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オーケストレーションを構築する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • フローオーケストレーションを使用して、シンプルなオーケストレーションを構築する。
  • フローをステップに割り当てる。
  • ステップを組み合わせてフェーズを作成する。
メモ

メモ

日本語で受講されている方へ
Challenge は日本語の Trailhead Playground で開始し、かっこ内の翻訳を参照しながら進めていってください。Challenge での評価は英語データを対象に行われるため、英語の値のみをコピーして貼り付けるようにしてください。日本語の組織で Challenge が不合格だった場合は、(1) この手順に従って [Locale (地域)] を [United States (米国)] に切り替え、(2) [Language (言語)] を [English (英語)] に切り替えてから、(3) [Check Challenge (Challenge を確認)] ボタンをクリックしてみることをお勧めします。

翻訳版 Trailhead を活用する方法の詳細は、自分の言語の Trailhead バッジを参照してください。

一緒にトレイルを進みましょう

エキスパートの説明を見ながらこのステップを実行したい場合は、次の動画をご覧ください。これは「Trail Together」(一緒にトレイル) シリーズの一部です。

(この動画は 41:56 の時点から始まります。戻して手順の最初から見直す場合はご注意ください。)

オーケストレーションを構築する

このシナリオのフローがすべて作成されました。ステップとフェーズも特定されました。あとはオーケストレーションにまとめるだけです!

このオーケストレーションを作成する手順は、次のとおりです。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Flows (フロー) と入力し、[Flows (フロー)] を選択します。
  2. [新規フロー] をクリックします。
  3. [Start from Scratch (最初から開始)] が選択されていることを確認し、[Next (次へ)] をクリックします。
  4. [Record-Triggered Orchestration (レコードトリガーオーケストレーション)] を選択します。
    ここでは、職位レコードが作成されたときにオーケストレーションが開始されるようにするために、このオプションを選択します。
  5. [Create (作成)] をクリックします。
    オーケストレーションの構築を表すグラフィック
    キャンバスでは、自動的に [Start (開始)] 要素の編集モードになります。右側にはオプションが表示されています。編集モードではない場合は、[Start (開始)] 要素の [Edit (編集)] をクリックします。
  6. [オブジェクト] で [Position (職位)] を選択します。
  7. [オーケストレーションをトリガーする条件] で [レコードが作成されたとき] を選択します。
  8. [条件の要件] で [すべての条件に一致 (AND)] を選択します。
  9. [項目] に [Status__c] を選択します。
  10. [演算子] には、[次の文字列と一致する] を選択します。
  11. [Value (値)] で [New (新規)] を選択します。
    上記のステップに対応する情報が入力された開始画面
  12. [Save (保存)] をクリックします。
  13. [Orchestration Label (オーケストレーションの表示ラベル)] に、Recruiting Orchestration - Exercise (採用オーケストレーション - 演習) と入力します。
  14. [Description (説明)] に、Candidate recruiting process from initial screening to offer of employment (一次選考から採用決定までの応募者の採用プロセス) と入力します。
  15. [Save (保存)] をクリックします。

フェーズを追加する

次に、「Recruiter Screening (採用担当者による選考)」という 1 つ目のフェーズを追加します。

  1. [Start (開始)] 要素の後のパスで、要素を追加 にカーソルを合わせて 要素を追加 をクリックします。

[フェーズ] と [決定] オプションがある [要素を追加] メニュー

  1. [フェーズ] をクリックします。
  2. [Label (表示ラベル)] に、Recruiter Screening (採用担当者による選考) と入力します。
    [API Name (API 参照名)] は自動的に [Recruiter_Screening] に更新されます。
  3. [Description (説明)] に Recruiter screening including entering the job application, scheduling and conducting the recruiter phone screen (採用担当者による選考 (求人応募の入力、スケジュール調整、採用担当者による電話選考の実施など)) と入力します。
  4. [Select When to Complete the Stage (フェーズを完了するタイミングを選択)] で、[When all steps have been marked Complete the stage is marked Complete (すべてのステップが完了とマークされたら、フェーズは完了とマークされます)] を選択します。
    上記のステップに対応する情報が入力された新しいフェーズ画面。
  5. [Save (保存)] をクリックしてから、右上隅にある [X] をクリックしてフェーズの編集ウィンドウを閉じます。
    上記のステップを表すグラフィック

