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ブロックチェーンの動作

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • ブロックチェーンでエコシステムがどう機能するかを説明する。
  • スマートコントラクトのしくみを説明する。
  • 具体的な使用事例を説明する。

使用事例でブロックチェーンの動作を段階的に確認していきましょう!

コーヒー豆のビジネスネットワーク

コーヒー豆を売買するためのビジネスネットワークは、間違いなく多くの参加者で構成されるグローバルなネットワークです。

栽培者を表すコーヒー豆、運送会社を表す飛行機、購入者を表すコーヒーカップのアイコンとそれらが線でつながれた世界地図。

  • コーヒー豆の栽培者: 収穫したコーヒー豆を販売して収益を得ます。
  • コーヒー豆の醸造者: コーヒー豆を購入し、その豆から心安らぐコーヒーを淹れて顧客に提供することで収益を得ます。
  • 物流および運送会社: 栽培者からコーヒー豆を集荷し、世界中の醸造者に配送します。

あなたはコーヒー醸造者 McEvy's Coffee だとします。3 種類のコーヒー豆 (良、上、極上) の少量の在庫でビジネスを始めました。醸造者として、豆をおいしいコーヒーにして顧客に販売することで収益を得ています。 

どの程度利益が出るかは、効率と使用するコーヒー豆の品質で決まります。

コーヒーを醸造して利益を出した後、「極上」豆の在庫を使い切ったことに気付きました。何としても在庫を追加する必要があります。「極上」コーヒーの 1 杯あたりの利益は他の種類よりも大きいからです。ただし、まずはコーヒー豆のサプライヤを見つけなければなりません。

ラップトップのそばに置かれたコーヒーカップとソーサー、クリームにシナモンでハート型が描かれたおいしいコーヒーの画像。

ブロックチェーンのない世界では、必要な高品質のコーヒー豆をあなたが受け入れられる条件で販売してくれる栽培者を見つけることさえ困難です。見つけたとしても、価格と品質を交渉する必要があります。栽培者は「極上」品質のコーヒー豆を提供すると約束するかもしれませんが、保証はありません。

スマートコントラクト

そこで効果を発揮するのがブロックチェーンです。ブロックチェーンは、契約プロセスにおける醸造者と栽培者間の効率を高めます。

ブロックチェーンでは、蒸留者と栽培者がスマートコントラクトを使用して、合意すべき契約条件を成文化し、コーヒー豆の取引に使用できます。

あなたはモバイルアプリケーションを使用して、コーヒー豆の購入にスマートコントラクトを使用するように要求します。次の条件を設定します。

  • 購入するコーヒー豆の品質: 極上
  • 購入数量: 40 ユニット
  • 受け入れ可能な価格範囲: ユニットあたり 7 ドル以下

スマートコントラクトを送信すると、ネットワークに登録され、ブロックチェーンのロジックがあなたとその契約条件を受け入れる栽培者をマッチングします。

組織はスマートコントラクトという唯一のメカニズムを通してコーヒー豆ネットワークへの参加を許可されるため、参加者間の信頼レベルは高くなります。どの組織も、設定されたビジネスルールを変更することはできません。

「極上」品質のコーヒー豆が十分に入荷したので取引を停止したい場合は、いつでもスマートコントラクトを破棄できます。破棄しない限り、この特定のネットワーク内のスマートコントラクトはあなたに合った取引相手を探し続けるように設計されています。

メモ

メモ

ブロックチェーンで実行されているスマートコントラクトを使用してビジネスネットワークに参加する場合、スマートコントラクトの内容が表示されるので、事前に参加するかどうかを判断できます。

履歴

日付、時刻、説明別にトランザクションが表示されているブロックチェーン台帳。ブロックチェーンでは、コーヒー豆の履歴を辿ることができ、品質の保証を得ることができます。たとえば、あなたの取引によって共有台帳に「Deal struck between buyer McEvy's Coffee and grower Big Beans for the purchase of 40 units of Best beans for $6.00/unit.」 (購入者 McEvy's Coffee と栽培者 Big Beans 間で「極上」豆を単価 6 ドルで 40 ユニット購入する契約が成立) と記録されます。

