改善する習慣を身に付ける

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

• テスト可能ベンチマークを作成することの重要性を説明する。
• フィードバックを受けることで、どのようなメリットを得ることができるのかを説明する。
• さまざまな学習チャネルを通じて、スキル向上の計画を立てる。

反映と改善

何事も初めての挑戦で 10 点満点取れる人はほとんどいません。ですが、そこには次の機会に向けて改善するための何らかの手段につながるものが必ずあります。ビジネスアナリストにとって、改善は一種の手腕を発揮する手段です。次のプロジェクトや自分のキャリアのために、時間をかけてフィードバックを求め、知識を深めることは、大きな投資効果を生み出します。

成功の測定

顧客と最初に会話する際の話題の 1 つとして、なぜビジネスのやり方を変えたいのかを話し合うことが挙げられます。顧客にとって何が重要なのかを知ることができます。たいていは、時間とお金の節約に関するものになりますが、それ以上のものになることもあります。何であれ、顧客が気にしているものをテストするために、いくつかのベンチマークを設定してください。たとえば、営業担当が見積書を作成して顧客にメールするまでに何分かかっているでしょうか? 家電製品の設置後、サービスエージェントの再訪問が必要になる頻度はどのくらいですか? ベンチマークは定量化可能であればあるほど、優れたベンチマークになります。

既存のプロセスでベンチマークを実行します。たとえば、テストで確実に定量化できる結果が得られるようにする必要があります。曖昧な結果が出るようであれば、そのテストはあまり価値がないため、修正する必要があります。優れたテストであれば、ソリューションが実装された後に比較できる基準となる結果が得られます。さらにソリューションを改善した場合は、再度ベンチマークを実行します。

ベンチマークのデータはどれも有用です。顧客は、どのくらい改善されたのかを知りたがっています。それは、投資収益率を計算する上で大きな意味を持つためです。ベンチマークデータは、あなた自身を映し出すものでもあります。ビジネスアナリストとしてのスキルや手法が有効であることを顧客に証明することができるのです。最初の数回の成果物で大幅な改善を実現すれば、顧客はあなたに継続して仕事を依頼したいと思うようになると言えます。

また、履歴書に追加できるような確かな評価指標をいくつか持っていても損はないでしょう。

フィードバックの依頼

プロジェクトを通して、ドキュメント、プレゼンテーション、ソリューション、テストケースなど、あらゆる種類の資料を作成することになります。作成するすべてのものに、フィードバックを得る機会があります。

• ビジネス要件を書き終えたところですか? 導出プロセスに参加していない人に渡して、要件が妥当かどうかを確認してもらいましょう。
• あるビジネス要件に対応可能なソリューションを持っていますか? そのソリューションをコミュニティボードに投稿して、コメントを求めてみましょう。
• ソリューションのユーザー受け入れテストを行う時期になりましたか? テスト担当者に、そのソリューションを初めて試したときの感想を語ってもらいましょう。

探偵になるという仕事は、いつでも調査が内部に向けたものになる可能性があるため、決して終わることはありません。フィードバックを受けることは不快に感じることも多いですが、経験を積むにつれて受け入れられるようになります。自分を向上させるための対価は、投資に対するかなり大きな効果として返ってきます。

知識の拡大

ここまで辿り着いた方は、すでにかなりの向上心をお持ちのようです。Trailhead やその他のリソースから得た知識は、生涯にわたって身に付くものになるはずです。世界はあまりにも速く変化しているため、現状に満足することはできません。

時に経験は最高の教師であり、それは個人的な経験でなくてもかまいません。プロジェクトが進行しているのをリアルタイムで観察する機会があれば、それを利用してください。熟練したプロフェッショナルがどのようにビジネスアナリストの職務を果たしているのか学びましょう。仕事のコツを習得できるだけでなく、将来の顧客に役立つソリューションを学べるかもしれません。プロジェクトの最後に行われることが多い反省会に参加してみてください。何が上手くいって、何をより改善できたかについて耳を傾けましょう。ユーザーグループミーティングに参加すると、プロジェクトがどのように進んでいるかや、もう一度やり直せるとしたらもっといい結果を残せたのではないかという話を聞くことができます。もう一度言います。あなたは探偵です。何が最善に機能するかを探すことは、さまざまな場所にある手がかりを探すということです。

Salesforce の世界でビジネス分析を行うことに興味があるなら、Salesforce 認定アドミニストレーターになることを真剣に検討してください。この資格は、ビジネスアナリストとしての現場での経験があまりない人には特に有益です。幸いにも、試験の準備に役立つリソースが多数あります。

• Prepare for Your Salesforce Administrator Credential Trailmix (Trailmix: Salesforce 認定アドミニストレーター資格に向けた準備): 試験に必要な知識をすべて学べるバッジや資料の厳選されたコレクション。
• Trailhead Virtual Bootcamp for New Admins (新規システム管理者向けの Trailhead のバーチャルブートキャンプ): 短期間での資格取得を目指す認定講師による 30 日間のコース。
• アドミニストレーター認定試験に向けた学習: 受験準備のための対話型学習ツール。

これまで学んできたように、スキルを高め、秀でたビジネスアナリストとしてのキャリアを向上させるためにできることはたくさんあります。このバッジを完了することは、その道のりの小さな一歩です。あなたのジャーニーがスムーズに進むことをお祈りしています。これに関連するトピックで、またお会いできることを楽しみにしています。