請求ライフサイクル全体を管理する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Billing でサポートされる一般的な請求シナリオについて説明する。
- 請求書に使用できるツールについて説明する。
- 支払、クレジットメモ、回収、償却について説明する。
- 請求のパフォーマンスに関するインサイトを得るためのダッシュボードを評価する。
ビジネスに適応する請求
現在のビジネスは汎用的なモデルに従っていません。請求の対象がサブスクリプション、使用量、あるいは複雑なフェーズからなる案件のいずれであっても、Agentforce Revenue Management の Billing はそのアプローチに適応します。
サポートされる請求シナリオには次のようなものがあります。
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使用量ベースの請求: 使用量が記録された後に料金を計算するため、お客様には使用した分だけを正確に請求できます。
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マイルストーンベースの請求: 主要なプロジェクトマイルストーンに到達したときに請求書を生成します。これにより、商品やサービスの提供の進行状況に合わせて請求できます。
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ランプ案件: 価格設定や数量の経時的な変化を反映するように請求スケジュールを自動的に調整します。
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前払いまたは後払い請求: キャッシュフロー戦略に基づいて、サービス期間の前または後にお客様に請求します。
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修正、キャンセル、更新: サブスクリプションが変更されたときに請求書とスケジュールを自動的に更新します。手動でのクリーンアップは不要です。
このような機能を利用することで、商談構造がどれほど複雑になっても、ビジネスに合わせて請求プロセスを拡張できます。Agentforce Revenue Management の Billing でどのように柔軟な請求モデルがサポートされるかを確認したところで、次は、それが明確でプロフェッショナルな請求書の生成と送付にどのように役立つかを見ていきましょう。
完璧な請求書を送付する
適切に設計された請求書は単なる請求手段ではなく、ブランドを反映するものであり、お客様との重要なタッチポイントでもあります。

