ステップを特定してフローを作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- プロセスをステップにまとめる方法を特定する。
- プロセスをフェーズにまとめる方法を特定する。
- オーケストレーションに必要なフローを挙げる。
一緒にトレイルを進みましょう
エキスパートの説明を見ながらこのステップを実行したい場合は、次の動画をご覧ください。これは「Trail Together」(一緒にトレイル) シリーズの一部です。
(この動画は 13:25 の時点から始まります。戻して手順の最初から見直す場合はご注意ください。)
このシナリオのステップ
前の単元でプロセス全体を図示しました。ここでは、フローチャートを分析して、ステップを論理的に体系化していきます。前述のとおり、ステップは順次または同時に実行できます。どちらのタイプのステップが必要か検討します。対話型ステップにはユーザー操作が必要ですが、バックグラウンドステップには必要ありません。ステップはグループ、キュー、リソースに割り当てることができます。先ほどのフローチャートに基づいて、タスクを次のステップに整理することができます。
ステップ名 | ステップタイプ | フロー種別 |
---|---|---|
Create the job application (求人応募を作成する) |
対話型 |
画面 |
Phone screen scheduled (電話選考をスケジュールする) |
バックグラウンド |
自動起動 |
Conduct the phone screen (電話選考を実施する) |
対話型 |
画面 |
Send a rejection email to a candidate (応募者に不採用通知をメール送信する) |
バックグラウンド |
自動起動 |
Schedule an interview with the hiring manager (採用担当マネージャーとの面接をスケジュールする) |
バックグラウンド |
自動起動 |
Conduct the interview with the hiring manager and the candidate (採用担当マネージャーと応募者の面接を実施する) |
対話型 |
画面 |
Make a hiring decision (採用を決定する) |
対話型 |
画面 |
このシナリオのフェーズ
前述のとおり、ステップは並列処理が可能ですが、フェーズは常に順次実行されます。フェーズには、論理的に関連するステップがグループ化されています。対話型ステップとバックグラウンドタスクのどちらもフェーズに含めることができます。実行できるフェーズは一度に 1 つのみです。この点を念頭に、上記のプロセスのステップを次の 3 つのフェーズにグループ化します。決定要素を使用して、フェーズが進むパスを決定します。
フェーズ名 | ステップ | フロー |
---|---|---|
Initial Screening (一次選考) |
|
|
Hiring Manager Interview (採用担当マネージャーとの面接) |
|
|
Candidate Rejected (応募者の不採用) |
|
|
では、上記の採用オーケストレーションに必要なすべてのフローを見てみましょう。Flow Builder でオーケストレーションを構築し始める前に、必要なフローをすべて作成しておくことが極めて重要です。各フローを作成し終えたら、忘れずに有効化します!
フローは再利用できるような方法で作成します。このオーケストレーションでは、応募者に数種のメールを送信する必要があります。汎用的なメールアラートフローを使用し、面接の日時などの特定の詳細を入力パラメーターとして渡します。こうすれば、管理する必要のあるフロー数を制限できます。
フローオーケストレーションのハンズオン
このモジュールを受講するには、フローオーケストレーションとサンプルデータを搭載した特別な Developer Edition 組織が必要です。このモジュールの Challenge に取り組めるように、ここで無料の Developer Edition を入手して Trailhead に接続します。この Developer Edition は、このバッジの Challenge 用に設計されているため、他のバッジでは機能しないことがあります。使用している Trailhead Playground や特別な Developer Edition 組織が推奨されているものであることを必ず確認してください。
- フローオーケストレーションを搭載した無料の Developer Edition 組織にサインアップします。
- フォームに入力します。
- [メール] には、有効なメールアドレスを入力します。
- [ユーザー名] に、メールアドレス形式の一意のユーザー名 (例: yourname@example.com) を入力しますが、有効なメールアカウントである必要はありません。
- フォームに入力したら [サインアップ] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
- アクティベーションメールを受信したら (数分かかる場合があります)、そのメールを開いて [アカウントを確認] をクリックします。
- パスワードと確認用の質問を設定して、登録を完了します。
- ヒント:後ですぐ確認できるように、ユーザー名、パスワード、ログイン URL をメモしておいてください。
- Developer Edition にログインした状態になります。
新しい Developer Edition 組織を Trailhead に接続します。
- Trailhead アカウントにログインしていることを確認します。
- このページの下部にある「Challenge」セクションで組織名をクリックして、[組織を接続] をクリックします。
- ログイン画面で、先ほど設定した Developer Edition のユーザー名とパスワードを入力します。
- [アクセスを許可しますか?] 画面で [許可] をクリックします。
- [この組織をハンズオン Challenge 用に接続しますか?] 画面で [はい] をクリックします。保存します。Challenge ページにリダイレクトされたら、このバッジの獲得を目指して新しい Developer Edition を使用できます。
求人応募を作成する
最初のステップで、求人応募の作成と応募者の選別を組み合わせることができます。
求人応募を入力する画面フローを作成し、採用担当者の作業項目を作成します。作業項目の通知を受け取った採用担当者が、選考の対象となる応募者を選別します。このフローでレコードが作成され、求人応募レコードに保存されます。
電話選考をスケジュールする
次に、応募者に選考のアラートを送信する別の自動起動フローを作成します。採用担当者が応募者を選別すると、レコードが作成され、このフローが開始されます。
選別された応募者に送信するメールアラートを作成します。
採用担当者による電話選考を実施する
応募者の選考、スコアリング、決定を 1 つの画面フローにまとめることができます。
採用担当者が応募者を評定し、次の段階に進めるかどうかを示す画面フローを作成します。応募者のスコアを保存する審査レコードを作成します。このフローでスコアが変数に割り当てられ、後々このスコアを出力してオーケストレーションに使用できます。
面接をスケジュールする
応募者のスコアが 3 以上の場合に実行される自動起動フローを作成します。
応募者に採用担当マネージャーとの面接をスケジュールするメールアラートが送信されます。
応募者を不採用にする
応募者のスコアが 3 未満の場合に実行される自動起動フローを作成します。
不採用になった応募者にメールアクションが送信されます。
採用担当マネージャーとの面接を実施する
採用面接、スコアリング、決定を 1 つのフローにまとめることができます。
採用担当者と採用担当マネージャーは評定基準が同じため、採用担当者の画面フローを転用します。採用担当マネージャーが応募者を評定し、採用を支持するかどうかを示します。このフローで応募者のスコアを保存する審査レコードが作成されます。このフローでスコアが変数に割り当てられ、後々このスコアを出力してオーケストレーションに使用できます。