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支店管理入門

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 支店のパフォーマンスを追跡する必要性について説明する。
  • 支店管理機能について説明する。
  • 支店管理データモデルについて説明する。

銀行業界のトップをめざせ

大手金融サービスプロバイダーの Cumulus Bank は Financial Services Cloud (FSC) を使用して業務と顧客を管理しています。銀行業界の競争は熾烈です。Cumulus Bank は長年利益を出してきましたが、ライバル行が急激に追い上げてきています。常に他行の先を行くために、Cumulus では新しいビジネス戦略を計画しています。利益性の高い支店のパフォーマンスを分析し、その分析を利用して、苦戦している支店を支援するのです。この戦略には、従業員の再編成と、支店間でのバンカーの共有も含まれています。

四半期ごとに Cumulus は各支店の利益性を評価しています。MG road 支店は Cumulus の利益性上位支店の常連であり、その成功に貢献しているのが Hank Burton です。敬意を込めて「Bank」Burton と呼ばれる Hank は、Cumulus のトップパフォーマーのパーソナルバンカーです。 

Cumulus Bank の VP である Kamala Kharga は再編成を MG Road 支店と Hank から始めることに決めています。ただしその前に、支店の内部構造や Hank の成功について詳細を知る必要があります。Hank が獲得している富裕層の顧客の数は? 有望なリードの商談成立までの速さは? Kamala はさまざまなクライアントエンゲージメント評価指標も監視したいと考えています。Hank が複数の支店での勤務を開始したら、各支店での Hank のパフォーマンスは正しくクレジット処理されて追跡される必要があります。そのために、新しいビジネス戦略をサポートする機能とレポートを備えたソリューションが必要です。

お金のつまったトロフィーがのっている表彰台の画像。

支店管理の概要

絶妙なタイミングです。Cumulus の頼りになる Salesforce システム管理者の Matt は最近、支店管理の資料を読み込み、そのことを Kamala にメンションしました。 

「よさそうな話なのでもう少し説明してください。」Kamala からコメントがありました。

alt text=Salesforce システム管理者 Matt の顔写真。

Matt は支店管理という FSC 機能について説明しはじめました。Cumulus は、支店、従業員、顧客のパフォーマンスを追跡することで、組織の生産性を高めることができます。つまり、まさに Kamala が求めていたソリューションなのです。

Matt は続けます。支店管理を使用すると、さまざまな支店間の支店階層とバンカー割り当ての 360 度ビューを得て業務を改善することができます。さらにこの機能は従来の支店管理ソリューションの枠に留まりません。物理的な支店に加え、Kamala は支店管理を使用して仮想支店、デジタルチーム、コンタクトセンターの生産性の管理と追跡もできます。また、クライアント、残高、リードの取引開始、商談成立などの主要な評価指標に関する支店固有のレポートを使用して充実したインサイトを得ることができます。

Hank のようなパーソナルバンカーにとっての利点もあります。Hank は支店を容易に切り替えることができ、作成したすべての取引先は自動レコード追跡によって自動的に現在の支店に割り当てられます (詳細は後述)。

Matt は支店管理の機能を次のようにまとめました。 

  • 専用のコンソールアプリケーションで支店、バンカー、顧客を管理。
  • ユーティリティバーコンポーネントで支店をすばやく切り替え。コンポーネントを任意の別のアプリケーションに配置可能。
  • 取引先を支店に自動割り当て。
  • カスタム支店レポートおよびダッシュボードを作成可能。
  • 顧客とのやりとりを追跡。

支店管理の各機能を並べた画像。

メモ

メモ
このモジュールではリテールバンキングに重点を置いていますが、支店管理は他の分野でも同様に問題なく機能します。

支部管理データモデルの詳細を知る

支店管理を設定する前に、Matt は時間を取ってそのデータモデルを学んでいます。モデルは次の相互接続されたオブジェクトで構成されていることがわかりました。

  • 支店ユニット: 支店管理データモデルの中心となるオブジェクトです。支店 (物理、仮想、またはその両方) を表し、支店のネットワークと階層を作成するために使用されます。その他の支店間連の情報は、場所や業務時間のようなオブジェクトにリンクして取得できます。
  • 支店ユニットビジネスメンバー: 従業員を支店ユニットに割り当てるために使用される連結オブジェクトです。このオブジェクトでは、支店ユニットと従業員間の多対多リレーションを設定できます。たとえば、銀行の従業員が 2 つの支店で勤務している場合、2 つの支店ユニットビジネスメンバーレコードが作成されます。
  • バンカー: 1 つ以上の支店ユニットで勤務するユーザーまたは取引先責任者を表します。バンカーは、銀行業界向けに FSC で事前定義されている支店ユニットビジネスメンバー種別です。
  • 支店ユニット顧客: カスタマー取引先を特定の支店に割り当てるために使用されるオブジェクトです。

支店管理では、システム管理者が支店階層とサービステリトリーや取引先階層との独自の同期を設定できます。支店とそれに関連付けられたレコードを主要な Service Cloud オブジェクト (サービステリトリー、サービステリトリーメンバー、サービスリソース) にリンクして Lightning Scheduler と Field Service Lightning を取引先に接続することができます。

次の単元

この単元で、Matt は支店管理機能の基本を理解しました。次の単元では、機能を使用できるように組織を準備します。では、先に進みましょう!

リソース

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