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注文の作成

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 注文の構成要素を識別する。
  • 適切な注文種別を選択する方法について説明する。
  • Channel Order App (COA) を使用した注文作成を実践する。

注文の内容

お客様の注文を Salesforce に送信して報告することは、あなたの収益を増加させるための重要な要素となります。お客様が製品を購入した場合や購入した製品への変更を要求した場合、Channel Order App (COA) で注文を作成してこれらの売上を報告します。 

COA がテレビ番組だとしたら、注文は主役のスターです。注文のプロビジョニングと請求のために Salesforce が必要とする主要な情報 (売上に関する誰が、何を、いくらで、いつ) が含まれているからです。パートナーは注文を作成してそのすべての情報を 1 か所に集約します。

[New Initial Order (新規初期注文)] フォームのページ 1。[Customer Type (お客様種別)]、[Contract Type (契約種別)]、[Order Terms & Conditions (注文契約条件)] にコールアウトが付いています。

誰が? 

購入または変更要求を行ったお客様について情報を入力してください (1)。新規のお客様の場合は、その名前、組織 ID またはテナント ID、請求先住所を入力します。この情報は注文に追加され、顧客レコードが作成されます。既存のお客様の注文の場合、データをもう一度入力する必要はありません。顧客レコードから注文を開始するか、注文ウィザードの参照機能を使用してお客様の名前または組織 ID を検索します。

何を? 

製品を注文に追加して、お客様が行うのが新規購入か、変更かを識別します。単元 1 では、Salesforce がパートナーが販売した製品を追跡するために、製品カタログを使用することについて説明しました。パートナー契約には、製品カタログが含まれます。Salesforce は契約情報を COA に事前に組み込みます。契約条件を参照し、特定のカタログにアクセスするために、契約を選択します (2)。ほとんどの場合、すべてのお客様の注文に標準条件を保持します (3)。注文する製品を選択すると、契約条件がその注文に関連付けられます。 

いくらで? 

販売する製品にはすべて、製品カタログ上で定義された価格体系が設定されています。製品にはユーザー単位または組織単位で価格が設定されます。単位は 1 ユーザーまたは 1 組織です。注文数量を入力するときには、この単位に留意します。PNR (純収益 (%)) で価格設定された製品の場合、お客様の月額単価も入力します。エンドユーザーとは年間契約を結んでいる場合でも、注文の送信には月額を含める必要があります。COA では、収益分配で Salesforce に支払う予定の総額が自動的に計算されます。 

[New Initial Order (新規初期注文)] フォームのページ 3。

いつ? 

すべての注文には 2 つの重要な日付があります。[Service Start Date (サービス開始日)] と [Date Partner Received Customer Order (パートナーが顧客の注文を受信した日付)] です。[Service Start Date (サービス開始日)] は、お客様がアプリケーションの使用を開始し、契約が発効する日付です。[Date Partner Received Customer Order (パートナーが顧客の注文を受信した日付)] は、お客様に販売した日付です。

[New Initial Order (新規初期注文)] フォームのページ 4。[Service and Order Dates (サービスおよび注文日付)] にコールアウトが付いています。

COA では、こうした情報すべてをまとめて注文を作成します。お客様情報に製品とその価格を加え、いくつかの主要な日付を入力すると、新しい注文が作成され、お客様も満足します。

種別は?

好みのタイプ (種別) を聞いているのではありません。すべての注文には種別があります。注文を作成するための最初のステップは、注文種別を選択することです。種別はアクションに結び付きます。それによって、パートナーと Salesforce が COA 注文を処理するために実行する手順が決まります。 

COA では複数の注文種別を使用できます。パートナーによっては、必要のない種別もあります。使用可能な種別は Salesforce との契約によって決まります。 

お客様との関係でどのフェーズ (開始、継続、終了) にあるかによって、使用する注文種別が異なります。 

注文種別

種別

フェーズ

説明

発効日

Initial (新規)

開始

新規のお客様の最初の注文を開始する。

受信時に処理され、注文で指定したサービス開始日に有効になる。

Add-On (追加)