重要な点として、このレベルの表示内容がグローバルなコーヒー規制機関に表示されることを理解しておきます。このような規制機関としての役割を果たす組織は大抵、全員がルールに従っていることを確認するためにある程度の量の情報を必要とします。

ブロックチェーンがなければ、規制機関はすべての参加者から活動報告を収集し、発生した取引の複雑に入り組んだ状態を整理するためにフォレンジック分析を実行して、誰かが自分に有利に見せよう (または収入を増やそう) として情報隠匿を試みていないか突き止める必要があるでしょう。

ただしこの例の場合は、台帳の各記録に対してコンセンサスが形成されています。ビジネスネットワークの全員が、情報は信頼できるものであることを知っています。さらに規制機関はこの情報を利用してビジネスネットワークの状態を可視化できます。

プライバシー

コーヒーの購入量、価格、数量など、この情報の機密性がきわめて高いことは明らかです。取引の情報は決して競合他社に知られたくありません。 

幸い、このネットワークに参加するときにはオンボーディングプロセスに従います。そこで契約条件に合意し、他のメンバーによるレビューを受けます。参加が許可されると、デジタル ID とデジタル鍵のセットが付与されます。これを使用して、共有台帳内にある特定のデータ項目を復号化して参照できます。 

ネットワークの購入者と販売者はそれぞれ、自分が関与する取引だけを表示できます。ビジネスブロックチェーンでは、設計段階で他者の機密情報に不正にアクセスできないようにしています。 

コーヒーを淹れるたびに、それが台帳に表示されます。履歴を遡って、入荷したコーヒーの品質や栽培者が収穫した時期を確認できます。これで終わりです。

新しいビジネスモデル

認証機関が参加したことをを示す台帳と、下部のダッシュボード情報。

ブロックチェーンでは、従来の台帳ではできなかったことができます。

認証機関を見てみましょう。認証機関は、実務を分析し、栽培者と購入者が基準を満たしていれば、そのコーヒーに認定証を付与します。 

台帳を見ると、これらの認証機関から新たにエントリが表示されています。たとえば、「Certification authority Organic Bean Buyers has joined the network」 (認証機関 Organic Bean Buyers がネットワークに参加) と「Taster's Inc. has joined the network」 (Taster's Inc がネットワークに参加) です。この情報は、ネットワークの他のメンバーに公開されて表示されます。

栽培者側では、環境保護団体や公正取引慣行団体が、栽培者が環境に配慮した方法を実践しているかレビューすることがあります。栽培者はブロックチェーンで認定を申請できます。合格すれば、その認定がネットワーク上で公開されるため、より多くの購入者を引き付けて取引できます。購入者には、該当する機関が台帳に添付した認定証が改ざん不可能で信頼できることがわかります。

コーヒー豆から美味しいホットコーヒーを淹れる購入者側にとって、料理批評家から称賛は認定となります。批評家の称賛を得れば、コーヒーの販売価格を上げることも考えられます。過去の批評がすべて台帳上に残っていて信頼できると評判の批評家であれば、迷いなく地域で「最高のコーヒー」と宣伝することができます。 

ブロックチェーンネットワークの開始

ブロックチェーンをベースにしたビジネスネットワークの価値を理解できたので、ビジネスに利用する機会が見えてきたでしょう。業界で既存のブロックチェーンネットワークが設立されているかもしれません。または、自分で他のいくつかの組織をまとめ、新しいブロックチェーンネットワークを設立する機会があるかもしれません。

ネットワークの創始者になると、誰を参加させるか、参加するにはどのような条件を満たす必要があるかについて影響力を行使できるので、多くのメリットがあります。ただその力には責任が伴います。他者が参加したくなるようなブロックチェーンネットワークでなければ成功できません。つまり、参加者に明確なインセンティブを与え、参加することで何らかのメリットが得られるようにする必要があります。 

ブロックチェーンとは、ビジネスネットワークのリスクを軽減しながら、信頼とセキュリティを高めるものです。規制機関やその他の参加者に必要な透明性を実現しながら、プライバシーも確保し、さまざまな参加者のそれぞれが台帳で関連する特定の情報を参照できるようにします。企業にも、顧客にもメリットがあります。

リソース