Billing 入門
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 請求の進化と、請求が収益促進に果たす役割を説明する。
- Agentforce Revenue Management の Billing を使用する主な利点を挙げる。
- Billing が収益ライフサイクルの各フェーズをどのようにサポートするかを説明する。
始める前に
このモジュールを受講する前に、以下のコンテンツを修了していることを確認してください。ここでの作業は、そのコンテンツの概念や作業に基づいて行います。
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Agentforce Revenue Management の基本事項
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Agentforce Revenue Management Design (Agentforce Revenue Management のデザイン)
バックオフィスから成長エンジンへの請求の転換
請求が単なるバックオフィスの雑務であった時代は終わりました。今日では、カスタマーエクスペリエンスと収益戦略の一部になっています。もちろん、請求の基本である請求書の作成、支払の処理、取引の管理などは今でも変わりません。ただし、現在の企業はそれ以上のものを求めています。今や、お客様に請求できるかどうかが問題なのではなく、請求システムが会社の成長に役立っているかどうかが問われます。
この考え方の転換により、請求システムの設計が重要事項になっています。
CRM から切り離されたサイロ内で稼働していて大幅な統合が必要になるシステムもあれば、 CRM にネイティブに組み込まれていて、シームレスな統合エクスペリエンスが提供されるシステムもあります。会社にとってこれはどのような意味があるのでしょうか?
システムにつながりがない場合、チームは断片的なデータ、一貫性のないプロセス、スムーズでない引き継ぎなどに悩まされます。複雑な価格設定、期間途中の変更、請求の調整などが課題となります。また、請求システムが柔軟でなかったり直感的でなかったりすると、チームはスプレッドシートと手作業での回避策に頼ることがよくあります。そうなると、請求書発行、クレジット発行、支払回収などの業務の速度が低下し、エラーのリスクが高まります。
つながりのある請求ソリューションを使用することによって、業務を円滑に進め、ビジネスの成長に合わせて拡張できます。
そこで登場するのが Agentforce Revenue Management の Billing です。これは、単に請求書を送信するだけの機能ではありません。会社と共に成長するように設計されたつながりのあるインテリジェントな請求エンジンによって収益ライフサイクルの最終フェーズを支え、商品やサービスを収益に変換します。

スタンドアロンツールとは異なり、Agentforce Revenue Management の Billing はセールスプロセスやサービスプロセスと連携します。チームのコラボレーションがより容易になり、変化にすばやく対応し、手動でのクリーンアップの必要性を低減できるため、重要なこと、つまりお客様に価値を提供することに注力できます。
このモジュールでは、Agentforce Revenue Management の Billing が、組織の成長にどのように役立つかを学習します。まずこの単元では、請求の基本機能について学習します。
Agentforce Revenue Management の Billing を使用する理由
Agentforce Revenue Management の Billing が競合製品とどう異なり、ビジネスが適応、変革、成長するためにどのように役立つかを見ていきましょう。
Salesforce 上にネイティブに構築されていることによる統合エクスペリエンス
Agentforce Revenue Management の Billing は CRM データと同じ場所に存在します。つまり、顧客データ、商品情報、価格設定、支払履歴がすべて 1 か所に集められています。営業から財務まで、すべての担当者が全体像を把握できます。さらに、商品カタログ管理、Salesforce 価格設定、商品コンフィグレーター、取引管理、使用量管理、レート管理などの機能により、Agentforce Revenue Management では見積や請求などの収益プロセス全体が 1 つのつながりあるプラットフォーム上に統合されます。
多様な収益モデルのサポート
請求の対象がサブスクリプション、使用量、1 回限りの課金、またはその 3 つの組み合わせのいずれであっても、Agentforce Revenue Management で対応できます。毎月、毎四半期、毎年、前払い、後払い、使用量ベースのいずれの請求も可能です。
按分、ランプ案件、最低コミットメントなどの複雑な価格設定を処理するように設計されており、企業は変化し続けるニーズにカスタム回避策を要することなく対応できます。ビジネスが成長するにしたがって、Agentforce Revenue Management の Billing を新しい収益モデル、顧客種別、地域に拡張できます。複数のシステムを導入する必要はありません。
組み込まれている分析
リアルタイムのインサイトが組み込まれているため、チームは重要な請求情報を得て迅速に行動できます。
構成可能で API ファーストなアーキテクチャ
Agentforce Revenue Management の Billing では、API ファーストで構成可能な設計が使用されています。企業は自社のプロセスに合わせてシステムを応用できます。外部システムとの統合、カスタムワークフローの作成、拡張のいずれのニーズにも、このプラットフォームで柔軟に対応できます。
エンドツーエンドの請求の自動化
請求書の生成から支払の回収まで、自動化によってスプレッドシートや手作業が不要になります。それによってエラーが減り、ワークフローが加速します。
リアルタイムの財務状況表示
キャッシュフローの最新かつ完全なビューが表示されます。組み込みダッシュボードでは、請求書、支払、クレジット、調整がリアルタイムで追跡されます。すべての取引は可視化され、追跡可能です。また、監査に対応した制御機能によってコンプライアンスも保たれます。
簡略化されたクレジットと調整
完全な顧客情報と請求履歴に 1 か所でアクセスできるため、返金の発行やクレジットの適用を迅速に行うことができます。
市場をリードするパートナーとアプリケーションのエコシステム
Salesforce のパートナーとアプリケーションのエコシステムにより、企業がソリューションをカスタマイズするために必要なサポート、アドオン、イノベーションが提供されます。初めから柔軟性が組み込まれているため、企業は固定されたアプローチに縛られることなく、自社の規模、業種、成長フェーズに最適な方法を選択できます。
すべてのフェーズに対応
「Agentforce Revenue Management の基本事項」モジュールでは、Salesforce Platform 上に構築されたオールインワンスイートである Agentforce Revenue Management について学びました。Agentforce Revenue Management は、商品から現金化ビジネスニーズに対応します。このソリューションには、現代のビジネス環境における収益管理に必要なすべてが揃っています。
Agentforce Revenue Management は、強力な API、ユーザーインターフェース (UI)、機能の基盤上に構築されたいくつかのコンポーネントで構成されています。
それらのコンポーネントは次のような Salesforce ソリューション間で連携します。
- 商品カタログ管理
- Salesforce 価格設定
- 商品コンフィグレーター
- 取引管理
- 動的収益オーケストレーター
- Billing (請求)
設定、価格、見積 (CPQ)、契約、注文管理、納入商品は取引管理の一部です。