中盤

お客様の契約に対して他の製品を追加する、またはライセンス数を増やす。 

受信時に処理され、注文で指定したサービス開始日に有効になる。

Upgrade (アップグレード)

中盤

契約期間中にライセンスの数量や価格を増やす、またはお客様を価格の高い製品にアップグレードする。

受信時に処理され、注文で指定したサービス開始日に有効になる。

Reduction (削減)

中盤

お客様の契約のライセンス数を減らす。

契約更新日 — 解約条件に従って適切な通知をすることが前提となる (たとえば、契約更新日よりも 30 日前に通知する)

Renewal (更新)

中盤

自動更新に設定されていない契約を更新する、または契約更新時に既存の製品の価格を変更する。

受信時に処理され、契約更新日に有効になる。

Cancellation (解約)

終了

お客様との契約を終了する。解約注文によって製品はお客様の組織から永続的に削除されます。 

契約更新日 — 解約条件に従って適切な通知をすることが前提となる (たとえば、契約更新日よりも 30 日前に通知する)

New Cloud (新規クラウド)

開始

既存のお客様の別のクラウド製品での最初の注文を開始する (たとえば、既存の Sales Cloud アプリケーションのお客様が新しい Marketing Cloud Engagement アプリケーション製品も使用する場合など)。

受信時に処理され、注文で指定したサービス開始日に有効になる。

メモ

メモ

[New Cloud (新規クラウド)] 注文種別は使用資格のあるパートナーのみに表示されます。

種別は慎重に選択します。注文種別がお客様の現在の契約、既存の製品、組織に適合しているかどうかを考慮してください。これが適合しているかどうかは、Salesforce が注文を迅速に処理するために重要です。

注文の作成

ここでは、これまで説明してきたことすべてを実際に行い、新規のお客様の注文を作成します。既存のお客様のニーズを満たす注文は、後ほど、このモジュールの単元 4 で作成します。 

あなたの会社の営業チームは Acme Corp に営業活動をしています。同社はトライアルライセンスを持ち、製品を気に入っています。今日、Acme は初めて購入しました。

Acme は、1 ユーザー 1 か月あたり 100 ドルで 25 ユーザーを購入する契約を締結しました。製品の収益分配は 15% の PNR です。契約期間は、自動更新付きの 12 か月間です。デスクに座ってコンピューターで作業している女性

ライセンスを確認しましょう。すでに 1 個ありますが、トライアルバージョンから更新する必要があります。ライセンス管理アプリケーション (LMA) で、ライセンスを更新して Acme の購入 (25 ユーザーに対して有効) を反映します。LMA で、組織 ID を取得します。

次に、COA に案件の詳細 (誰が、何を、いくらで、いつ) を入力します。

  • 誰が? Acme は新規のお客様であるため、組織 ID を含む、会社の情報を入力します。組織 ID を正しく取得することは、正確な注文処理に不可欠なので、正しい組織 ID 情報を確実に取得ください。
  • 何を? 契約を選択し、製品カタログから製品を選択します。
  • いくらで? ライセンス数量として「25」(ライセンスは組織単位ではなくユーザー単位) と、単価 100 ドルを入力します。Salesforce では、収益分配合計を売上合計の 15% として計算します。
  • いつ? サービスを開始する日付と注文を受領した日付を入力します。

注文情報を入力すると、COA があなたの入力した情報を、契約条件および製品カタログと対照して検証します。

注文を送信する前に、いくつかの法的規約に合意する必要があります。これには、一般的な Salesforce 規約 (あなたが注文を送信する権限を有しているかの確認など) も、注文に含まれる製品に関連する製品の特記事項もあります。規約に合意し、注文の詳細を再確認し、注文を送信します。COA の注文送信手順についての詳細は、『ISVforce ガイド』を参照してください。

新規のお客様の注文を送信できました。成功です。これで、Salesforce は注文を処理してパートナーに請求できます。単元 3 では、注文処理を確認します。

リソース

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