに追加したい情報があれば、ファイナンシャルアドバイザーから依頼があるはずです。とりあえず現時点ではこれで十分です。
ここまでで、ビジネス上の質問の答えが見つかるダッシュボードとレポートのパワーがお分かりになったと思います。ニーズに適合するダッシュボードが見つからない場合は、自分で作成すれば良いのです。
このモジュールでは、紹介を活用してクライアントリストと収益を増やす方法について説明してきました。また、ダッシュボードを使用して社内のトレンドと商談を特定する方法についても学習しました。このスキルを生かして、今度は自分の顧客リストを拡大して行ってください。