Salesforce キャンペーンの概要

Jamie Ross は、ここ数ヶ月で成長を続けている中規模のアウトドア調理器具メーカー All Seasons Outdoor Cooking の Salesforce システム管理者です。彼女は今、マーケティング部門で解決すべき問題に直面しています。マーケティングマネージャーの Margaret Carlson が、ある問題を抱えて Jamie の元にやって来ました。彼女は会社が成長を続ける中、スプレッドシート中心の現在のマーケティングイニシアチブの管理方法を変える必要があるのではないかと考えています。この方法は非効率であるだけではなく、会社の成長に伴う拡張性にも欠けています。また、マーケティング活動の効果がはっきりせず、改善すべき点もわかりません。

そこで Margaret は Jamie に、ビジネスの成長と共に拡張でき、より効率的な管理方法を一緒に探して欲しいと頼んだのです。

Salesforce ツールボックスの中で、キャンペーンは最も利用されていない機能の 1 つだと言えますから、ここでキャンペーンとは何かを探ってみましょう。キャンペーンは、関連するマーケティング活動のフォルダーやコンテナのようなものです。キャンペーンレコードにマーケティングアセットや関心を示した顧客をまとめておけば、プランを整理したり、達成した内容を確認したりする際に役立ちます。

Jamie は、キャンペーンによってそれぞれのマーケティング活動を細かく追跡できることを発見しました。マーケティング活動としては、通常の広告や勧誘、メールのほか、デモや会議などの特別なマーケティングイベントも対象となります。それぞれのイニシアチブで対象となったリードや取引先責任者、そしてそれらの反応を追跡することで、マーケティングマネージャーである Margaret は、マーケティング活動の種類に合わせてキャンペーンを調整することができます。

マーケティング担当者は、キャンペーンを使用して、生成しているリードの数、構築しているパイプラインの額、そしてマーケティング活動の結果として成立させた商談の数を分析できます。

関連キャンペーンの結果をよりわかりやすく表示するために、キャンペーンをグループ化することができます。このようなグループはキャンペーン階層と呼ばれています。詳細については次のモジュールで説明します。

Jamie は、キャンペーンがパイプラインをどのように移動しているかを示すオプションコンポーネントのキャンペーンパスを Margaret に与えることで、彼女をスプレッドシートから解放しました。たとえば、カレンダーオブジェクトを使うことで、現在、そして予定されている今後のキャンペーンを、月、日、または年ごとに見ることができます。

Jamie は、Salesforce キャンペーンが All Seasons Outdoor Cooking の複数のキャンペーンで役に立つと考えていますが、論より証拠です。まずは使うことです。まずはシンプルなキャンペーンレコードの作成からです。

メモ: ユーザープロファイルで [マーケティングユーザー] チェック ボックスが選択されていて、キャンペーンを作成する権限があることを確認してください。まだこの権限がなければ、システム管理者に設定を依頼してください。

ユーザープロファイルで [マーケティングユーザー] オプションが選択されているかどうかを確認するため、[設定] の [クイック検索] ボックスに「ユーザー」と入力します。[ユーザー] をクリックし、次に自分のユーザー名をクリックします。ユーザー詳細ページで [マーケティングユーザー] チェックボックスを探します。このチェックボックスが選択されていなければ、レコードを編集して [マーケティングユーザー] チェックボックスを選択します。

では Jamie が最初のキャンペーンを作成する様子を見てみましょう。

1. [キャンペーン] タブで [新規] をクリックします。
2. キャンペーンの名前を入力します。
3. キャンペーンのタイプ (広告、メール、Web セミナー、会議など) を選択します。
4. キャンペーンの状況を選択します。
5. 今は、[予算] と [期待収益] には適当な値を入力しておきます。
6. 説明を入力します。
7. [保存] をクリックします。

これで完了です。Jamie は最初のキャンペーンを作成しました。Jamie はこれで納得しています。次は Margaret にも納得させる仕事が待っています。次の単元では、キャンペーン項目を実際のビジネスで活用する方法を学習します。