オーケストレーションを構築する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- フローオーケストレーションを使用して、シンプルなオーケストレーションを構築する。
- フローをステップに割り当てる。
- ステップを組み合わせてフェーズを作成する。
一緒にトレイルを進みましょう
エキスパートの説明を見ながらこのステップを実行したい場合は、次の動画をご覧ください。これは「Trail Together」(一緒にトレイル) シリーズの一部です。
(この動画は 41:56 の時点から始まります。戻して手順の最初から見直す場合はご注意ください。)
オーケストレーションを構築する
このシナリオのフローがすべて作成されました。ステップとフェーズも特定されました。あとはオーケストレーションにまとめるだけです!
このオーケストレーションを作成する手順は、次のとおりです。
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに
フロー
と入力し、[フロー] を選択します。 - [新規フロー] をクリックします。
- [すべて + テンプレート] を選択します。
- [フローオーケストレーション] を選択します。
-
[Record-Triggered Orchestration (レコードトリガーオーケストレーション)] を選択します。
ここでは、職位レコードが作成されたときにオーケストレーションが開始されるようにするために、このオプションを選択します。 - [作成] をクリックします。
- キャンバスで、[Start (開始)] 要素の [Edit (編集)] をクリックします。
- [オブジェクト] で [Position (職位)] を選択します。
- [オーケストレーションをトリガーする条件] で [レコードが作成されたとき] を選択します。
- [条件の要件] で [すべての条件に一致 (AND)] を選択します。
- [項目] に [Status__c] を選択します。
- [演算子] には、[次の文字列と一致する] を選択します。
- [値] に [新規] を選択します。
- [Save (保存)] をクリックします。
- [Orchestration Label (オーケストレーションの表示ラベル)] に、Recruiting Orchestration - Exercise (採用オーケストレーション - 演習) と入力します。
- [Description (説明)] に、
Candidate recruiting process from initial screening to offer of employment
(一次選考から採用決定までの応募者の採用プロセス) と入力します。 - [Save (保存)] をクリックします。
フェーズを追加する
次に、「Recruiter Screening (採用担当者による選考)」という 1 つ目のフェーズを追加します。
- [Start (開始)] 要素の後のパスで、 にカーソルを合わせて をクリックします。
- [フェーズ] をクリックします。
- [表示ラベル] に
Recruiter Screening
(採用担当者による選考) と入力します。[API 参照名] は自動的に [Recruiter_Screening] に更新されます。 - [説明] に
Recruiter screening including entering the job application, scheduling and conducting the recruiter phone screen
(採用担当者による選考 (求人応募の入力、スケジュール調整、採用担当者による電話選考の実施など)) と入力します。 - [Set Exit Condition (終了条件を設定)] には、[When all steps have been marked Complete the stage is marked Complete (すべてのステップが完了とマークされたら、フェーズは完了とマークされます)] を選択します。
- [Save (保存)] をクリックし、キャンバスの [戻る] をクリックします。
1 つ目のステップをフェーズに追加する
フェーズを設定したら、続いてステップを追加します。前の単元で、このフェーズに次の 3 つのステップを特定しました。
- Enter the job application (求人応募を入力する)
- Schedule the phone screen (電話選考をスケジュールする)
- Conduct the phone screen (電話選考を実施する)
- [フェーズ] 要素で、[ステップを追加] をクリックします。
- [対話型ステップ] をクリックします。
- [表示ラベル] に、
Create a job application
(求人応募を作成する) と入力します。[API 参照名] は自動的に [Create_a_job_application] に更新されます。 - [説明] に、
Screen flow to create a job application
(求人応募を作成する画面フロー) と入力します。 - [エントリ条件を設定] で、[フェーズが開始されたら、ステップが開始されます] を選択します。
- [フロー] 項目をクリックして、[Enter Job Application (求人応募を入力する)] を選択します。
- [Set Input Values (入力値を設定)] で、[VarPositionId] をクリックして、[$Record] > [Id] を選択します (項目が自動的に {!$Record.Id} に更新されます)。
フローの先行の値を使用して、参照先フローの入力変数を設定します。ここでは、作成中の求人応募の職位 ID を取得します。 - [Specify Record Page (レコードページを指定)] をクリックして、[$Record] > [Record Id (レコード ID)] を選択します。
この設定を使用して、指定したレコードページを割り当てられたすべてのユーザーにリンクします。指定したレコードページのオーケストレーション作業ガイドコンポーネントの作業が完了しました。 - [Specify Assigned User (割り当てられたユーザーを指定)] セクションで、[Assignee Type (割り当て先種別)] 項目をクリックして [User Resource (ユーザーリソース)] を選択します。
[User Resource (ユーザーリソース)] を選択して、オーケストレーションの実行時のユーザーのユーザー名を含むリソースを指定します。 - [User Resource (ユーザーリソース)] をクリックして、[$Record] > [Owner (User) (所有者 (ユーザー))] > [Username (ユーザー名)] を選択します。
[Username (ユーザー名)] オプションを使用する場合は、組織で選択可能なユーザーのリストが表示されます。このリストから、[Position (職位)] レコードを作成しているユーザーが採用担当者であることを確認できます。レコードが作成された時点で、その採用担当者に適切な作業項目が割り当てられます。自動化ではユーザー名をハードコードしないようにします。 - [Set Exit Condition (終了条件を設定)] で、[When the assigned user has completed the screen flow, the step is marked Complete (割り当てられたユーザーが画面フローを完了したら、ステップは完了とマークされます)] を選択します。
