キャンペーンメンバーの作成とエンゲージメントの監視
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- キャンペーンに誰を追加できるか説明する。
- キャンペーンメンバーの状況オプションをカスタマイズする。
- [関連レコードと共にコピー] を使用してキャンペーンの設定時間を節約する。
ステークホルダーをエンゲージする準備をする
No More Homelessness (NMH) のコミュニケーションスペシャリストの Michael は、Nonprofit Success Pack (NPSP) で 1 回目のアドボカシートレーニングワークショップのキャンペーンレコードを設定しましたが、ワークショップには参加者が必要です!
そこで、レスポンスの収集のカスタム状況を作成し、他のイベントを設定してから、招待者のリストを作成し、招待を送信してレスポンスを追跡することにします。このすべてを前の単元で作成したキャンペーンを使って行います。
キャンペーンにはキャンペーンメンバーが必要
Salesforce では、人々をキャンペーンに追加するには、まずその人の取引先責任者またはリードレコードが必要になります。いずれかのレコードをキャンペーンに接続すると、Salesforce でキャンペーンメンバーレコードが作成され、レスポンスを追跡できるようになります。レスポンスは、キャンペーンがうまくいっているかどうかを把握するための重要なデータです。
キャンペーンメンバーレコードの大半のデータは関連するリードレコードや取引先責任者レコードから直接取り込まれますが、追加項目を使用すればキャンペーンにおける個人の状況を追跡できます。たとえば、キャンペーンにキャンペーンメンバーレコードを追加して、イベントへの招待を送信したときに、状況を [送信済み] にすることができます。レスポンスがない場合はこの状況のままになりますが、キャンペーンメンバーがイベントに登録した場合は、状況を「RSVP Yes」(出欠確認: はい) のような値に変更することができます。
キャンペーンメンバーをアドボカシートレーニングワークショップのキャンペーンに追加する前に、Michael は招待の追跡に使用する状況を決定する必要があります。
キャンペーンメンバーのカスタム状況の作成
どのキャンペーンにも送信済みとレスポンスありの 2 種類の状況が自動的に設定されます。キャンペーンの用途によっては、この 2 つで十分な場合もあります。けれども、物事は必ずしも二択というわけではなく、Michael と NMH についてもその例外ではありません。
個々のキャンペーンに独自の状況を追加し、必要に応じて各キャンペーンメンバーに適用できます。キャンペーンメンバーのカスタム状況はキャンペーンごとに設定されるため、すべてのキャンペーン種別に共通の状況セットを作成しておけば、明快なレポートを簡単に作成できます。
NMH のチームは、イベントの標準の送信済み状況を維持するとともに、RSVP Yes (出欠確認: はい)、RSVP No (出欠確認: いいえ)、Cancelled (キャンセル)、Attended (参加)、No Show (無断キャンセル) を追加することにします。では、Michael がキャンペーンメンバーのこれらの新しい状況を次回のアドボカシートレーニングワークショップキャンペーンに追加するところを見ていきましょう。
- 作業するキャンペーンレコードを見つけます。Michael はグローバル検索を使用して、作業する [Event: June 2021 - Advocacy Training Day (イベント: 2021 年 6 月 - アドボカシートレーニングデー)] を見つけます。
-
[関連] をクリックします。
- [キャンペーンメンバーの状況] セクションで、[New (新規)] をクリックします。
- メンバーの新しい状況を入力します。Michael は
RSVP Yes
(出欠確認: はい) と入力します。
- 必要に応じて、[レスポンスあり] チェックボックスをオンにできます。これはキャンペーンメンバーが何らかの方法で返信したことを示し、この状況をキャンペーンのレスポンスあり積み上げ集計にカウントできます。Michael は [RSVP Yes (出欠確認: はい)] のチェックボックスをオンにして、この状況が含まれるようにします。
-
[Save (保存)] をクリックします。
Michael は NMH チームが追加するつもりのキャンペーンメンバーの他の状況 (RSVP No
(出欠確認: いいえ)、Cancelled
(キャンセル)、Attended
(参加)、No Show
(無断キャンセル)) についても同じプロセスを繰り返しますが、Responded (レスポンスあり) は重複しているため削除します。終了したら、各キャンペーンメンバーにデフォルトの状況が割り当てられていることを確認します。現在のデフォルトの状況は送信済みです。「送信済み」はチームがデフォルトに選んだものですが、気が変わった場合には、Michael が [デフォルト状況を変更] ボタンを使用して別のオプションを選択できます。
キャンペーンメンバーの状況をすべて設定すると、次のようなリストになります。
関連レコードを含むキャンペーンのコピー
キャンペーンメンバーの状況が設定されたため、Michael がこのキャンペーンをコピーして、アドボカシートレーニングワークショップの他のイベントをキャンペーンとして作成するために必要なものが揃ったことになります。Michael が作成したキャンペーンをテンプレートにしてコピーすれば、同様のキャンペーンを作成できます。
この手順は次のとおりです。
- レコードの上部にある [関連情報と共にコピー] ボタンをクリックします。
- インターフェースで、キャンペーンにコピーする関連レコードのチェックボックスをオンにします。Michael は [キャンペーンメンバーの状況] の横にあるボックスをオンにします。
