実装計画を立てる
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Commerce Cloud Einstein の実装で行う一般的な手順を挙げる。
- データを有効にした後でテストできる機能を 3 つ挙げる。
- データを最大限に活用する方法を説明する。
はじめに
Einstein の実装はチーム作業です。実装チームは、B2C Commerce 管理者、デベロッパー、マーチャンダイザーで構成されます。プロセス全体にわたって、それぞれの役割は特定のタスクを担当します。
Einstein の機能を実装するための一般的な手順は次のとおりです。
- Business Manager の Einstein ステータスダッシュボードで、データを有効にする (システム管理者)。
- テンプレートを変更する (デベロッパー)。
- Configurator でカスタム Recommender を作成する (マーチャンダイザー)。
- Business Manager でコンテンツスロットを設定してテンプレートを指定し、商品をストアフロントに表示する Recommender を選ぶ (マーチャンダイザー)。
- Go-Live を行う (全員)。
- サイト全体で A/B テストを実施し、Recommender を追加する (マーチャンダイザー)。
データを有効化する
前の単元では、Einstein が異なる形式のデータをストアフロントで使用することを学びました。Einstein はデータを収集し、その収集済みのデータを利用します。
機能の有効化やテストを行う場合は、Einstein を必ずプライマリインスタンスグループ (Development (開発)、Staging (ステージング)、Development (開発)) で実行します。Einstein は、買い物客が表示して購入する Development (開発) インスタンスのデータのみを収集します。Sandbox (サンドボックス) インスタンスは関与しません。
Einstein のデータフィードには次の種類があります。
- 1 回限りの注文履歴フィード
- 毎日更新される注文フィード
- 毎日更新される商品フィード
- Commerce Insights
- Einstein Search Dictionaries
システム管理者は Business Manager の本番インスタンスを使用してログイン情報を収集し、Einstein ステータスダッシュボードからカタログフィードと注文フィードをスケジュールします。
クリックストリームデータ
Einstein は、リアルタイムのクリックストリームデータを取得し、そのデータを Einstein アルゴリズム内で使用します。
Einstein がクリックストリームデータを使用するように設定する手順は、次のとおりです。
- Business Manager で [App Launcher (アプリケーションランチャー)] をクリックし、[Merchant Tools (マーチャントツール) | Site (サイト) | Site Preferences (サイト設定) | Privacy Settings (プライバシー設定)] を選択します。
- クリックストリームデータを有効にします。
データを有効にすると、開発や品質保証の作業を必要とせずに次の機能をテストできます。
テンプレートを作成する
デベロッパーは、ストアフロントページのテンプレートを作成または変更するために要件や構図デザインを収集します。これが完了すれば、Product Recommendations テンプレートをテストする準備が整います。
Predictive Sort に関して、デベロッパーは Predictive Sort が有効になっている場合にカテゴリグリッドページと検索グリッドページでキャッシュが無効になっていることを確認します。(詳細は、Infocenter の「iscache」ページの「If Attribute Example (if 属性の例)」セクションを参照してください。)
Einstein Search Recommendations では、デベロッパーの作業は目標によって異なります。マーチャンダイザーは、Business Manager でパーソナライズされた自動修正と用語補完をすぐに有効化できます。デベロッパーの作業が必要になるのは、機能強化を行う場合だけです。たとえば、一般的な検索や最近の検索の内容に基づいて、買い物客にオプションを表示するように検索フライアウトを設定する場合です。検索フライアウトの機能を拡張する場合にもデベロッパーの作業が必要です。詳細は、「Search Recommendations の設定」モジュールの「機能と作業量」を参照してください。
Recommender を構成する