- キャンバスをクリックします。
2 つ目のステップをフェーズに追加する
- [ステップを追加] をクリックします。
- [バックグラウンドステップ] を選択します。
- [表示ラベル] に、
Notify candidate
(応募者に通知) と入力します。[API 参照名] は自動的に [Notify_candidate] に更新されます。 - [説明] に、
Notify candidate of screen
(応募者に選考を通知する) と入力します。 - [エントリ条件を設定] で、[別のステップが完了とマークされたら、ステップが開始されます] を選択します。
- ステップ名に
[Create a job application (求人応募を作成する)]
を選択します。 - [フロー] 項目をクリックして、[Interview Email Notification (面接のメール通知)] フローを選択します。
- [Set Input Values (入力値を設定)] で、[varCandidateId] をクリックし、[Create_a_job_application] > [Outputs (出力)] > [varCandidateId] を選択します。
この処理では、前のステップ (Create_a_job_application) の変数を現在のステップ (Notify_candidate) の入力に使用して、求人を電話選考にリンクします。
- キャンバスをクリックします。
3 つ目のステップをフェーズに追加する
- [ステップを追加] をクリックします。
- [対話型ステップ] を選択します。このステップでは、採用担当者の作業ガイドに画面フローが表示されるようにします。
- [表示ラベル] に
Recruiter phone screen
(採用担当者による電話選考) と入力します。[API 参照名] は自動的に [Recruiter_phone_screen] に更新されます。 - [説明] に、
Screen flow to screen candidate
(応募者を選考する画面フロー) と入力します。 - [エントリ条件を設定] で、[別のステップが完了とマークされたら、ステップが開始されます] を選択します。
- ステップ名に
[Notify candidate (応募者に通知する)]
を選択します。 - [フロー] 項目をクリックして、[Interview Screen (面接対象者の選考)] フローを選択します。
- [入力値を設定] で、[jobApplicationId] をクリックし、[Create_a_job_application] > [出力] > [VarJobApplicationId] を選択します。
- [レコードページを指定] をクリックして、[$Record] > [Id (ID)] を選択します。
- [割り当てられたユーザーを指定] セクションで、[割り当て先種別] 項目をクリックして [ユーザーリソース] を選択します。
- [User Resource (ユーザーリソース)] をクリックして、[$Record] > [OwnerID (User) (OwnerID (ユーザー))] > [Username (ユーザー名)] を選択します。
- [終了条件を設定] で、[割り当てられたユーザーが画面フローを完了したら、ステップは完了とマークされます] を選択します。
- キャンバスをクリックします。
[Recruiter Screening (採用担当者による選考)] フェーズが完成しました!
決定を追加する
次は、決定を追加します。この要素は、if-then ステートメントのように機能します。(IF) 何かが true の場合は、(THEN) アクションが実行され、(ELSE) それ以外の場合は他の何かが true かどうかをチェックします。つまり、(IF) 応募者のスコアが 3 未満の場合は、(THEN) 採用プロセスの先に進めません。(IF) スコアが 3 以上の場合は、(THEN) 応募者に採用担当マネージャーとの面接がスケジュールされます。
- [Initial Screening Stage (一次選考フェーズ)] と [End (終了)] 要素の間にある にカーソルを合わせて をクリックします
- [決定] をクリックします。
- [表示ラベル] に、
Go to next round
(次の段階に進む) と入力します。[API 参照名] は自動的に [Go_to_next_round] に更新されます。 - [説明] に、
Will the candidate advance to the next round
(応募者を次の段階に進めるか) と入力します。 - [結果の詳細] の [表示ラベル] に、
Yes
(はい) と入力します。[API 参照名] は自動的に [Yes] に更新されます。 - [結果を実行する条件の要件] に [すべての条件に一致 (AND)] を選択します。
- [リソース] をクリックして [Recruiter_phone_screen] > [出力] > [#varReviewScore] を選択します。
- [演算子] に、[以上] を選択します。
- [値] に、
3
と入力します。応募者のスコアが 3 以上の場合は、次の段階に進みます。 - 条件は不要なため、[デフォルトの結果] を変更する必要はありません。
- キャンバスをクリックします。
オーケストレーションに決定が追加されました。
オーケストレーションを完成させる
決定を作成したら、さらに 2 つのフェーズを追加します。「Hiring Manager Interview (採用担当マネージャーとの面接)」と「Candidate Rejected (応募者の不採用)」です。決定要素で、どちらのフェーズに進むかが判断されます。
Hiring Manager Interview (採用担当マネージャーとの面接) フェーズ (1)
このフェーズには 2 つのステップがあります。応募者の一次選考の合計スコアが 5 点中 3 点以上の場合は、採用担当マネージャーとの面接に進みます。その場合は、採用担当マネージャーとの面接がスケジュールされます ([Notify candidate of hiring manager interview (応募者に採用担当マネージャーとの面接を通知)] バックグラウンドステップ)。その後、採用担当マネージャーが最終面接を実施します ([Hiring Manager review (採用担当マネージャーによる審査)] 対話型ステップ)。マネージャーもフィードバックを送信する画面フローを使用します。
決定 (2)
評定が送信されると、決定 ([Make offer (採用決定)]) が起動し、マネージャーがこの応募者の採用を支持しているかどうかが確認されます。
Candidate rejected (応募者の不採用) フェーズ (3)
このフェーズのステップは 1 つのみです。応募者が不採用になった場合は、バックグラウンドステップ ([Thank you for your interest (応募いただきありがとうございました)] バックグラウンドステップ) が実行され、自動メールが作成されます。採用プロセスが終了する旨が応募者に通知されます。
オーケストレーションを有効にする
Salesforce にオーケストレーションの複数のバージョンを保持できますが、有効にできるのは一度に 1 つのバージョンのみです。
有効にする手順は、次のとおりです。
- Flow Builder で、オーケストレーションのバージョンを開きます。
- ボタンバーで、[有効化] をクリックします。
以前のバージョンが有効になっている場合は、自動的に無効になります。