1 つ目のステップをフェーズに追加する

フェーズを設定したら、続いてステップを追加します。前の単元で、このフェーズに次の 3 つのステップを特定しました。

  • Enter the job application (求人応募を入力する)
  • Schedule the phone screen (電話選考をスケジュールする)
  • Conduct the phone screen (電話選考を実施する)
  1. [Stage (フェーズ)] 要素で、[Add Step (ステップを追加)] をクリックします。
    [Add Step (ステップを追加)] 要素をクリックすると、[1. Background Step (バックグラウンドステップ)]、[2. Interactive Step (インタラクティブステップ)]、[3. MuleSoft Step (MuleSoft ステップ)] の 3 つのオプションが表示されます。
  2. [対話型ステップ] をクリックします。
  3. [Label (表示ラベル)] に、Create a job application (求人応募を作成する) と入力します。
    [API Name (API 参照名)] は自動的に [Create_a_job_application] に更新されます。
  4. [Description (説明)] に、Screen flow to create a job application (求人応募を作成する画面フロー) と入力します。
  5. [Select When to Start the Step (ステップを開始するタイミングを選択)] で、[When the stage starts, the step starts (フェーズが開始されたら、ステップが開始されます)] を選択します。
    上記の情報が入力された [Label (表示ラベル)]、[API Name (API 参照名)]、[Description (説明)]、[Condition (条件)] の各項目。
  6. [Select an Action to Run (実行するアクションを選択)] の [Action (アクション)] 項目をクリックして、[Enter Job Application (求人応募を入力する)] フローを選択します。
  7. [Set Input Values for the Selected Action (選択されたアクションの入力値を設定)] で、[varPositionId] をクリックして、[Triggering Position__c] > [Record ID (レコード ID)] を選択します。
    フローの先行の値を使用して、参照先フローの入力変数を設定します。ここでは、作成中の求人応募の職位 ID を取得します。
    上記の情報が入力された [Action (アクション)] および [varPositionId] 項目。
  8. [Select Someone to Complete the Action (アクションを完了するユーザーを選択)] セクションで、[Assignee Type (割り当て先種別)] 項目をクリックして [User Resource (ユーザーリソース)] を選択します。
    [User Resource (ユーザーリソース)] を使用して、オーケストレーションの実行時のユーザーのユーザー名を含むリソースを指定します。
  9. [User Resource (ユーザーリソース)] をクリックして、[Triggering Position__c] > [Owner ID (User) (所有者 ID (ユーザー))]> [Username (ユーザー名)] を選択します。
    [Username (ユーザー名)] オプションを使用する場合は、組織で選択可能なユーザーのリストが表示されます。このリストから、[Position (職位)] レコードを作成しているユーザーが採用担当者であることを確認できます。レコードが作成された時点で、その採用担当者に適切な作業項目が割り当てられます。自動化ではユーザー名をハードコードしないようにします。
    上記の情報が入力された [Assignee Type (割り当て先種別)] および [User Resource (ユーザーリソース)] 項目。
  10. [Select Where to Complete the Action (アクションを完了する場所を選択)] セクションで、[Related Record ID (関連レコード ID)] 項目を選択して、[Triggering Position__c] >[Record ID (レコード ID)] を選択します。
    この設定により、指定したレコードページをすべての割り当て済みユーザーにリンクします。指定したレコードページのオーケストレーション作業ガイドコンポーネントの作業が完了しました。
  11. [Select When to Complete the Step (ステップを完了するタイミングを選択)] で、[When the assigned user has completed the screen flow, the step is marked Completed (割り当てられたユーザーが画面フローを完了したら、ステップは完了とマークされます)] を選択します。
    上記の情報が入力された [Related Record ID (関連レコード ID)] および [Condition (条件)] 項目。
  12. 右上隅にある [X] をクリックして、このステップの編集モードを閉じます。