ここでは、Agentforce Revenue Management の主要なソリューションの 1 つである Billing を見ていきましょう。
Billing は共有データを持つ単一のプラットフォーム上で動作するため、商品の設定から支払の回収までのすべてのステップがスムーズに実行されます。サイロ化されたシステム間での手動の調整や回避策は必要ありません。
注文が有効化されると、Agentforce Revenue Management によって見積から収益認識までの遷移が自動化され、すべての下流プロセスが正確かつタイムリーで、ビジネスニーズの変化に合わせて適応できるものになります。Billing で収益ライフサイクルの各フェーズがどのようにサポートされるかを見ていきましょう。

フェーズ 1: 見積から注文へ移行する
見積が承認されると、Agentforce Revenue Management は見積を注文に変換します。すべての請求関連の情報 (商品詳細、価格設定、数量、期間など) は自動的に引き継がれます。
フェーズ 2: 請求スケジュールを作成する
請求スケジュールでは、いつ、どの程度の頻度で請求するかを定義します。注文の有効化プロセスを通じて、ネイティブに請求スケジュールの作成を自動化できます。手動での設定は必要ありません。毎月、毎四半期、半年ごと、毎年、マイルストーンごと、使用量ベースのいずれの請求も可能です。請求は前払いまたは後払いで行うことができます。
請求スケジュールは 1 回限りの販売、サブスクリプション、使用量ベースの商品に適用されます。注文を修正またはキャンセルすると、同じスケジュールグループ内に新しいスケジュールが作成されます。正しい数量や金額が請求されるように、すべてのスケジュールが統合されます。
フェーズ 3: 請求書を生成する
Agentforce Revenue Management では、スケジュールに従って、またはオンデマンドで請求書が生成されます。価格設定ロジック、税金ルール、クレジット、調整が適用されます。請求書は PDF として利用可能で、メールで送信できます。
フェーズ 4: 支払を回収する
Agentforce Revenue Management の Billing では、クレジットカードと銀行口座による支払がサポートされています。支払スケジュールによって、支払うべき金額、支払済み金額、未払い金額が明確にわかります。
フェーズ 5: 売掛金の補助台帳に記録する
請求書が発行されて支払が回収されたら、Agentforce Revenue Management の Billing では、自動的に取引記録エントリが作成されて、金銭的影響が反映されます。これらのエントリには収益、税金、クレジット、負債が記録され、勘定科目と整合性が保たれます。この自動化では、期末の活動がサポートされ、下流の財務報告が正確で監査に対応したものになります。
次の単元
この単元では、Agentforce Revenue Management の Billing が統合プラットフォーム上で収益ライフサイクル全体をどのようにサポートするかを学習しました。次は、このプロセスを機能させる主なコンポーネントについて学習します。
