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関係者、取引先、取引先責任者を確認する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 給付管理の関係者、取引先、取引先責任者の目的を説明する。
  • 関係者に関する情報を保存するために使用できるオブジェクトを説明する。

関係者データモデル

給付管理を成功させる上で重要な側面は、サービスの提供対象の住民に関する必要な情報をすべて保存して追跡する機能です。このデータは、対象資格を決定し、給付の割り当てと支払を行うケースワーカーやその他の確認者にとって不可欠です。

たとえば、Cosville のケースワーカーである Connor は、申込の確認、給付の割り当て、プログラムへの住民の登録を行います。

ケースワーカーの Connor。

Connor は、給付の対象であるかどうかや適切な支払金額について、十分な情報に基づいて決定を下すために、住民に関するあらゆる情報を参照する必要があります。

Connor は、Cosville の行政機関からの資金援助を求めている 2 人の住民を担当しています。

  • 2 人の子供を持つシングルマザーである Jo は、低所得者向けエネルギー補助給付を申し込んでいます。この給付では、住民に金銭的救済を提供して世帯の電気代を補助します。
  • 無職の住民である Andres は、仕事が見つかるまでの間、経済的にどうにか生活することができるように、臨時労働者の補償給付を受け取るための請求を申請しています。

それでは、給付管理データモデルを詳しく見ていきましょう。まず、公共セクターソリューションにおいて、担当する個人や組織の情報がどこにどのように保存されるのかを学びます。

取引先と取引先責任者

他の多くの Salesforce アプリケーションと同様に、担当する住民や組織の重要な詳細を取引先オブジェクトと取引先責任者オブジェクトで追跡します。公共セクターソリューションでは、取引先や取引先責任者を関係者として追加することで、他のレコードに関連付けることができます。たとえば、社会福祉プログラム管理データモデルバッジでは、ケース関係者と苦情関係者を設定して、ケースや苦情に関与する人や組織を追跡する方法を確認しました。

レコードの関係者として、次のいずれかのオブジェクトを設定できます。

  • [Person Account (個人取引先)] は、個人の住民を表します。
  • [Business Account (法人取引先)] は、別の政府機関、非営利のサービスプロバイダー、または家族の代理人である法律事務所など、組織を表します。
  • [Contact (取引先責任者)] は、世帯取引先または法人取引先のメンバーを表します。

次の図は、関係者というコンテキストにおける個人取引先、法人取引先、取引先責任者間の関係を示しています。

関係者データモデルの図。

関係者とは、個人取引先または法人取引先、および関連付けられた取引先責任者を表します。

関係者リレーショングループ

個人間の重要なつながりや、世帯などの関連するリレーションを追跡することもできます。関係者リレーショングループを設定して、住民を 1 つの世帯で整理し、「親」や「子」などのリレーション種別を割り当てて、各住民を区別します。グループ間のリレーションを作成することもできます。たとえば、食料配給券の対象となるように、一緒に食事を用意する個人のリレーションを世帯として示します。関係者リレーショングループの詳細については、Salesforce ヘルプの「Manage Party Relationship Groups in Public Sector Solutions (公共セクターソリューションにおける関係者リレーショングループの管理)」記事を参照してください。

給付管理関係者種別

給付管理では、主に次の 2 つの関係者種別があります。

  • 一般公募関係者は、給付申込に接続された取引先または取引先責任者です。
  • 請求関係者は、被保険者の住民、請求者、または立会人など、請求に関連する取引先または取引先責任者です。

申込については、このモジュールの後半で詳しく説明します。

次の表は、関係者に関連するエンティティ、他の給付管理オブジェクトとの関連付け、いくつかの例をまとめたものです。

オブジェクト

関連先

詳細

個人取引先

取引先、取引先責任者、個人申込

個人取引先には、資金援助の申込を行っている Jo に関する関連情報が保存されます。

法人取引先

取引先、取引先責任者、事前申込書の参照、取引先と取引先責任者のリレーション、当事者経費

法人取引先には、Jo の銀行に関する情報が保管されます。

取引先

個人取引先、法人取引先、請求関係者

標準の Salesforce 取引先レコードには、世帯または法人取引先に関連するデータが保持されます。

取引先責任者

請求関係者、個人取引先、法人取引先、取引先と取引先責任者のリレーション、当事者の収入

Jo は世帯取引先の取引先責任者です。

取引先と取引先責任者のリレーション

法人取引先、取引先責任者

Jo は世帯取引先の取引先責任者です。

Public Application Participant (一般公募関係者)

個人申込、関係者

Jo とその世帯メンバーは、低所得者向けエネルギー補助プログラム申込書に関係者としてリストされています。

Claim

個人申込、請求

請求レコードには、Andres の労働者災害補償要求に関する情報が含まれています。

請求関係者

取引先、請求、取引先責任者

Andres は労働者災害補償請求を送信し、その請求の関係者としてリストされます。

次の図は、上記のオブジェクトが相互にどのように関連しているかを示しています。

個人申込に接続している関係者種別を示すデータモデル図。

メモ

また、ケースに関係者をケース関係者として追加することもできます。ケースとケース関係者の詳細は、Salesforce ヘルプの「Manage Party Relationship Groups in Public Sector Solutions (公共セクターソリューションにおける関係者リレーショングループの管理)」記事を参照してください。

関係者情報オブジェクト

申込確認の際、Connor のようなケースワーカーは、申込者とその状況に関するさまざまな情報を評価し、特定の社会福祉サービスを受けるための対象資格要件を満たしているかどうかを判断します。たとえば、いくつかの政府プログラムは一定の収入のしきい値、教育レベル、または雇用状況を下回る住民をサポートするように設計されています。確認プロセス中のケースワーカーをサポートするために、給付管理には住民の対象資格に関する重要なデータを保存するオブジェクトが多数用意されています。

メモ

財務情報などの特定の対象資格データは、その性質上、機密性が高い場合があるため、この種のデータが含まれるオブジェクトや項目へのアクセスを制限する厳格な権限を設定することが重要です。住民の人種など、一部のデータはデフォルトで非表示になっています。

次のオブジェクトおよびそれに含まれる情報の種類について見ていきましょう。オブジェクトをクリックすると、そのオブジェクトに保存されるデータが表示されます。

関係者情報オブジェクトは、関係者オブジェクト、取引先、取引先責任者オブジェクトに接続します。次の図は、このようなオブジェクト間のリレーションを示しています。

関係者データモデルにおける関係者種別および関連付けられた情報オブジェクト。

これで、給付管理における住民、世帯、法人に関する情報を保存するオブジェクトについて、十分に理解できました。次の単元では、申込プロセスおよび関連付けられたオブジェクトの詳細を学習します。

リソース

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