2 つ目のステップをフェーズに追加する

  1. [ステップを追加] をクリックします。
  2. [バックグラウンドステップ] を選択します。
  3. [Label (表示ラベル)] に、Notify candidate.
    (候補者に通知する) と入力します。[API Name (API 参照名)] は自動的に [Notify_candidate] に更新されます。
  4. [Description (説明)] に、Notify candidate of screen (応募者に選考を通知する) と入力します。
  5. [Select When to Start the Step (ステップを開始するタイミングを選択)] で、[When another step is marked Complete, the step starts (別のステップが完了とマークされたら、ステップが開始されます)] を選択します。
  6. ステップ名として [Create a job application (求人応募を作成する)] を選択します。
  7. [Select an Action to Run (実行するアクションを選択)] の [Action (アクション)] 項目をクリックして、[Interview Email Notification (面接のメール通知)] フローを選択します。
  8. [Set Input Values for the Selected Action (選択されたアクションの入力値を設定)] で、[varCandidateId] をクリックし、[Recruiter Screening (採用担当者による選考)] > [Create a job application (求人応募を作成する)]> [Outputs (出力)]> [varCandidateId] を選択します。
    この処理では、前のステップ (Create_a_job_application) からの変数を現在のステップ (Notify_candidate) の入力に使用して、求人を電話選考にリンクします。
    上記のステップに対応する情報が入力された [Add Background Step (バックグラウンドステップを追加)] 画面。
  9. 右上隅にある [X] をクリックして、このステップの編集モードを閉じます。

3 つ目のステップをフェーズに追加する

  1. [ステップを追加] をクリックします。
  2. [Interactive Step (対話型ステップ)] を選択します。
    このステップでは、採用担当者の作業ガイドに画面フローが表示されるようにします。
  3. [Label (表示ラベル)] に、Recruiter phone screen (採用担当者による電話選考) と入力します。
    [API Name (API 参照名)] は自動的に [Recruiter_phone_screen] に更新されます。
  4. [Description (説明)] に、Screen flow to screen candidate (応募者を選考する画面フロー) と入力します。
  5. [Select When to Start the Step (ステップを開始するタイミングを選択)] で、[Condition (条件)] 項目をクリックし、[When another step is marked Complete, the step starts (別のステップが完了とマークされたら、ステップが開始されます)] を選択します。
  6. ステップ名に [Notify candidate (応募者に通知する)] を選択します。
    上記の情報が入力された [Label (表示ラベル)]、[Description (説明)]、[Condition (条件)]、[Step Name (ステップ名)] の各項目。
  7. [Select an Action to Run (実行するアクションを選択)] の [Action (アクション)] 項目をクリックして、[Interview Screen (面接対象者の選考)] フローを選択します。
  8. [Set Input Values for the Selected Action (選択されたアクションの入力値を設定)] で、[jobApplicationId] 項目を選択して、[Recruiter Screening (採用担当者による選考)] > [Create a job application (求人応募を作成する)]> [Outputs (出力)]> [varJobApplicationId] を選択します。
    上記の情報が入力された [Action (アクション)] および [jobApplicationId] 項目。
  9. [Select Someone to Complete the Action (アクションを完了するユーザーを選択)] セクションで、[Assignee Type (割り当て先種別)] 項目をクリックして [User Resource (ユーザーリソース)] を選択します。
  10. [User Resource (ユーザーリソース)] 項目をクリックし、[Triggering Position__c]> [Owner ID (User) (所有者 ID (ユーザー))]> [Username (ユーザー名)] を選択します。
  11. [Select Where to Complete the Action (アクションを完了する場所を選択)] セクションで、[Related Record Id (関連レコード ID)] 項目をクリックして [Triggering Position__c] > [Record ID (レコード ID)] を選択します。
  12. [Select When to Complete the Step (ステップを完了するタイミングを選択)] で、[Condition (条件)] 項目をクリックし、[When the assigned user has completed the screen flow, the step is marked complete (割り当てられたユーザーが画面フローを完了したら、ステップは完了とマークされます)] を選択します。
    上記の情報が入力された [Assignee Type (割り当て先種別)]、[User Resource (ユーザーリソース)]、[Condition (条件)] の各項目。
  13. 右上隅にある [X] をクリックして、このステップの編集モードを閉じます。

[Recruiter Screening (採用担当者による選考)] フェーズが完成しました。 

3 つのステップで構成される 1 つ目のフェーズの完成

決定を追加する

次は、決定を追加します。この要素は、if-then ステートメントのように機能します。(IF) 何かが true の場合は、(THEN) アクションが実行され、(ELSE) それ以外の場合は他の何かが true かどうかをチェックします。つまり、(IF) 応募者のスコアが 3 未満の場合は、(THEN) 採用プロセスの先に進めません。(IF) スコアが 3 以上の場合は、(THEN) 応募者に採用担当マネージャーとの面接がスケジュールされます。