-
[Next (次へ)] をクリックします。
- 次の画面で適切な詳細を変更し、新しいキャンペーンレコードを作成します。Michael は [キャンペーン名]、[開始日]、[終了日] を更新して、7 月のイベントを作成します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
この手順によって同じ詳細およびキャンペーンメンバーのカスタム状況が設定された新規キャンペーンが作成されます。関連レコードと共にコピーした場合は、状況のみがコピーされ、キャンペーンメンバーはコピーされないことを Michael は認識しているため、この時点でレコードをコピーすることにします。
メンバーと言えば、6 月イベントにメンバーを追加しておかなければなりません。
キャンペーンへのキャンペーンメンバーの追加
Michael は選定したリードと取引先責任者のグループをキャンペーンメンバーとして追加し、イベントに招待してレスポンスを追跡できるようにします。
この処理は次の数通りの方法で実行できます。
- 取引先責任者レコードまたはリードレコードの詳細ページから、個々のキャンペーンメンバーを追加する。特定の数人のみをキャンペーンに追加する場合に適したオプションです。
- [キャンペーンメンバー] 関連リストのドロップダウンにある [キャンペーンメンバーの管理] オプションを使用して、取引先責任者またはリードを追加する。1 つの項目値に基づいてリストをセグメント化できる場合には、このオプションが適していることがあります。
- リストビューから最大 200 人の取引先責任者またはリードを追加する。何らかのシンプルなセグメンテーションを使用して数十人の取引先責任者またはリードを追加する場合に役立ちます。
- リードまたは取引先責任者のレポート結果から最大 5 万人のメンバーを追加する。リストを複数の条件でセグメント化する場合や、多数のキャンペーンメンバーをキャンペーンに追加する場合に最適なオプションです。
Michael は送信予定の招待が 200 通未満であるため、リストビューを使用することにします。NMH では、昨年ボランティア活動と支援を行った取引先責任者のリストビューを作成済みです。そして、Michael のチームはサポーターの中でも特に支持者になることに関心が高いのはこのセグメントだろうと考えます(ここで重要な点は、Michael が現時点で取引先責任者のみを対象にしていますが、リードオブジェクトでもまったく同じ手順でリードをキャンペーンメンバーとして追加できることです)。
では、Michael がリストビューからメンバーを追加するところを見てみましょう。
- [取引先責任者] または [リード] タブに移動します。Michael は [取引先責任者] をクリックします。
- リストビュー名をクリックして、使用するリストを選択します。Michael は NMH のチームが独自に設定した [Volunteers and Donors (Last Year) (ボランティアと支援者 (昨年))] をクリックします。
- 列の最上部にあるチェックボックスをオンにして、リストのレコードをすべて選択します。個々のチェックボックスをオンにして、数人の取引先責任者またはリードのみを選択することもできます。
-
[キャンペーンに追加] をクリックします。
- [キャンペーン] 項目で、これらの取引先責任者のキャンペーンを見つけて選択します。ここで覚えやすくわかりやすい命名規則が役立ちます。Michael は [Event: June 2021 - Advocacy Training Day (イベント: 2021 年 6 月 - アドボカシートレーニングデー)] を選択します。
- [メンバーの状況] を選択します。カスタム状況を設定した場合は表示されます。Michael は状況に、デフォルトとして設定した [送信済み] を選択します。
- 既存のキャンペーンメンバーについて、[既存のメンバーの状況を保持] または [選択したメンバーの状況に更新] を選択します。後者は、キャンペーンの既存のメンバーに影響します。このキャンペーンにはまだメンバーがいないため、Michael は [既存のメンバーの状況を保持] のままにします。
-
[送信] をクリックします。
この取引先責任者リストがキャンペーンに追加されたため、取引先責任者ごとにキャンペーンメンバーレコードが作成され、Michael がキャンペーンレコードの関連リストからアクセスして管理できます。
方法を問わず、取引先責任者をキャンペーンに追加しても Salesforce でレコードが結び付けられるだけのため、その後メールや電話、手紙、メロディ電報などでキャンペーンメンバーにリーチアウトする必要があります。
Marketing Cloud Engagement などのツールを使用している場合は、これらのツールを使用して作成するメールをリストと同期させることや、その逆が可能です (こうしたオプションについての詳細は、「リソース」の「非営利団体のマーケティング自動化の開始」Trailmix を参照してください)。特定のニーズに最も合う他のオプションを探索するには、下記のリソースを参照してください。
次の単元では、レスポンスの追跡を開始する方法について説明します。
リソース
-
Salesforce ヘルプ: キャンペーンメンバー状況のカスタマイズ
-
Salesforce ヘルプ: キャンペーンへのメンバーの追加
-
Trailhead: Lightning Experience による生産性向上
-
Trailhead: Lightning Experience のカスタマイズ
-
Trailhead Trailmix: 非営利団体のマーケティング自動化の開始
-
Salesforce ヘルプ: キャンペーンメンバーとしての取引先の追跡 (ベータ)