請求書を作成してから、標準のデフォルト請求書テンプレートを使用するか独自のテンプレートをカスタマイズして、洗練された PDF を生成します。テンプレートにはバンドル商品が表示され、期日、税金、合計金額などの主要な情報が含まれています。会社のロゴを追加して、ビジネスアイデンティティを反映してブランド設定されたドキュメントを作成することもできます。
Billing には、あらゆる規模で機能する柔軟な請求書発行機能があります。
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自動請求書実行: 定期的な請求書の一括実行をスケジュールすることで、大量の請求書を日次、週次、月次で処理できます。
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オンデマンド請求書発行: すぐにアクションを実行する必要がある場合に、取引先レコードまたは注文レコードから直ちに請求書を生成します。
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外部請求書の取り込み: 1 つのプラットフォーム上で請求を統合するために、Invoice Ingestion API を使用して外部システムから請求書をインポートします。
メールの自動化を使用することで、作成した請求書をプロフェッショナルかつ予定どおりにお客様に直接送信できます。
請求書発行後のライフサイクルを管理する
請求書を送信した後にもやることはたくさんあります。Agentforce Revenue Management では、支払の回収から未払い残高の解決まで、請求書発行後のライフサイクル全体を管理できます。
簡単に支払を回収し、返金を発行する
請求書を送信した後には、支払を回収します。支払方法を安全に保存し、バッチを実行して支払を自動的に適用します。お客様が支払後にサービスをキャンセルした場合やプランを変更した場合、数回のクリックだけで返金を発行します。これはシンプルかつ迅速に行われ、全員にとって円滑なエクスペリエンスになります。
正確にクレジットメモを適用する
お客様が注文を縮小 (商品の削除や数量の削減など) した場合、Billing では自動的にその変更がクレジットメモに変換されます。また、必要に応じて単独のクレジットメモを作成することもできます。クレジットは今後の請求書または既存の請求書の特定の品目に適用します。複数の請求書に対してクレジットの適用を自動化することで、コントロールと一貫性を保つことができます。
延滞請求書をプロアクティブに管理する
不良債権を減らすために、Billing の回収機能を使用して、未払いの請求書を監視します。体系的な回収計画を作成し、フォローアップ活動を追跡し、お客様との約束を記録します。リマインダーメールを自動化して、未払残高についてフォローアップします。これにより、回収プロセスが整理され、健全なキャッシュフローを維持できます。
償却によって未払い残高を解決する
残高を回収できない場合、償却機能を使用して精算します。Billing では、償却クレジットメモが自動的に生成されて、請求書の残高が 0 になります。これにより、会計チームは財務レポートを正確で完全な状態に保ったままでレコードを確定できます。
次に、ダッシュボードでどのように有益なインサイトを得られるかを見ていきましょう。
ダッシュボードを使用して請求データを追跡する
収益ライフサイクルを効果的に管理するには、個々のカスタマー取引先と請求業務の全体的な健全性の両方に関する明確なインサイトが必要です。Agentforce Revenue Management では強力な統合ビューが提供されるため、チームは取引を追跡し、問題をプロアクティブに解決し、データ主導の判断を下すことができます。
請求データをアクション可能なインサイトに変えるために使用する主なダッシュボードを見ていきましょう。
請求セントラルダッシュボード
Agentforce Revenue Management の請求セントラルダッシュボードは、組織全体の請求業務を監視するための統合ハブとして機能します。財務チームや業務チームは請求パフォーマンス、取引先レベルの活動、業務効率に関するリアルタイムのインサイトを得ることができます。このダッシュボードには [Overview (概要)] と [Invoices (請求書)] という 2 つの構造化されたタブがあります。
[Overview (概要)] タブ
このタブには、全体的な請求パフォーマンスの概要ビューが表示されます。
- まずは主要な財務メトリクスを確認します。年間経常収益、月間経常収益、総収益、純売掛金、請求書数、更新率、取引先数などがすべて 1 か所に表示されています。
- トレンドグラフでは、収益のうち請求済みのものと未請求のものを比較したり、月間経常収益の変化を確認したりして、成長を追跡し、予測を改善することができます。
- 有効な取引先数や売上債権回転日数を示すグラフによってお客様の活動を調べれば、回収タイムラインをや請求の全体的な効率を評価できます。
- 税金生成の失敗を月ごと、四半期ごと、年ごとに可視化することで、早期に問題を発見でき、チームはパターンを見つけて税金処理の精度を高めることができます。
![請求セントラルダッシュボードの [Overview (概要)] タブ。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/billing-basics-in-revenue-cloud/navigate-the-full-billing-lifecycle/images/ja-JP/e75feb2406b23fc8b2f152e046b66ab9_kix.ff98s5x1m3bs.png)
[Invoices (請求書)] タブ
このタブは請求書の健全性とパフォーマンスに焦点を絞っており、チームは例外を見つけて迅速に対応できます。
- 請求書実行メトリクスと状況の分布を確認します。ドラフト、転記済み、決済済み状況の請求書の数を確認し、係争、失敗した請求書バッチ、クレジットメモの数を追跡できます。
- 未払いの請求書を延滞期間ごとにグループ化して確認するには、請求書存在期間セクションを確認します。未払残高を追跡し、回収に優先度を付けることができます。
- 例外追跡により、注意が必要な請求書を特定します。請求書の失敗と係争を監視し、生成プロセスのボトルネックを発見し、必要に応じて問題をエスカレーションします。
- クレジットメモのトレンドを追跡して、認識された収益に調整がどのように影響しているかを理解し、クレジットが使用されているか未使用のままかを確認します。
- 請求書の問題を確認し、根本原因を調べ、例外を解決して、キャッシュフローや財務報告に影響が及ばないようにします。
![請求セントラルダッシュボードの [Invoices (請求書)] タブ。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/billing-basics-in-revenue-cloud/navigate-the-full-billing-lifecycle/images/ja-JP/11ec6ae0c04a2ac57af094288ed5dd7c_kix.3rv8hfmcufur.png)
請求取引先の概要
1 件のお客様の財務履歴を詳しく調べる場合、請求取引先の概要が司令塔になります。これはお客様の請求の状況や活動に関する一元的な情報源であり、すべての情報が 1 か所に集められています。

このページでは、次の操作を実行できます。
- インタラクティブなタイムラインで取引を追跡する。
- 請求書、支払、クレジットメモのタブ間を移動する。
- 請求書を生成したり、クレジットメモを作成したり、請求を一時停止したりする。
請求業務コンソール
請求業務全体の健全性を監視するには、請求業務コンソールを使用します。プロセスを管理し、問題がお客様や財務報告に影響する前にトラブルシューティングするのに役立つタイムリーなインサイトが提供されます。

このコンソールでは次のことを実行できます。
- サマリーカードで主要なメトリクスを一目で確認する。このカードには請求書の総数、ドラフト請求書数、完了した請求書実行数、クレジットメモ数が表示されます。
- 今後の請求スケジュールや過去の履歴を参照して請求書実行の追跡と管理を行う。新しいバッチ実行を作成したり失敗した実行を回復したりすることもできます。
- 詳細なエラーログと失敗した請求書のリストを使用して、問題をすばやく特定して解決する。請求書は関連レコードにリンクされているため迅速なトラブルシューティングが可能です。すべてのデータを日付範囲や通貨で絞り込み、重要な情報のみに集中できます。
まとめ
このモジュールでは、Agentforce Revenue Management の Billing の自動化された統合プロセスによって注文を収益に変えるしくみについて学習しました。請求をより広範な収益ライフサイクルにつなげることで、主要なステップを自動化し、エラーを減らし、ビジネスの成長をサポートすることができます。Agentforce Revenue Management の Billing を使用して、ビジネスのペースを先取りし、円滑な収益業務を維持しましょう。