  1. [Recruiter Screening Stage (採用担当者による選考フェーズ)] と [End (終了)] 要素の間にある 要素を追加 にカーソルを合わせて 要素を追加 をクリックします
  2. [Decision (決定)] をクリックします。
    以下のステップに対応する決定画面ステップ
  3. [Label (表示ラベル)] に、Go to next round (次の段階に進む) と入力します。
    [API Name (API 参照名)] は自動的に [Go_to_next_round] に更新されます。
  4. [Description (説明)] に、Will the candidate advance to the next round (応募者を次の段階に進めるか) と入力します。
  5. [OUTCOME DETAILS (結果詳細)] の下にある [Label (表示ラベル)] に Yes (はい) と入力します。
    [API Name (API 参照名)] は自動的に [Yes] に更新されます。
  6. [結果を実行する条件の要件] に [すべての条件に一致 (AND)] を選択します。
  7. [リソース] をクリックして [Recruiter phone screen (採用担当者による電話選考)]> [Outputs (出力)]> [varReviewScore] を選択します。
  8. [演算子] に、[以上] を選択します。
  9. [Value (値)] に、3 と入力します。
    応募者のスコアが 3 以上の場合は、次の段階に進みます。
  10. 条件は不要なため、[デフォルトの結果] を変更する必要はありません。
  11. 右上隅にある [X] をクリックして、このステップの編集モードを閉じます。
  12. [Save (保存)] をクリックします。警告がポップアップウィンドウに表示される場合がありますが、ここではウィンドウを閉じてください。

オーケストレーションに決定が追加されました。

メモ

わかりやすい表示ラベルに変更する場合は、[デフォルトの結果] をクリックします。[表示ラベル] 項目に任意の名前を入力します。

キャンバス上の完成した決定

オーケストレーションを完成させる

決定を作成したら、さらに 2 つのフェーズを追加します。「Hiring Manager Interview (採用担当マネージャーとの面接)」と「Candidate Rejected (応募者の不採用)」です。決定要素で、どちらのフェーズに進むかが判断されます。 

完成したオーケストレーション。各セクションに以下の説明に対応する番号が付いています。

Hiring Manager Interview (採用担当マネージャーとの面接) フェーズ (1)

このフェーズには 2 つのステップがあります。応募者の一次選考の合計スコアが 5 点中 3 点以上の場合は、採用担当マネージャーとの面接に進みます。その場合は、採用担当マネージャーとの面接がスケジュールされます ([Notify candidate of hiring manager interview (応募者に採用担当マネージャーとの面接を通知)] バックグラウンドステップ)。その後、採用担当マネージャーが最終面接を実施します ([Hiring Manager review (採用担当マネージャーによる審査)] 対話型ステップ)。マネージャーもフィードバックを送信する画面フローを使用します。

決定 (2)

評定が送信されると、決定 ([Make offer (採用決定)]) が起動し、マネージャーがこの応募者の採用を支持しているかどうかが確認されます。 

Candidate rejected (応募者の不採用) フェーズ (3)

このフェーズのステップは 1 つのみです。応募者が不採用になった場合は、バックグラウンドステップ ([Thank you for your interest (応募いただきありがとうございました)] バックグラウンドステップ) が実行され、自動メールが作成されます。採用プロセスが終了する旨が応募者に通知されます。

メモ

オーケストレーションを構築する際、対話型ステップを特定のユーザーではなく、キューまたは公開グループに割り当てるとプロセスのボトルネックを回避できます。関連付けられた作業項目が作成されると、すべてのキューまたは公開グループのメンバーにメールが送信されます。

オーケストレーションを有効にする

Salesforce にオーケストレーションの複数のバージョンを保持できますが、有効にできるのは一度に 1 つのバージョンのみです。 

有効にする手順は、次のとおりです。

  1. Flow Builder で、オーケストレーションのバージョンを開きます。
  2. ボタンバーで、[有効化] をクリックします。

以前のバージョンが有効になっている場合は、自動的に無効になります。

リソース

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