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給付ポータルを設定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 給付ポータルで給付情報を簡単に見つけて申請する方法について説明する。
  • 給付ポータルの設定手順を要約する。
  • 住民がポータルを使用して給付を申請する方法について説明する。

給付ポータル

最後の設定手順となる給付ポータルに到達しました。この Web サイトは、各自の機関のサービスへのデジタルフロントドアとして機能します。住民は給付ポータルを使用して、どのような給付があるか確認し、受給資格を評価して簡単に支援を申請できるほか、テクニカルサポートにも連絡できます。ユーザーがサイトにログインすれば、本人の給付申請を追跡したり、過去や今後の支給レコードを確認したりすることができます。

統合型サービスポータルのホームページ。

この Web サイトは直感的で応答性が高く、組織の給付管理データにつながっています。各自の機関のブランディングのデザインに合わせてポータルをカスタマイズすることも可能です。ただし、このポータルをゼロから作り上げるには、HTML、CSS、PHP の豊富な専門知識を有する Web 開発者を雇う必要があります。もちろん、冗談です! Experience Cloud の高度な機能と事前設定されたサイトテンプレートを使用できるため、ほぼノーコードで各自の機関のポータルをすぐ稼働させることができます。

以下は、給付サポートポータルを設定する手順です。

  1. 住民にライセンスとプロファイルを割り当ててアクセス権を設定します。また、ユーザーがサイトで給付を申請できるように必要な権限も割り当てます。
  2. 標準のテンプレートを使用してサイトを設定します。給付サポート Experience Cloud サイトテンプレートに、給付、苦情、ケアプラン、タスク、申請のページが用意されています。Experience Builder を使用して、サイトのブランディングの調整など、各自の機関に合わせてページをカスタマイズします。
  3. 状況の変化ガイド付きフローを給付ポータルのホームページに追加して、給付の受給資格に影響を及ぼす可能性がある変化が生じたときにユーザーが公的機関に通知できるようにします。公共セクターソリューションには、状況の変化フローをサポートする Flexcard が事前設定されています。
  4. 各自の申請状況の変更を住民に通知する申請アラートを設定します。この機能には通知種別、レコードトリガーフロー、その他の数種のコンポーネントを設定する必要があります。
  5. 最後に、メンバーを追加してサイトを公開します。

詳細な手順については、「リソース」セクションのリンク先を参照してください。

これで、必要な設定が完了し、次世代の給付管理ソリューションが稼働します。次は、住民の視点でこのソリューションがどのような流れで機能するのか見ていきます。

事前スクリーニングと申請の送信

まず、住民の視点で事前スクリーニングと申請の送信のプロセスを見ていきましょう。

Jo Silvas は子どもが 2 人いるシングルマザーで、Cosville 市の給付サポートポータルで利用できそうな給付の情報を探しています。

Jo Silvas。

前回給付を申請したときにアカウントを作成したため、ラップトップでサイトにログインします。モバイルデバイスからもログインできます。

ポータルのナビゲーションバーに、申請、給付、請求、その他のリンクが表示されます。

給付サポートポータルのナビゲーションバー。

ホームページには、給付の検索、変更の報告、手当の請求を行うためのクイックリンクもあります。

給付サポートポータルのホームページにあるクイックリンク。

Jo が [Find Benefits (給付の検索)] をクリックすると、事前スクリーニングフォームが開きます。

給付サポートポータルの [Eligibility Prescreening Interview (受給資格の事前スクリーニングの面接)] ページにある [Benefit Applicant Details (給付申請者の詳細)] フォーム。

Jo はこのフォームに生年月日、年収、支出などを入力します。続いて、[Next (次へ)] をクリックして、事前スクリーニングの結果を確認します。Jo は LIHEAP と金融リテラシートレーニングという 2 種類の支援プログラムの対象になることを知って大喜びします。

給付サポートポータルの [Eligibility Prescreening Interview (受給資格の事前スクリーニングの面接)] ページにある [Benefits Prescreening Result (給付の事前スクリーニングの結果)]。

Jo が気付かぬうちに、[Eligibility Assessment (受給資格評価)] 式セットがフォームに入力された内容に基づいて計算を実行し、Jo が受給できる給付をリストアップしていました。受給資格の自動評価のすごさを実感したのではないでしょうか。

Jo は自らの状況を考えて LIHEAP が最適な選択肢であると判断します。財務書類を収集した Jo は、[Benefits Prescreening Result (給付の事前スクリーニングの結果)] 画面の [Apply (適用)] をクリックして、申請フォームを開きます。

給付サポートポータルの [Online Benefits Application (オンライン給付申請)] 画面。

LIHEAP 給付申請フォームでは、申請が世帯主の詳細、収入、支出、住宅や暖房に関する情報などのステップに分かれています。見覚えがありませんか? この内容は、Tishon が OmniScript の給付申請フォームに追加した調査の質問と同じです。

Jo がサポートを必要とする場合や、申請に関して質問がある場合は、[Get Support (サポートを利用)] を選択して公的機関にサポートチケットを送信できます。中断したり、不足書類を取り付けたりする必要がある場合も、入力した情報が保存されるため、中断した場所から再開できます。

各ステップで項目に入力し、必要に応じて裏付け書類を添付します。

申請の [Heating Details (暖房の詳細)] 画面にある [Upload Primary Heating Bill (主な暖房費請求書をアップロード)]。

月々の請求額を裏付けるために、ここに前回の電気料金の請求書のコピーをアップロードします。

すべての必須項目に入力しなければ、次のステップに進むことができません。こうした検証が行われるため、Jo の申請には、審査担当者が審査時に必要とする情報がすべて追加されます。

最後に申請の入力内容を確認してフォームに署名し、[Submit (送信)] をクリックします。しばらくすると、申請が正常に送信されたことを示す確認メッセージが示され、公的機関が承認した場合に受け取る推定給付額のプレビューが表示されます。

[Online Benefits Application (オンライン給付申請)] 画面の確認メッセージ。

Jo は、毎月 210 ドル分の光熱費クレジットを受け取れる可能性があることを知ります。

先ほど説明した自動計算を思い出してください。この式セットは、Jo の申請フォームの入力内容を、各世帯人数に応じた収入の限度額が設定されている決定マトリックスと比較して、受給資格を計算します。Jo は子どもが 2 人いて、世帯収入が 30,000 ドルのため、政府の政策規定に基づく LIHEAP 給付の受給要件を満たしています。

ただし、公的機関が Jo の受給資格を正式決定するためには、申請と裏付け書類を審査する必要があります。その間、Jo は給付ポータルのダッシュボードで自分の申請状況を追跡します。

給付サポートポータルのダッシュボードにある [Submitted Applications (送信済み申請)] タブ。

このように給付サポートポータルを利用すれば、申請のために窓口に出向いたり、電話をしたりする必要がなく、推測することもありません。Jo のような住民が利用できそうな給付に関する重要な情報を簡単に見つけ、申請して受け取ることができます。

ただし、このデジタルソリューションの恩恵を受けるのは住民だけではありません。次の単元では、給付管理によって公的機関側の申請審査がどのように促進されるのか見ていきます。

リソース

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