マーチャンダイザーは、Configurator を使用して Recommender (Product Recommendations で使用する一連のルールや戦略) を作成する必要があることを知ります。Recommender は、Einstein データに基づいて推奨項目を表示するようストアフロントに指示します。
Commerce Cloud Recommendation Validator (Chrome 拡張機能) は、ストアフロントの推奨アクティビティを検証します。
マーチャンダイザーがこれらのステップを完了したら、Product Recommendations をテストできます。
Einstein Revenue を確認する
マーチャンダイザーは、Commerce Cloud のレポートとダッシュボードソフトウェアで Einstein ダッシュボードを監視して、サイト全体の収益に対して Einstein が寄与した収益を比較し、その情報をマネージャーと共有できます。
データを活用する
Einstein Recommendations が本番稼働し始めたら、「試して学ぶ」アプローチを考えましょう。この場合は、Business Manager の A/B テストツールや、サードパーティプラットフォームのツールを使用することが考えられます。A/B テストの結果の詳細については、Commerce Cloud のカスタマー担当者にお問い合わせください。
サイトが B2C Commerce で稼働を開始するための Einstein 実装タイムラインの例
Einstein を有効にしてストアフロントに実装するためのステップは次のとおりです。
ステップ |
種別 |
説明 |
役割 |
|---|---|---|---|
1 |
計画 |
サイト準備度評価 (SRA) を確認する。機能の範囲を定義し、開発のステップについて合意する。 |
パートナー/デベロッパー、ビジネスユーザー |
2 |
計画 |
Product Recommendations コンテンツスロットとアセットを定義する。 |
パートナー/デベロッパー、ビジネスユーザー |
3 |
計画 |
推奨事項のスタイル設定や検索機能に関する技術的な疑問点を明確にするためのミーティングを行う。 |
ファンクショナルアーキテクト、ビジネスユーザー |
4 |
開発 |
検索フライアウト、ストアフロントのテンプレートコード、スロットレンダリングを更新または作成する。Einstein Product Recommendations のベストプラクティスに従っていることを確認する。 |
パートナー/デベロッパー、ビジネスユーザー |
5 |
リリース |
サイトが Business Manager の本番インスタンスに置かれ、在庫情報のある商品が含まれたカタログが割り当てられたら、Einstein の有効化を開始する。★ |
システム管理者 |
6 |
リリース |
B2C Commerce アカウントマネージャーでマーチャンダイザーのメールアドレスが設定されていることを確認する。 |
システム管理者 |
7 |
リリース |
自分の Configurator アクセス権と (必要に応じて) SFTP 外部/ストアの注文フィードのログイン情報をサポートに申請する。 |
システム管理者 |
8 |
リリース |
最初のデータリリースが完了するまで 24 ~ 48 時間待つ。 |
システム管理者 |
9 |
リリース |
チケットを登録し、Salesforce サポートに、初期のサイト管理者ユーザーを Configurator ツールに追加するように要求する。 |
システム管理者 |
10 |
リリース |
(省略可能) Einstein で考慮に入れる外部ストアデータがある場合は、SFTP を使用して外部注文データを送信する。 |
デベロッパー/サポート |
11 |
リリース |
サイト管理者ユーザーがプロビジョニングされたら、Configurator ツールにアクセスし、マーチャンダイザーのメールアドレスとユーザーアクセス権を追加する。 |
システム管理者 |
12 |
テスト |
ステージング環境で検証する。
|
パートナー/デベロッパー |
13 |
実行 |
Commerce Cloud Einstein の Go Live を行う。 |
チーム |
14 |
実行 |
マーチャンダイジングチームとベストプラクティスを確認する。 |
マーチャント |
15 |
実行 |
成功を測定する A/B テストを作成する。 |
マーチャント |
次のステップ
この単元では、Commerce Cloud で稼働を開始するサイトのための Einstein の有効化と実装に関与する役割について学習しました。次は、個々の機能の実装に必要な作業を検討します。
リソース
- Trailhead: Commerce Cloud の機能
- Developer Center: iscache Element (iscache 要素)
- Trailhead: Commerce Cloud Einstein を使用したスマートな検索
