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並べ替えルールのしくみを理解する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 並べ替えルールを処理するための Salesforce B2C Commerce 継承モデルについて説明する。
  • デフォルトの並べ替えルールの重要性を説明する。
  • B2C Commerce で並べ替えルールの同スコアを並べ替える方法を説明する。
  • 並べ替えルールのベストプラクティスの並べ替え順序を挙げる。

並べ替えルールのしくみ

Cloud Kicks のマーチャンダイザー、Brandon Wilson は、構成する並べ替えルールを柔軟に選ぶことができます。単一属性のルール、ウエイトを付けた複数の属性を組み合わせたルール、複数のルールを構成できます。選択肢が沢山あります! 

Brandon はまず、並べ替えルールの処理の基本であるdefault (デフォルト)の並べ替えルールについて学習します。デフォルトの並べ替えルールでは、ストアフロントのナビゲーションを管理するストアフロントのカタログ/カテゴリ構造を使用します。カテゴリナビゲーションは多くの場合、ストアフロントページのタブとして左ナビゲーションペインに表示され、クリックするとサブカテゴリが表示されます。ナビゲーションがカテゴリ構造を使用するのに対し、キーワード検索では買い物客が検索フィールドに入力したテキストを扱います。検索されるのは買い物客が買いたいものです。

Brandon はデフォルトの並べ替えルールに属性を追加してカテゴリナビゲーションとキーワード検索の両方に対応したいと考えています。たとえば、category position (カテゴリ位置)およびsearch placement (検索配置)属性をデフォルトの並べ替えルールで使用します。検索結果をよりパーソナル化する場合は、これらより優先される他の並べ替えルールを作成します。

デフォルトの並べ替えルールでは、検索インデックスドキュメントの順序、つまり、商品が検索インデックスに保存される順序に基づいて商品が返されます。インデックスドキュメントの順序は制御できず、インデックス作成ごとに変わる可能性があります。Brandon がルールを作成するにあたって想像力を一層発揮することが重要なのはそのためです。

並べ替えルールの継承

B2C Commerce では、ストアフロントのカタログ/カテゴリデータ構造に基づく継承モデルを使用して並べ替えルールを処理します。Brandon がカタログのルートレベルで構成するデフォルトの並べ替えルールは、すべてのサブカテゴリに継承されます。これにより、グローバルなカバレッジとベースライン戦略を商品タイプ、キャンペーン、季節ごとに変更できます。また、個々のサブカテゴリレベルでデフォルトのルールを上書きすることで、カテゴリごとの戦略を決定し、より限定的な商品の並べ替えが可能になります。以下がその構造です。

  • デフォルト
  • カテゴリツリー
  • カテゴリまたはサブカテゴリごとに異なるルールで上書きする

キーワード検索がカテゴリナビゲーションと異なるように、検索並べ替えルールとカテゴリ並べ替えは分離されています。手始めに、Brandon はサイトのカテゴリ構造のマップを作成し、その後で各カテゴリに使用する戦略を決定します。たとえば、このrunning shoes (ランニングシューズ)カテゴリの場合、Brandon は最も新しく注目されている商品をページで最も目に付く位置に表示します。clearance (クリアランス)カテゴリの場合、プレミアム配置を在庫の多い商品に割り当てます。

Cloud Kicks カタログ構造のマップ、最上位カテゴリはメンズ、レディース、キッズ、新着、セール。サブカテゴリには、シューズ、アパレル、トップス、ボーイズ、ガールズ、シューズが含まれる。

ルールの順序と同スコアの場合

検索結果を並べ替えるとき、B2C Commerce では商品が並べ替えルールリストの最上位属性の値によって評価されます。これは通常、カテゴリ構造です。1 番目の属性の値が同スコアになった場合は 2 番目の属性を使用し、1 番目と 2 番目の属性の値が同スコアになった場合は 3 番目の属性の値が使用されます。並べ替えに使用されるすべての属性でこの処理が続行されます。

B2C Commerce ですべての並べ替えルールが評価されると、すべての属性で完全一致 (同スコア) またはnull 値の属性がある商品がデフォルトの並べ替えルールを使用して並べ替えられます。デフォルトの並べ替えルールでは、商品が検索インデックスに保存される順序に基づいて返されます。 

Brandon は例を使用してテストするために、5 つの商品を並べ替える 3 つの並べ替えルールを作成します。

  1. product.searchPlacement: 商品を検索配置で並べ替え、最初に表示したい商品を指定します。商品は商品名属性の昇順で並べ替えられます。
  2. activeData.returnRate: 返品率 (アクティブデータ属性) の低い順 (昇順) に並べ替えます。
  3. activeData.salesVelocityWeek: 販売速度 (アクティブデータ属性) の高い順 (降順) に並べ替えます。

Brandon はRunning Shoe (ランニングシューズ)カテゴリの次の商品をテストします。

  • Flow Flyknit
  • Smooth Trail 3
  • Air Flow Stride
  • Air Float Max
  • Cheetah Ride 4

B2C Commerce ではこれらの商品が次のように並べ替えられます。

  1. product.searchPlacement ルールが適用され、カタログ構造に基づいて昇順に並べ替えられます。
    • 商品は半分に分割されます。
    • 価格が同じ品目は順不同で表示され、この配置になります。

