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クライアントのニーズの分析

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • ディスカバリーフェーズでクライアント分析を実施する利点を 3 つ挙げる。
  • 大半の実装チームがどのように編成されているかを説明する。
  • 各種のプラットフォームモデルについて説明する。
  • マーチャントの技能が Salesforce B2C Commerce プラットフォームにどの程度適合しているかを判断するために評価すべき事項を挙げる。

クライアントについて知る

クライアント分析のディスカバリーフェーズでは、マーチャントの現在の実装についてできるだけ多くのことを知るようにします。この時点で記録する内容は、事前の状態です。B2C Commerce のサイトの実装を終了した時点で、事後の状態を確認します。つまり、マーチャントのオンライン販売ビジネスを運営するソリューションを綿密に開発してテストした状態です。

ディスカバリープロセスで極めて重要な点は、最終的にソリューションが完璧に適合するようにクライアントのビジネスのあらゆる面を理解することです。

クライアント分析の利点

ディスカバリーフェーズでクライアント分析を実施すれば、人員確保から究極のソリューションの設計までさまざまな利点があります。

  • 強力な実装チーム — 直接的または間接的にチームのメンバーとなる人々をきちんと把握できます。「どのような人々で構成されるのか?」「マーチャントの経営陣は関与しているのか?」「すでに取引をしている Salesforce 従業員はいないか?」「これまでにマーチャントとビジネス関係を築いてきたか?」を検討します。いつの場合も Ohana は極めて大切です!
  • チームの優れたスキル — チームメンバーの固有のスキルや能力を特定することは重要です。この点を確認していれば、誰が何をすることが可能かに基づいてプロセスの各ステップを計画できます。「短期的および長期的にどのようなスキルを使用するか?」を把握します。
  • マーチャントの的確な人員確保 — マーチャントが新しいソリューションを担当するチームの人員をどのように確保する予定なのかを確認する必要があります。「現行のサイトの担当者が新しいサイトも担当するのか?」を確認します。
  • 素晴らしい設計 — クライアント分析を実施すれば、作成前の設計段階で影響を及ぼすことができます。マーチャントの現行のシステムやプロセスなどに対する知識が増えるほど、より的確な形で提案したり意思決定者に影響を与えることができます。
  • 適切なソリューション — 詳細の解明が進むほど、相手の技能や期待に応じた効率的かつ有用なソリューションを考案できる可能性が高まります。

また、設計が綿密な調査に基づいていれば、偶発的なさまざまな事象に対処できるため、ソリューションの製品化が早まります。こうした対応により、マーチャントの満足度が向上します!

技能の評価

大半の実装チームは、その時点のビジネス状況に基づいて編成されます。現行の運営に精通した既存の従業員またはパートナーが、新しいアプリケーションの実装チームのメンバーに任命されます。

マーチャントのニーズはそれぞれ異なります。オンライン販売のチャネルを拡大したいが、そのやり方がよくわからないという場合があります。B2C Commerce を採択したが、この種のビジネスの新参者である場合もあります。すでにオンライン販売アプリケーションを導入しているけれども、拡張不能なプラットフォーム上で稼働していることもあるかもしれません。現在のプロバイダーに満足していないこともあるでしょう。各自のオンライン販売アプリケーションを標準的なアプリケーションのスペースから移動させたいと考えているかもしれません。どのような理由にしろ、マーチャントは差し迫った要件と長期的な要件の両面から B2C Commerce を最適なソリューションとして選択しています。

多くの場合、マーチャントには B2C Commerce プラットフォームに各自のアプリケーションを実装する社内の技術者がいません。ファンクショナルアーキテクトとしてのあなたの役割は、次の 3 段階評価を実施して、相手の技能を評価し、新しいプラットフォームにどのくらい適合しているかを判断することです。

  • 現在のプラットフォーム — マーチャントのテクノロジーとその使用法に関する情報を収集します。
  • スキル要件 — 現在のスキルを評価してギャップを特定します。
  • ビジネスプロセス — マーチャントのビジネスプロセスの詳細を収集します。

3 段階評価: 現在のプラットフォーム、スキル要件、ビジネスプロセス

各種のプラットフォームモデル

ここで極めて重要な点は、マーチャントがどのように運営するかを理解することです。まず初めに、相手のプラットフォームモデルを、フルサービス、ライセンス供与、両者のハイブリッドのいずれかに分類します。

フルサービスは、マーチャントがそのビジネス要件への適合業務の大半をプラットフォームプロバイダーに委託しているため、社内のチームの技術力がさほど高くないことを意味します。この委託業務には、商品セットアップ、コンテンツセットアップ、キャンペーン管理、その他のビジネスプロセスが該当します。このモデルでは、社内チームを補佐するために、パートナーが多くの技術的な役割を担います。パートナーはプラットフォームプロバイダーと協力して、情報を収集して計画を立て、実装を行います。

ライセンス付与とは、マーチャントの社内チームがライセンス付与されたプラットフォームソフトウェアを各自のハードウェア上で運用することを意味します。このシナリオでは、マーチャントが社内のテクノロジーパートナーと直接連携して、既存のサイトを実装して拡張します。新しいアプリケーションは、この同じパートナーが実装を担当することもあれば、別のパートナーが担当することもあります。

次のステップ

ディスカバリーフェーズでクライアント分析を実施することの利点と、大半の実装チームの編成方法について学習しました。そして、B2C Commerce プラットフォームに照らしてマーチャントの技能を検討する場合に評価すべき事項について説明しました。各種のプラットフォームモデルも見てきました。次は、データモデルがどのように機能するかを詳しく見ていきます。

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