      商品

      並び替え順

      Air Float Max

      1

      Cheetah Ride 4

      1

      Air Flow Stride

      1

      Flow Flyknit

      2

      Smooth Trail 3

      2

      Happy Trail

      2


  1. 価格が同じ品目の順序が決定され、最初 (1) の配置から昇順に配置されます。
    • Air Flow Stride と Cheetah Ride 4 の位置が入れ替わります。
    • Smooth Trail 3 と Happy Trail の位置が入れ替わります。

      商品

      並び替え順

      Air Float Max

      1

      Air Flow Stride

      2

      Cheetah Ride 4

      3

      Flow Flyknit

      4

      Happy Trail

      5

      Smooth Trail 3

      6


  1. activeData.returnRate ルールが適用されて返品率 (アクティブデータ属性) の低い順に並べ替えられます。
    • Happy Trail は返品率が最も低く、次に低いのが Flow Flyknit です。
    • それ以外の返品率は同じです。

      商品

      並び替え順

      Happy Trail

      1

      Flow Flyknit

      2

      Air Float Max

      3

      Air Flow Stride

      4

      Cheetah Ride 4

      5

      Smooth Trail 3

      6


  1. activeData.salesVelocityWeek ルールが適用されて highest sales velocity (販売速度) (アクティブデータ属性) の高い順に並べ替えられます。
    • Cheetah Ride 4 は販売速度が最も低く、その次に低いのが Smooth Trail 3 です。
    • それ以外の販売速度は同じです。

      商品

      並び替え順

      Cheetah Ride 4

      1

      Smooth Trail 3

      2

      Happy Trail

      3

      Flow Flyknit

      4

      Air Float Max

      5

      Air Flow Stride

      6

Brandon はルールの順序に細心の注意を払っています。順序を変えると配置が変わる可能性があり、買い物客体験に影響するからです。最後の 2 つのルールの適用順序を変えると次のようになります。

  1. Cheetah Ride 4 は販売速度が最も低く、その次に低いのが Smooth Trail 3 であるため、これらがリストの先頭に移動します。
  2. Happy Trail は返品率が最も低く、次に低いのが Flow Flyknit です。そのため次の配置になります。

    商品

    並び替え順

    Happy Trail

    1

    Flow Flyknit

    2

    Cheetah Ride 4

    3

    Smooth Trail 3

    4

    Air Float Max

    5

    Air Flow Stride

    6

Brandon は、両方のルールで A/B テストを実行することで、推測なしで使用すべき並べ替え順序を判断できます。2 つの属性を組み合わせて 1 つのルールにし、50/50 のウエイトを付けることもできます。

並べ替え順序のベストプラクティス

Brandon は、並べ替え作成時に次の検索結果の並べ替え順序のベストプラクティスを使用します。B2C Commerce では、各タイプのルールに後続のルールよりも高い優先度が適用されます。

  1. 明示的なカテゴリ配置: カテゴリについて返された結果の中で商品の配置を割り当てます。これは買い物客がページに移動するときにのみ使用され、キーワード検索では使用されません。
  2. Explicit product placement (明示的な商品配置): 商品の search placement (検索配置) 属性を値 1 ~ 8 (入手不可~おすすめのトップ商品) に割り当てます。
  3. Explicit search rank (明示的な検索ランク): product search rank (商品の検索ランク) 属性に低、中、高を割り当てます。
  4. 入手可能性ランキング: 在庫切れの商品が索結果の最後に表示されるように、品目の入手可能性によって検索結果の位置に影響を与えます。
  5. テキスト関連性: 特定の属性の重要性を高めて、その属性の検索用語が見つかった場合、他のフィールドより重要度が高いものとして処理することができます。たとえば、product name (商品名) の重要性を高めると、商品名にその用語が見つかった場合、長い説明内に見つかった場合よりも重要なものとして処理されます。これは検索固有の並べ替えルールでのみ機能します。
  6. 用語頻度: すべての並べ替えが削除され、並べ替えルールが 1 つも構成されていない場合、ドキュメントのインデックス付きフィールドに検索用語が含まれる頻度に基づいて結果が返されます。コンテンツが検索結果に含まれる場合にのみ機能します。

Brandon は Show Orderable Products Only (注文可能商品のみ表示) 設定を使用して注文不可の商品を検索結果から完全に除外します。注文不可の商品を検索結果から個別に除外することもできます。

以下は Business Manager の best-matches という典型的なデフォルトの並べ替えルールです。入手可能性ランキングと用語頻度がないことを除けば、ベストプラクティスリストと同じです。

best-matches というデフォルトの並べ替えルールでは、静的並べ替え (カテゴリ位置、検索配置、ランク)、テキスト関連性、その後で明示的な並べ替えが使用される。

次のステップ

この単元では、デフォルトの並べ替えルールの重要性と並べ替えルールのベストプラクティスでの並べ替え順序について学習しました。B2C Commerce で並べ替えルールを処理するときの継承の使用方法と、並べ替えルールの同スコアを並べ替える方法を確認しました。次は、Business Manager で B2C Commerce 並べ替えルールを作成する方法を学習します。

リソース

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